断片的思考のメモ


by hn-nh ( or hn )

バレンタイン沼

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海を超えて静岡から届いた新型砲塔を検分するロシア兵

思わぬところからレンドリースバレンタイン、Mk.ⅣとMk.Ⅶを2台同時製作することになったものの、手持ちの資料ではわからないことだらけ。Google先生に聞いてもわからないことは、かば◎さんに教えてもらって、なんとかそれぞれのタイプの特徴がわかってきました。とりあえずリストにまとめたのでアップしておきます。(4/22:増補改定)

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これ、試験に出ます、覚えておきましょう。

間違ってたり、こんな情報もあるよ〜という人いたら、ぜひ教えてください。
ネット上に転がってる写真を見ていくと、レンドリースバレンタインにはカナダ製のMkⅦと思われる写真が意外なほど多く残ってることに気がつきます。生産台数で見てもMk.Ⅳは524両、Mk.Ⅶは1390両、その大半がロシアに送られたと考えれば、数量的にもそれを裏付けるものがあります。

もっとも、部品の生産がゆるやかに切り替わったり、あるいは工場の違いだったり、型式の区分は曖昧です。その他にも修理などで違うタイプの部品をつけたりすることもある(Ex.クビンカの車両は中期型と後期型の転輪を混ぜ履きしている)と思われるので、実態はさらに複雑。

Mk.Ⅳの増加装甲付きタイプを調べていたら、こんな写真を見つけました。
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車体と操縦席前部に増加装甲のついたMk.Ⅳ 。砲塔のリングガードもついてます。少なくとも手前の2台は増加装甲付きとわかるので、この小隊は全て同じ仕様だと想像できます。増加装甲タイプは探すと、この他にも写真が見つかります。レンドリースでソ連に送られた車両のうち、どのくらいの数がこのタイプに改造されたのか、興味がわきます。

でね、この写真の砲塔をよく見てください。タミヤでも表現している主砲マウントが別部品でボルト接合されたMk.Ⅳのものではなくて、マウントも一体鋳造で接合ボルトのない、カナダ製Mk.Ⅶのタイプです。
でも、車体前部はMk.Ⅶに特徴的なヌルっとした鋳造一体型でなく、リベット接合のMk.Ⅳのもののように見えます。

まさか、ⅣとⅦを戦場でPPAPしたキメラ車体。ということではないとも思うので、カナダ製Mk.ⅥとⅦの間に過渡的なこういうタイプがあったのか.... 調べれば調べるほどわからないことが増えていきます。


Commented by TFマンリーコ at 2017-04-29 11:37 x
この表によれば、溶接車体がMk6、鋳造車体がMk7ということになりますが、今までそのような解説は見たことがありませんでした。Mk6と7は、一部内装が違うだけで、外観上の区別は付かない(鋳造車体への変更は6の途中から)という解説が一般的だったと思います。ただ、Mk6の生産台数がわずか30両だとすれば、この表の区別も納得が行くように思います。
いずれにしても、バリエーションを作り分ける上では、6を溶接車体、7を鋳造車体とするよがよさそうです。
6の生産第1号車の写真がよく知られていますが、履帯以外はMk1の初期型とほぼ同じに見えますね。ただ、ヘッドライトの形状はすでに筒形だった気がするのですが、違ったかな…?
Commented by かば◎ at 2017-04-29 19:21 x
>TFマンリーコさん

一つ前の記事へのコメントで書いたのですが、OSPREYの「VALENTINE INFANTRY TANK 1938–45」によれば、砲塔前後、車体前部上面がボルト止めなのは、カナダ製車輌の最初の100輌までだそうです。

Mk.VIの生産数(というか、Deliveriesとあるので供給数?)は30輌とのことなので、素直にMk.VI→Mk.VIIと順番で作っているとするなら、Mk.VIはすべてボルト止めということになります。もっとも、Mk.VIとMk.VIIの厳密な違いは無線機がNo.11かNo.19かだけだそうで、並行生産されていた可能性もあります。その場合は、外見でVIかVIIかは判断できないことになります。
Commented by hn-nh3 at 2017-04-29 21:30
>TFマンリーコさん、かば◎さん

Mk.6と7の違い、先にかば◎さんにコメントいただいて助かりました。オスプレイ本にわかりやすいリストがありますので、参考までに抜粋がありますので原文にてご確認ください。
https://imgur.com/a/5ESMG

※今月号のグランドパワーのバレンタイン特集。各タイプの違いはこれを原典にしていると思われますが、Mk.6とMk.7の記述はまるっきりの誤訳です。他にも多々アヤシイ記述があり、日本語は読まないほうがよさそうです..w

それはさておき、外見的にはMk.6はほぼMk.1 Mk.7初期はMk.2、途中で車体はリベット構造のまま、鋳造一体型砲塔に代わり、程なく車体前部も鋳造部品に置き換えられた、というのが私の理解です。工場出荷時の写真や戦場にてそうした中間型の車体をいくつも確認することができます。

ヘッドライト形状の変遷が当時の写真でちゃんと写ってるものが少なく、いまひとつ確認できていません。ボーデンの博物館に残る車両はご指摘のように筒型です。
また、Mk7Aになるとライトガードがついたとの記述がオスプレイ本にもありますが、それがどういうものなのか、たとえばクルセイダー戦車とかについてるようなものなのか、これも確認できる資料が見つけられていません。もしご存知でしたら、情報いただけると嬉しいです。
by hn-nh3 | 2017-04-21 12:54 | valentine戦車 | Comments(3)