断片的思考のメモ


by hn-nh ( or hn )

バレンタイン戦車 mk.Ⅳ 改め Ⅶ(Valentine Mk.Ⅶ vol.1)

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この間発売されたタミヤのバレンタイン戦車。いよいよ製作開始。ただし、同じレンドリースバージョンでも英国製Mk.Ⅳではなく、カナダ製Mk.Ⅶに改造します。

(勢いあまって買ってしまったAFVクラブのバレンタインMk.Ⅳは現地改造の30mm増加装甲で製作予定)

Mk.ⅣとMk.Ⅶ、ぱっと見で違いはあまりわかりません。よく見ると鋳造部分のパーツが増えてたり細部の仕様が違ってたりする程度。実際はMk.ⅦなのにMk.Ⅳというキャプションがついてる写真も多いです。

先ずは改造箇所とかディテールアップのやることリストをつくります。
製作に間があいたり、他のものに手をつけたりする間によく忘れてしまうので。


Mk.Ⅶへの変更箇所

・鋳造一体型砲塔

・砲塔防盾は機銃口周りが盛り上がったタイプ

・2ポンド砲身は初期型のテーパー付き

・同軸機銃はブローニングM1919

・車体前部鋳造(操縦手前面装甲板の位置で車体にリベット接合)

・操縦手バイザー周りのディテール変更

・初期型の放射状リブの転輪

・誘導輪基部は補強リブ付のタイプ

・右フェンダー上の雑具箱はMk1同様の短いタイプ(放射上リブ付)

・ヘッドランプは筒型形状のものを使用?


さらに改造してMk.Ⅶaにする場合のMk.Ⅶとの違い

・履帯にスパイクのついた新型履帯を使用

・ライトガード(形状未確認)

・脱着式増設燃料タンク(使用例未確認)

・誘導輪は中期型(リブなしのフラットのもの)?

・このタイプでも初期型転輪使用の可能性が高い


タミヤキットで未再現、要修正の箇所

・防盾下の砲塔アゴ部分に省略されたボルトの再現

・砲塔の擲弾発射機構の省略されたボルトの再現

・同上、えぐれ部分の形状修正

・省略されたライトコードとか照明基部のディテールアップ

・サスペンション基部の省略されたボルトを再現するかどうか..

・フェンダーの穴から突き出す誘導輪位置調整レバー

・誘導輪基部の回転用の工具差し込み穴

・履帯ガイドホーンの穴


1. 車体前部鋳造パーツへの改造(前編)

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カナダ製バレンタインMk.Ⅶの最大の特徴は、車体前部がリベット構造ではなく鋳造一体型のパーツになっていること。工場で取られた当時の写真を見ると、正面と側面のエッジ、操縦席前面装甲板の入隅が鋳造特有の丸みを帯びた形態になっているのがわかります。先ずは、この形態を再現するべく、タミヤのキットからリベットを潔く削ぎ落とします。せっかくのディテールを消していくのはちょっと抵抗感あったけど、そこは心を鬼にして作業続行。ごめんねタミヤさん。

はい、もう引き返せません。前進あるのみ。

リベット構造では段差がついてる継ぎ目部分に同色の伸ばしランナーを貼って、流し込み接着剤で溶かして溶着。模型上もシームレスな構造にして削り込みます。同色だと、作業の痕跡が見えにくくてブログ写真的には見栄えが悪いのだけど、作業中に形を把握しやすいので、いつもそうしてます。
上面装甲板に一体でモールドされていたヘッドライトの基部は邪魔なのでひとまず削ぎ落として、操縦手バイザー前のスプラッシュガードは実車ではMk.ⅣのようなL型の形状ではなく、直線上の突起が浮き彫りにされているだけなので、それも削ります。

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大まかに形ができたら、瞬間接着剤をペタペタ塗って細かな穴埋め。多面体の各面にも塗り込んで微妙な起伏を表現。圧延鋼板を溶接したのではなく鋳造部品だとわかるように、直線も定規でひいたようなブレのない線ではなく「ゆるやかな直線」になるように。鋳造肌を表現する前にやっておきます。

実車の写真を見ると、前面装甲板の両サイドの牽引フック取り付け部分が凹んでます。現存するMk.Ⅶaの写真 を見ても同じようになってて、この鋳造パーツに共通する形状のように思えます。

推測ですが、鋳造パーツに変更するにあたり前面装甲板を増厚している可能性はあります。鋳造装甲は圧延装甲板に比べると強度が落ちるので、前面の厚みを増やしたいけど、牽引フックのパーツは誘導輪基部との関係で位置は変えられないので、その部分の厚みはそのままで。。というような。


模型としては戦うべき敵はいないので、そんなこと気にしなくてもいいのかもしれないけど、せっかくなので、瞬間接着剤(シアノン+シッカロール)を盛って、厚みと段差を表現。穴埋めとかちょっとした盛り上げには、最近はラッカーパテは殆ど使わないで、もっぱら瞬間接着剤。すぐ乾くし塗装時にヒケの心配しなくていいし。

(つづく)


Commented by TFマンリーコ at 2017-04-27 20:20 x
こちらでは初めまして!
タミヤのバレ、実は私もカナダ仕様で作るつもりでいました。三突にきりが付いたら…と思っていたのですが、先を越されてしまいましたね(笑)。
Commented by かば◎ at 2017-04-27 20:34 x
ついに始まりましたね!
ちなみに、誘導輪位置調整装置のフェンダー内側に突き出た棒なんですが、フェンダーのモールド位置と、下の調整ハンドルとの位置が合っていません。
調整ハンドルパーツ(D7,D8)の縦棒部分を削って、1mmほど前方に作り直すとよいようです。
Commented by hn-nh3 at 2017-04-28 06:18
>TFマンリーコさん
初めまして、ありがとうございます。TFマンリーコさんの製作記は資料性が高いのでいつも参考にさせていただいてました。バレンタインリストとか ^ ^)
カナダ仕様バレは仕様の違いを語る資料が少ないので、悩ましくもありますが、それがまた製作意欲をそそります。笑
そちらも楽しみにしてますー
Commented by hn-nh3 at 2017-04-28 06:25
>かば◎さん
鋳造の車体シルエットを強調したいので、フェンダー前部片側が脱落した状態で作ろうと考えてるのですが、そうすると誘導輪調整装置のディテールアップは避けて通れないのですが、そんなトラップがあったとは!! ...どうしよう。
Commented by かば◎ at 2017-04-28 16:04 x
仮に両方のフェンダーを取ってしまうとしたら、フェンダーの穴との位置関係は調整しなくても済みますよ(こそっと)。
Commented by hn-nh3 at 2017-04-29 21:35
>かば◎さん

実はひそかにMK.ⅦA(スパイク付き履帯)への改造を考えているのです。なので両方のフェンダーを取ってしまうのはいい案ではあるのですが、スパイクを植える範囲が飛躍的に増えて収拾がつかなくなりそうです。やり甲斐はあるでしょうが。。笑
by hn-nh3 | 2017-04-26 20:13 | valentine戦車 | Comments(6)