断片的思考のメモ


by hn-nh ( or hn )

2ポンド砲ダイヤグラム(Valentine Mk.Ⅶ vol.6)

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バレンタイン戦車の製作もいよいよ佳境..  今回は砲身です。
搭載するのは2ポンド砲。イギリスは砲弾の重さで表記するんですね。口径でいうと40mm。

砲身が取り付く防盾には、機銃口周囲の張り出しが有るか無いかの2タイプがあり、タミヤのはそもそもの高さが不足しているのでは、とかば◎さんも指摘、このMk.Ⅶの製作でもAFVクラブのを参考に防盾の形を修正したのが前回までのあらすじ。

カナディアンバージョンのMk.Ⅶの砲身は、タミヤのキットに入っているような段付きの砲身ではなく、テーパー付きの初期型砲身を使用していたようです。先端に向かって細くなるだけでなく砲口部分がラッパ上に広がるというちょっと変わった形で、PassionModels から出ているマチルダ用のアフターパーツが流用できそうです。


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その際に、防盾の高さを1.5ミリほど延長した結果、砲口の先端がどの位置になるか、つまり延長分だけ先端も伸ばす必要があるのか、あるいは長さは変わらないのかが、よくわからなかったこともあり、まずは段付き砲身の場合にどうなるかを検証してみました。比較のため、AFVクラブのものと、この間買ったマチルダさんにも急遽参加してもらいます。
砲身の付け根部分についているリコイルシリンダーの調整用ボルトは、2ポンド砲のコンポーネントに変更がない限りどの車両でもその位置は共通、と推測ができるので、ボルト位置を基準に砲身の長さを比較してみました。

結果、どれもボルトから砲口先端までの長さは同じ。タミヤのキットは防盾の高さを延長した分だけ、砲身の見えがかりが短くなる、というのが正解でしょうか。砲身途中の段の位置は、タミヤのバレンタインとマチルダはほぼ同じ位置、AFVクラブのものだけ違う位置になっています。
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横に写真を置いてみると、修正後のタミヤの砲身は写真の砲身のプロポーションとほぼ一致していることがわかります。AFVクラブのものだけが段の位置が違っているようです。(そういうタイプがあった可能性もあるが、それは未検証)
Mk.Ⅱ/Ⅳに搭載されている同軸機銃(BESA)の先端は、2ポンド砲身の段の位置より少しだけ下がった位置にあることが写真でわかります。AFVクラブのものはこの関係もずいぶんと異なる結果になっています。

Mk.Ⅶの場合、2ポンド砲はテーパー付き砲身のタイプ、同軸機銃はブローニング1919に換装されているので、試しにセットしてみました。機銃の長さは写真を見ながらの目分量。
カナディアン・バレンタインに限らず、機銃口が張り出しているタイプの防盾には、照準口の前に丸いフタのようなものがついているので、これもエポキシパテで表現。何かの機能があるとも思えないので鋳造用の湯口の跡かもしれません。

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できました。こんな感じ。来週はいよいよMk.Ⅶの最大の特徴である一体鋳造型砲塔の加工が始まります...

と、今回の製作はここまでにしておきますが、
上掲の防盾の加工前と加工後のラインの比較図を作っていて、何故か思い出したのが下の図版。
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図版出典:産業技術研究所 火山研究解説集:有珠火山>噴火の概要

1943年9月から1945年2月にかけて昭和新山が生まれる過程を記録したもので、「ミマツダイヤグラム」と呼ばれる有名な図です。有珠山の火山活動で麓の麦畑が隆起して山になっていく姿を地元の郵便局長だった三松正夫氏が定点観測で記録していました。(詳しい記事はこちら
戦時中でも、こんなものをひとり作っていた人がいたんですね。本当にいい仕事。


Commented by デビグマ at 2017-05-13 11:59 x
カナダ製はベサではなく、ブローニングでしたね。色々細かい違いがあって興味深いです。ところでhn-nh3さんの写真はすごく鮮明ですが、どんなカメラで撮影しているのでしょうか?
Commented by hn-nh3 at 2017-05-14 06:03
>デビグマさん
ここだけの話、カメラは iPhone です(^^!)
接写には弱いのと、拡大するには少し画素数が不足するのが目下の悩み。 iPhoneのアプリでよくインスタの写真の加工なんかで使う"VSCO" を使って画像加工してます。色調を調整して、暗部を引き上げて、シャープ処理をして...

一眼レフとは言わないまでも接写機能のあるハイエンドコンデジ買って、それで撮った写真をVSCOで加工するのが理想ではあるのだけど、たかがプラモにそこまでするかっていうジレンマもあったりして(笑)
Commented by かば◎ at 2017-05-14 19:06 x
>>結果、どれもボルトから砲口先端までの長さは同じ。タミヤのキットは防盾の高さを延長した分だけ、砲身の見えがかりが短くなる、というのが正解でしょうか。

防盾工作のアプローチが私と違うのでちょっと確認なのですが、これは、「防盾の鼻先を延長した分だけ、砲身付け根が防盾に埋まっている」ということでしょうか。
その場合、鼻先自体を前進させた私の場合は、根元を切り詰めないといけなくなりますね。

hnさんの写真検証にもあるように、タミヤの方針はもともと根元の太い部分が実際より(バランス的に)ちょっと長い感じがします。
その点では、切り詰めたほうが見た目がよくなる気がするのですが、一方で、砲身先端は車体前端よりちょっと前に出ていて欲しい気がするので、どうしたらいいかまだ迷っています。
Commented by hn-nh3 at 2017-05-14 21:58
>>防盾工作のアプローチが私と違うのでちょっと確認なのですが
私の場合、タミヤの防盾砲身基部はそのままにしてプラ板をまし貼りして盛り上げたので、基底部にタミヤの砲身取付け基部がそのまま残ってます。
ですので、修正後の防盾でも砲耳部分から砲身までの距離はタミヤのデフォルトのまま変わっていません。鼻先のカラーが伸びて砲身基部が埋まっている状態です。
鼻先のカラーの長さが車体(木型)によって違うことやマチルダではカラー無しということからの推測ですが、単なる砲身保護のための形、ではないでしょうか。

砲身先端は、実際にもちょっと出てますよね。私の修正版(タミヤのデフォルト位置と同じ)でもAFVクラブのものでも2.5mm程度、車体前端より前にでている状態です。
Commented by TFマンリーコ at 2017-05-17 00:41 x
やっぱり、カナディアン・バレはブローニングが決め手♪この金属パーツはどこのものでしょう?
でも、極初期型はベザなんで、有名な生産第一号車なんかだと、使えないんですよね…。
Commented by hn-nh3 at 2017-05-17 20:11
ブローニングがつくと、ちょっとアメリカンな感じになりますね。このパーツはRB Model [RB35B82]のものです。単純にPassionModelsのものより安かったからです w

TFマンリーコさんはカナディアン・バレんタイン1号車を狙ってるんですね。MiniArtがキット化している車両に近いですね。楽しみ〜 早くBT完成させないと!!(^ ^)
by hn-nh3 | 2017-05-13 04:03 | valentine戦車 | Comments(6)