断片的思考のメモ


by hn-nh ( or hn )

見えるもの、見えないもの (3cm MK103 auf sf.38(t) vol.7)

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グリレ改造3cmFLAK 製作編その7。
久しぶりの更新ですが、そんなに進んでません。ビールの美味しい季節になったり、高射砲陣地の図面描いたり...

ひとまずチョコチョコと作りためてた部品を配置してみます。
無線機ラック、15cm砲弾ラック、弾薬箱、ライフルラックなどなど。
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砲弾ラックはGriffonModelのアフターパーツを使いました。真鍮のパイプをラックの形にカットしたものが最初から入っているので、とても助かります。砲弾ラックを車体に取り付けるステーはエッチングを丸めたり折ったりの細かい作業。両手にピンセットを持っての加工。車体にセットしてしまうとあまり見えない部分ですが...

ドラゴンのキットには対空自走砲に改装したときに外したという解釈なのか、砲弾ラックのパーツが省かれてます。しかし、実際にはある程度は残っていたようです。

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d0360340_05365261.jpg上の写真の左2つはプラハで撮影されたグリレ改造FLAK。戦闘室の内側の様子がわかるのはこの程度。左上の側面後方から撮ったものは、写真もぼけていて残念ながら、何がどうなってるのかよくわかりません。左下の写真で前面装甲板スリットから砲弾ラックらしき影と弾薬箱の取付用ステーのようなものがあるのがわずかに見えます。

上右の写真は別の車両。これはチェコのピルゼン近郊で撮影された写真。この飛行場に集められた車両群は、Ⅳ号戦車の車体上部を取っ払って8.8cm高射砲をそのまま積んだ変態車両があったりとなかなか賑やかですが、その中にグリレを改造して7.5cm対戦車砲に換装した車両があります。言わばグリレ改造マーダーlll。(放棄車両の写真ばかり掲載している写真集シリーズ:Panzerwrecks15でこの車両を前から見た写真が発掘されています)

この車両を観察すると、戦闘室側壁の上部についてた弾薬箱が取り外されているのが確認できます。弾薬箱のステーは2列のフラットバーに留める構造なのがわかります。これと同じ影が例のグリレ改造FLAKにも見えるので、弾薬箱はステーのみの状態になっていることで間違いはないでしょう。下段の写真は、例のグリレ改造FLAKの別アングルの写真ですが、ここでも弾薬箱ステーと砲弾ラックらしき影。

砲弾ラックはそのままにして弾薬箱は取り外し... この事実が語るのは、やはり対空車両として本格的に改造されたものではなく、急場凌ぎに邪魔になる部分の装備だけ取り外して機関砲を積んだだけの簡易改造。場合によっては元の重歩兵砲に再換装できるように考慮していたかもしれません。
そんな見立てを元に各部の再現を進めていきます。
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戦闘室左側内部は、現存する写真には内部の情報はなく、全くの想像です。見えないということは、わからないということでもあるけど、想像する自由のある領域でもあったりします。無線機本体が抜き取られた空のラックやその横に座金のみ再現した車内通話用のコネクターの痕跡など、この車両が置かれた状況を踏まえたフィクションを部品で表現していきます。

無線機の隣は砲弾ラック。護身用のライフルラックはキットに入っていたエッチングパーツを使用。必要のない射撃用品の箱は、取り去られてラックだけになった状態を表現します。このパーツは真鍮板で自作。紙に描いた展開図をスプレー糊で真鍮板に貼ってハサミでカット。エッチングベンダーで折り曲げます。プラストラクトのプラ板とMasterClubのリベットで取り付けペグを再現。
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無線機横の砲弾ラックの隣の砲手用シート。プラのパーツだと塗装中に破損しそうだったので真鍮で置き換え。
真鍮パイプを立てて、真鍮線のシート支柱を差し込むようにしました。実際もそんな構造になってますが、模型でも外せるようにしておくと奥を塗装するのも楽です。
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戦闘室反対側の砲弾ラックの上に弾薬箱の外れたステーをプラ材で再現。プラ材を小さく切った座金に同じプラ材を薄く削ったフラットバーを渡して、弾薬箱の固定用のビス穴も開けてみました。
戦闘室上部の真鍮パイプは、雨よけシートのポールを立てるためのソケット。これもプラだと破損が目に見えてるので真鍮で置き換え。

真鍮部品の取り付けは、部品の裏に瞬間接着剤で細く切ったプラペーパーを先に貼り付けておいて、プラスチッック用の流し込み接着剤で本体と固定するようにしてます。この方法を前にどなたかのホームページで知ったのですが、プラ用の接着剤で本体に固定できると位置決めも簡単だし、接着後の修正も楽です。瞬間接着剤での一発勝負の作業は心臓にも悪いですし。

by hn-nh3 | 2017-07-14 05:06 | 38(t)系列 | Comments(0)