断片的思考のメモ


by hn-nh ( or hn )

ターレについて知ってる20か30の事柄 (Turret-truck vol.2)

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築地市場 旧鉄道引込線跡 (2012年撮影@hn 以下特記ないものは2017撮影)

築地市場のターレ。セリ場や仲卸の店の並ぶ狭い通路を縦横に走り回り、その数は2000台以上とも言われる。かつてはよく見かけたパタパタと音を立てて走るオレンジ色のガソリンエンジン駆動車は最近は少なくなり、バッテリー式の電動車が今は主流。電化率は89%とも。写真の黄色のターレと青いターレも共に電動タイプ。

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現在、築地市場場内で見られるタイプ。1.ターレットトラック:TF10-4C(朝霞製作所)。駆動はガソリンエンジンでこの種の車両が「ターレ」と一般的に呼ばれることになった原型車種。2.エレトラック:HT10-70F(ニチユ)。バッテリーを搭載してモーターで駆動する電動車、このエレトラックが現在の築地市場では主流。3.マイテーカー:BN-1(関東機械センター)。これも電動車で、2.のエレトラックと場内でシェアをニ分している。4.5.マイテーカー:B-1(関東機械センター)。3のタイプの旧機種。6.マイテーカー:MG-1(関東機械センター)。ガソリンエンジン車で数は築地市場では少ないものの青果棟などでよく目にします。

今回は縮尺1/32でキット化(アオシマ)された1のターレットトラックと2のエレトラック、この2タイプをメインにリサーチ。
キットはないけど、4.5のマイテーカー旧モデルはなんだか旧ザクみたいな風貌で気になります。ターレのキットを改造していつか作ってみたい。

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「ターレ」の代名詞ともなった朝霞製作所製造のターレットトラックは、築地市場ではこの2、3年で急速に数を減らして、場内で2017 年現在確認できるのはこの写真:左「やまふ水産」、中「ニシエー」、右「名無し」の3台のみ。もちろん場内のどこかにまだ他の車両がいる可能性もあるが、セリ場、仲卸、魚河岸横丁を歩いた限りでは他に見つけることはできなかった。メーカーの朝霞製作所が倒産したこと、エンジン車の新規登録ができなくなっていることなどが数が減った原因であるが、同じガソリンエンジン車のマイテーカー(MG−1)はまだかなりの台数が残っているのは、青果棟と水産棟の使用環境の違いがあるのかもしれない。駆動系統の故障よりも車体の腐食がターレの寿命が決まると聞いたことがある。

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築地市場場内 冷蔵倉庫付近(2005年撮影 @hn)

ターレには荷台が短いタイプのTF10(積載重量1000kg)と長いタイプ(TF20:積載重量2000kg )が場内で使われています。バックガードの背が低い角形のものと山形の背の高いタイプがあることは以前から気づいていたものの荷台の長さが違うことは、今回実測して初めて気がつきました。ショートタイプの荷台のサイズは1480×900。メーカーの資料によるとTF10-4Cという築地市場用にカスタマイズされたタイプのようです。確かに仲卸の狭い通路を走るには短い方が転回しやすく、標準のロングタイプ:1800×1100は主にセリ場や外周の通路で主に使われています。

d0360340_06432755.jpgバッテリーモーターの電動車、エレトラック(ニチユ)でも同様。ショートタイプは1500×900で積載量1000kg、バックガードは背の低い角丸型フレーム。それに対してロングタイプは
1800×1100の山形フレーム、積載量2000kg。ロングタイプは標準で牽引フックを後部に装着。ショートタイプは多くはフック無しで、オプションでつけられるようにエンドプレートにボルト穴が用意されてます。写真の左側の車両はショートタイプ、フック付きですね。

この2タイプの他にロングの荷台で背の低い角丸型バックバードをつけたシャーシも見かけました。荷台サイズは1950×1100とロングタイプのものよりもさらに長いものの積載量は1000kgに限定の軽量タイプ。どうもこれは青果棟で使用されてるも仕様で識別ポイントは荷台がチェッカープレートの塗装品。メーカーのカタログを見るとこちらが標準タイプか。

水産棟で使われているのは荷台にゴムシートを敷いて防水性能確保、フレームも強化して氷詰の魚など重量物の運搬に配慮されているようです。型番もHT10F-70と'F'がついて、標準型と区別されています。

水産棟の仲卸の並ぶ通路付近では角丸型バックガードのショートタイプが圧倒的に多く使われてます。車体前面とバックガード背面に荷揚会社や店の名前が入ります。

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築地市場で先週と今週の土曜日、ターレの各部寸法を実測してきました。アオシマのキットのインストについていた図面を下敷に実測した寸法形状を重ねてみます。

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図面左列がターレットトラック、右列がエレトラック。それぞれショートタイプとロングタイプの寸法と形状を検証してみました。
ターレーットトラックはショートタイプの築地市場車がキット化されています。ただしバックガードの高さがちょっと違う。
エレトラックは荷台サイズ1800×1100の魚河岸仕様ではなく、1950×1100の通常型、やっちゃ場(青物市場)仕様がキット化されているようです。荷台材質も水産物用のゴムシート敷きではなく青物用のチェッカープレート。シャーシも魚河岸仕様の補強プレートのついたタイプとは異なる形状。
ターレットトラックでは荷台は水産用が無塗装の木板貼り、青物用がチェッカープレート。ちなみに現存車では「やまふ水産」車がチェッカープレート、他2台は木板貼りの荷台。

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ターレットトラック(写真1.2.3)とエレトラック(写真4.5.6)のシャーシ周りディテール。
1.ターレットトラックのフレームはコの字型にプレスした鋼板を組み合わせたもの。2.ターレの特徴となる360度旋回する前輪。チェーン駆動でエンジン音とともに騒音の原因となり、現在の電動エレトラックではチェーンレスの駆動装置。3.後輪の車軸は板バネなどを介さずに直接シャーシにボルト固定。タイヤはノーパンクタイヤ。

4.エレトラックのシャーシには補強プレートが溶接されている。触って確かめた感じでは厚みは6mmくらいか(写真はショートタイプ)5.ロングタイプの後輪部分、荷台側面がタイヤとの干渉を避けるために丸くカットされている。6.エレトラックの後輪車軸固定部分。直接固定する形式はターレットトラックと共通だが、部材強化がされている。

エレトラックで荷台側面のタイヤ干渉避けの切り欠きがあるのがロングタイプだけなのが何故なのか最初わからなかったのですが、荷台高さを測ったり写真を撮ったりしていたら気がつきました。タイヤのサイズがショートとロングタイプで違うのです。
ショートは4.00-8、ロングは5.00-8と言われる産業車両用のタイヤが装着されていて、タイヤ外形は414mm、467と直径にして50mmほどの大きさの違いがあります。前輪はどちらも4.00-8を使っているので、ロングタイプは少し前傾姿勢になっています。
ガソリンエンジン車のターレットトラックでも同じでロングタイプはタイヤが後輪がひと回り大きく、前輪とのタイヤ径の差で荷台も前傾しているのが、上掲の写真でも確認できます。

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忘れてました。「ターレ」の最大の特徴でもある駆動部分。運転席の前にエンジンを積んだ円筒型のボディが、その名前の由来よろしく砲塔(ターレット)のように360度回転します。直結した前輪も連動して旋回。非常に小さな回転半径で車体を転回することが可能になります。エレトラックなどの電動車ではバッテリーとの配線の都合で、完全には回転しないとのこと。

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上部についたリング状の鉄パイプがハンドル。これを回すとボディごと前輪が旋回。内側の細いリングはアクセル。傾けるとアクセルが作動する仕掛け、どの方向にも傾けられるようになっていて、曲がってる途中にもアクセルの細い調整ができるような機構。上面の中央左の突き出た黒い棒はシフトレバー。
ブレーキは足元のフットペダル。バックガード側にハンドブレーキがついています。ボディ側面にはエンジンキーや照明のボタン。これらの写真はエンジン車のターレットトラックのものですが、電動車のエレトラックでも基本的には共通。ボディ上面に給油口があるか、バッテリー残量計があるかないかの違い。

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前回の記事で、いつも gizmolog でコアな話題を提供しているセータ☆さんより築地市場の近くに、店内に本物のターレを置いてる、Turret Coffeeと言うカフェがあることを教えてもらった。
で、早速行ってみましたよ。築地本願寺の道の向かい側、新大橋通りから少し入った目立たないところにこじんまりとしたお店。
いわゆるサードウェーブのコーヒーショップで、店内は築地市場の中では見かけないようなお洒落な女子で満員。
置いてあるターレは朝霞製作所製のターレットトラックTF10-4C ガソリンエンジン車。バックガードが背の低い角丸フレームではなく、スクエアな旧式のタイプで今となっては貴重な車両。店の真ん中にデンと置かれて荷台に畳が敷かれて座れるようになってます。他は壁際のカウンターと小さなスツールのみとなかなかクール。

土曜日の午前中というのに店内は満席。本当はバックガードを採寸したり、車体の下面にiPhoneiPhoneを突っ込んでシャーシを見上げた写真とか撮りたかったのだけど、ターレと一緒にスカートの中身も写ってしまいそうで断念。ベンチ替わりのターレに腰掛けて飲む「ターレット・ラテ」はビターで旨し。

コーヒーの香り立ち込める店内でカップ片手にみんなで旧型車両を囲んでターレ談義に花を咲かすということはなく、訪れる人は黒板塗料でペイントされた壁とか剥き出しの金属管で配線された壁の照明とか、インスタ映えする写真をターレを背にして夢中で撮っていましたよ。
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Commented by セータ☆ at 2017-12-03 19:32 x
"Nuts & Bolts" シリーズに「Kfz. Turret Truck」なんて巻があったら、こんな感じの記事になりそうですね。素敵です。

私、90年代初頭に晴海の見本市でターレットトラックのカタログをもらい、寸法入りの図面が載っていたので「いつかは1/35でスクラッチを…」とか考えてた時期もありましたが、そのカタログも引っ越しのドタバタ等で何処か行っちゃいました。惜しい事をしたなぁ。
で、その頃は前照灯が丸形のものが主だったと記憶しています。その後に角形前照灯が増えてきて「あぁ丸形の方がカワイイのになぁ」とか思いました。

ところでヤバいです。ヤフオクでは状態のいい朝霞製作所製のガソリンエンジン車の実車が1万円程度で買えるみたいですよ。
page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/o183523766

商品説明の「その他の写真」にも Walk around写真が多くあります。
これを買えば、ターレットラーメン店とかターレット模型店とかも開業可能です(^^;)。

あ、それと、300円カプセルのガチャガチャで「プルバックターレー」というのが出るようです。出来はアレですが、丸形前照灯でなかなか可愛い。
Commented by hn-nh3 at 2017-12-04 04:47
丸型前照灯のターレ。セータ☆さんも注目していたとは心強い。90年代に数回、築地市場に行きました。当時は市場の裏に使われなくなった引込線の線路軌道がまだ残っていたりしたことを覚えています。そう、丸型前照灯のターレーも走っていました。当時撮ったポジフィルムがどこかに行ってしまって確認できないのが心残りです。

モートラック(富士重工)かエレトラックの電動車バージョンで丸型の前照灯が使われてます。数年前に築地で撮った写真のなかに丸いライトのモートラが映った写真が1枚あるのですが、アングルが悪いのと、90年代からの生き残りなのか他所からのセコハンなのかの見極めができなくて、今回の記事ではオミットしてました。いずれこの話題は取り上げたいと思うのですが、何せ情報不足で...

>>300円カプセルのガチャガチャで「プルバックターレー」
なんと。12月発売じゃないのですか! 探しに行かねば!
これでブームが起きて丸型ライトのモートラがアオシマから発売される.. というのを期待したいですね ^ ^
Commented by かば◎ at 2017-12-04 11:54 x
>>型番もHT10F-70と'F'がついて、標準型と区別されています。

「MS-06F」みたいな。
Commented by hn-nh3 at 2017-12-04 18:51
>>「MS-06F」
そうした型番があるところに、ザクにはロボットというより産業機械としてのリアリティを感じましたね。現実のミミック、ということもできますが、裏返ってターレーの型番を考えてるメーカー担当者がガンダム世代だったりする可能性も(笑)


Commented by hiranuma at 2017-12-04 21:32 x
”ターレ”いいですね
ネーミングからして良い
こうして型式の違いやディテールが分かると親近感が増すものです。かっこいいサビサビ車両を作ってください。

ターレも作りたいけど、、
EP006「B.O. PRAHA STŘED 2」でこれをスクラッチしたくなったり、調べたついでに見つけたVespa Three-wheelerがキュートでこれもいい!!など脱線妄想しているところです。

目下、棘を植えたり、ワイヤーを付けたりとやることが一杯あるのでそれを済ませてからにしないといけません。
Commented by セータ☆ at 2017-12-04 22:49 x
丸型前照灯のターレ、webで検索してみたら下トコ位しか見当たりませんでした。
rail.hobidas.com/blog/natori09/sp/archives/2006/04/post_245.html

機関車に改造されたターレだそうですが、こんなのもあるんですね。写真が小さいんですが、各部の造りは朝霞製作所製に似ていますね。
90年代中頃ということなので、これが丸形前照灯車両なんでしょうか。
Commented by hn-nh3 at 2017-12-05 04:09
>hiranuma さん
ターレも調べ始めるとバリエーションが多くて、深みにはまりそうです(笑)ボディとバックガードに入る店の名前とかも、自作デカールで作ったらリアリティ増すかも、なんて考え始めてます。

例のプラハのカート(balkancar)は引き続き捜索中です。もう少し寸法の手がかりになる資料があるといいのですが。1/87のミニカーがあるので、それを手に入れて見当をつけるという手段もあるかもしれませんが。
Vespa Three-wheeler!これまたなんとも気になるアイテム。オート三輪タイプもあったんですね。変なペリカンみたいなフェイスがいい感じ。でも、作るとなるとバキュームフォームとか、難関がいろいろありそう。

hiranumaさんのケッテンクラート見てますよー。あの微細なロゴが本当に作れるのか未だに信じられません。コメントとかしてみたいのだけど、JAPANミリテールのボードの使い方がいまひとつ飲み込めてなくてROMってますが...
Commented by hn-nh3 at 2017-12-05 04:21
>セータ☆さん
教えていただいた丸型前照灯のターレのURLにアクセスしてみました。機関車改造の超レア物件ですね。
エンブレムのつき方を見ると、モートラック(富士重工)では丸型ライトの下(dreamland-monorail.up.n.seesaa.net/dreamland-monorail/image/ashiwo06.jpg?d=a0)につくのに対して機関車改造車はライトの上にありますね。朝霞製作所製なのでしょうか。ガソリンエンジン型でもこうしたタイプがあったのか、まだ調べきれてません。

朝霞製作所製の電動車は丸型前照灯のモデルがありますね。
なんと、現存車がオークション中(https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/j449743899)
85,000円で落札可能:入札期限17/12/10
冬のボーナスで急げ!!
Commented by hn-nh3 at 2017-12-05 04:42
ちなみに築地市場の水産部門のターレの多くは現在、榊オートによるリース品。黄色いエレトラックのボデイのサイドに榊オートのロゴが入っています。
創業(1961)の榊さんはターレの導入当時に富士重工の代理店をやっていたとの話があるので、かつて築地市場で使われていた丸型前照灯のターレは富士重工製の「モートラック」だったのかもしれません。
Commented by hiranuma at 2017-12-05 19:30 x
hn-nh3 さん

Jミリの投稿を見ていただいてありがとうございます。
NSUのロゴは再度作り直す誘惑に駆られ困っています。
ふきだしのエッジが丸くないと、、。

投稿はログインして、該当トピックで「返信」あるいは「クイック投稿」でコメントすればOKです。間違っていたら「編集」で訂正するか削除も可能です。
投稿お待ちしています。

何事も調べて研究すると理解が進むものですが、自分が作っているモノはそれないりに調べて工作しているのでなんとは思わないにですが人が作っているモノを見るとよくこんなことまで調べて作り込みをするもんだなぁ、と思ったりしてしまします。
ターレは今まで誰も取り上げてこなかったアイテムかと思うのでここでのレポートでメジャーに昇格するかもしれませんね(笑)。
Commented by hn-nh3 at 2017-12-06 04:25
先週の築地リサーチの時、肉眼の分解能が上がるというか、望遠レンズを目につけて歩いているような体験をしました。前の週のリサーチでターレーの基本寸法やシャーシなどの基本コンポーネンツを理解して、再リサーチに挑んだら今まで気がつかなかったディテールが遠くからでも見える見える!w

AFVのモデリングだと、日常で実車を目にすることがないので、今までそうした体験はなかったのですが、目の前にサンプルがあるモチーフを選ぶと、リサーチ前と後では全く物の見え方が変わることにあらためて気がつきました。

細部工作もどこか似たようなことがありますね。手の動かしかたを覚えると、さらに細かいところを識別できるようになるのでしょう。ヘッドルーペで見えてるかそうでないかとは別の次元で。

Jミリの使い方、ありがとうございます。徐々にあちらも活用してみますね。
Commented by かば◎ at 2017-12-06 09:04 x
ふと思ったのですが、ロングタイプとショートタイプの後輪サイズの違い、ホイールベースが違っても前傾具合を維持するためにロングタイプで大径になっている――ということなのではないでしょうか(積載時の安全保持のため、荷台は前傾している必要があると思うので)。いや、実際にロングタイプのほうが傾斜がきつくなっているのかもしれませんが。
Commented by hiranuma at 2017-12-06 22:31 x
見ているようで見ていない、見たいものしか観ていない。
そんなことがままありますね。
だから作っていて後からここ変だな?とか
工作した箇所が違って見えたりします。
すると我慢できずに編んでいたセーターを解いてしまうように作り直すことがあります。
気になるのは観ていないのを見ていた記憶の誤差を認識したときにモヤモヤするものです。
もっと観る目を養わないと、と思いつつも見ることで意味のないカタチが意味のある構造として理解できることも多いので分かったときのうれしさもありますね。

かば◎さんの指摘もそういう視点からのものですね。
Commented by hn-nh3 at 2017-12-07 04:41
積載重量を1tから2t に引き上げようとすると、4.00-8の車軸ユニットでは1.5tまでしか耐えられないので、5.00-8タイヤが必要なことがわかりました(ノーパンクタイヤ車軸参照:teamsano.co.jp/products/wheel/unit.html)

傍証は省きますが、2t用のロングタイプを製作する際にホイールベースの延長に対応した前傾角度の保持の目的でからタイヤ径を大きくした訳ではないのでしょうが、結果として前傾角度が確保できて積載時の安全保持、コーナリングのアンダーステア防止に好都合だった(車軸高の調整が不要だった)、というのが実際のところなのかと思います。

実測図には反映できてないのですが、ショートサイズの車体も観察すると前傾角度がついてますね。メーカーのカタログに掲載の概略図には表現されてないものですが、製作段階ではおそらく前傾をつける設定がされているのだろうと想像します。

ターレに限らず、トラックなどのソフトスキンや装甲車のキットを製作する際には、タイヤのキャンバー角や前傾角度など実車を観察して反映させるとリアルかもしれません。

仮説を立ててリサーチを行わないと発見できないこともありますが、予断が邪魔をして観察を見誤ることも多々あります。

この前作ったGrille-FLAK では、車体側板がボルト接合から溶接に変更になっているのに気づいてキットのボルトを消したり修正したのですが、先に工作に手をつけていたインテリア側では気づいたときは既に遅しでボルトが残ってしまってます。
残存写真の内部写真も見ていたのですが、そこに接合ボルトがないことに気づいてなかった、いや、「ボルトが確認できないという観察結果」の意味がわからず放置していたのが実際のところ。写真のアングルとか影の具合で見間違いじゃないかとか... そんな判断をしてしまってました。
Commented by かば◎ at 2017-12-07 12:44 x
>>予断が邪魔をして観察を見誤ることも多々あります。

ありますねえ。
ここ最近、例のCAMsのキットをこねくり回していて、この期に及んで、ようやく「ポーランドの6t戦車の大部分は、砲塔にリベットがほとんどない!」というの気付きました。
Commented by hn-nh3 at 2017-12-08 05:10
製作を始める前にリベットの配置とか数をちゃんと実車と照合する習慣のあるかば◎さんならではの話。たぶん私だったら、そのまま作って塗装してリベットに墨入れしたところで実物とイメージが違ってることに初めて気がつくでしょうね..w
by hn-nh3 | 2017-12-03 09:45 | ターレットトラック | Comments(16)