断片的思考のメモ


by hn-nh ( or hn )

重箱の隅:T-60 (Plant no.264) vol.4

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MiniartのT-60制作、その4。またもや考証沼にはまりつつあるこの頃。制作も進めてます。
車内の工作はエンジン、トラッスミッションなど細かい部品の組み立てが続きます。パーツの精度はよく、極小ながらもダボなどがついてるので、取り付け位置に迷うことは殆どないです。ただ、パーツの切り出しの時にゲート跡なのかダボなのか、組立て説明書で形状をチェックしてからパーティングラインとか処理しないと、うっかりダボも削り落としてしまうミスが起こりがち。
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ちょっぴり追加工作。エンジンのプラグの配線を0.15mmの銅線で再現。銅線はEUREKAの銅線セット(0.13,0.15,0.18mm)を使用。プラグの頭の側面を狙って0.2mmのドリルで穴を開けて銅線を差し込んでます。
車内反対側にはバッテリー。実車を観察すると側壁にブレーカースイッチがあるので、これはプラ板とMasterClubのレジンボルトを使ってデッチアップ。レジンボルトの側面にドリルで穴を開けて銅線を差し込み。
こんなことしてもどうせ見えなくなってしまうので、内部の追加工作はこのくらいにして先に進めます。

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重箱の隅的考証あれこれ。左の写真は264工場製車体を上から撮った貴重な写真。排気管の吹き出し方向が、他工場製車体では斜め後方(8時の方向)に向いているのが一般的ですが、264工場製車体では後方吹き出し(6時の方向)の事例が確認できます。全ての車両がこの仕様であったのかは不明ですが、これはMiniartのキットでは表現されてない特徴。

右の写真。遠くに写っているT-34(エラの削げた砲塔のスターリングラード工場製)も気になりますが、今日の本題は写真の端にちらりと写っているT-60。どの工場で作られた車両かは不明ですが、操縦手ハッチの裏側の通気穴は丸い小穴がいくつも並んだタイプ。大きな2つの穴が空いたタイプもあるのですが、この使い分けがどのようになっていたのかは要検証。

この車両の面白いのは車体下部前面の増加装甲。中央のアクセスパネルや両サイドのフックと干渉しないように増加装甲板を切り欠いてあります。この車両では前回の記事で触れたミッション固定用の4つのリベットがあるタイプで、増加装甲には干渉を避けるための穴。セータ☆さん情報によると、車体後面では、リベットとの干渉を避けるためにスリットを設けた増加装甲の事例もあるのだとか。

その他、同じくセータ☆さんからの耳寄りの情報。264工場製の車両には砲塔左側面(8時の方向)に小さなボルトが三つあるのだそうな。車内の砲手用シートのアームを固定するもので、T-30,T-40の砲塔で見られたパターン。
他工場の車両にはこのボルトはなく、シートの取り付け位置も若干違う、とのこと。
このボルトを再現してみました。実車の写真を見ながら砲塔側面に穴を開けてMasterClubのレジン製リベット(0.6mm)を植えて見ました。実車ではリベットではなく尖頭ボルトが正解ですが、持ち合わせがないのでリベットで代用。
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平面図に他工場のシート位置(オレンジ色)と264工場製のシート位置を書き込んで見ました。他工場の砲塔では8角形の隅部にシート取付用のプレート(赤の部分)を溶接してそこにシート基部をボルト止め。砲塔外側にボルトがでない納まりになってます。それに対して264工場では、少し位置をずらして(青色)砲塔側面にダイレクトに固定。
これを再現してみます。キットではシート基部が赤色の部材と一体の整形なので、そこを削り取って位置を少しずらして接着。この位置だと砲塔の外れ止め金具と微妙に干渉しそうな感じで、実際どうなっていたのか?
現存する車両の中にこのボルトが確認できる264工場製の砲塔と思われるものがあるので、どこでもドアがあったらちょっと行ってハッチを開けて中を見たいところ。

このボルトは砲塔に増加装甲を貼ったタイプでは見かけない。増加装甲の下に隠されているという気もしないし、ボルト部分に干渉防止の穴がありそうなものだが。
シートの固定方法を変えたのか、あるいは他工場と同じ位置にシートを固定するように変更したのか。

by hn-nh3 | 2018-01-23 20:04 | T-60軽戦車 | Comments(0)