ROSTOV 1942.8 :T-60 (Plant no.264) INDEX
2018年 04月 18日
1. 1942年7月25日。ロシア南部の要衝、ロストフ陥落。
スターリングラードへと退却していく赤軍の戦車部隊。
2. エンジントラブルで道路脇の麦畑で停止中のT-60軽戦車。
原因はラジエーターの水漏れによるオーバーヒートか。
3. 僚車の救援を待つ間、束の間の休憩をとる乗員2人。
配属されて数ヶ月。幸いにして大きな戦闘には未遭遇。
4. 地平線の彼方まで続く8月のライ麦畑。
後にしてきた街を思い出す。
5. 8月23日。ドイツ軍はスターリングラードに総攻撃を開始。`
彼らの乗る5号車についての記録は残っていない。
記事INDEX
[T-60製作]
264沼(前編):T-60 (Plant no.264) vol.2
264沼(後編):T-60 (Plant no.264) vol.3
重箱の隅:T-60 (Plant no.264) vol.4
内部塗装:T-60 (Plant no.264) vol.5
264+264:T-60 (Plant no.264) vol.6
ひとまず工作完了:T-60 (Plant no.264) vol.8
4BO+5:T-60 (Plant no.264) vol.9
増加装甲を作る:T-60 (Plant no.264) vol.10
フェーディング1回目(油彩):T-60 (Plant no.264) vol.11
それとは別に麦が秀逸で素晴らしいです。
片袖の兵士は魅力的で私もストックしています。
いつかKVⅡを作るときに平原の路肩で擱座した情景に麦とこの兵士を、、しかし擱座していたらドイツ兵か!?
シーンを考え直さないと。
その折は、麦の相談にのっていただきありがとうございました。穂先に光を孕む細いヒゲが密生している様子を再現できればよかったのですが、時間も知恵もなく「見立て」になってしまったのは少し心残りです。
風の中で麦畑に光の波が通り過ぎる... タルコフスキーの映画を思い出すような映像的イメージを喚起できたら理想でしたが..
とはいえ、草原を渡る風、空に流れる雲を見ると宮崎駿の映画を思い出すくらいに記憶は書き換えられてしまったのですが...
だから、金色の野に降りたつのは蒼きオーバーホールを着ている必要がある訳で...
麦畑に擱座したKV-II ! 魅力的な風景です。記録写真に残っている、ドイツ兵がチョークで落書きしたマーキングなど食指が動くモチーフですが、畑の中に見落とした低地の泥濘に足を取られてしまってまたかという戦車兵の表情、というような記録には残らなかった映像を再現するのもまた模型の楽しみかもしれません。