ウェザリングは1944年6月5日のノルマンディ風 グリースオイル添え
2018年 12月 16日
話をする前に... アイドラーホイールの位置を直しました。ロレーヌシュレッパーの履帯テンションはアイドラーホイールのクランクした軸を回転させて調整する仕組み。SUMICONの締め切りでバタバタと写真を撮った時は、軸の回転角度が低い位置になっていました。間違いではないけど記録写真で見かけるベストポジションではなかったので、今回再撮影するにあたり位置も修正。
車体上部が迷彩塗装されてからあまり時間が経ってない状態を表現するために、フェーディングなど退色表現は行わず、砂埃が雨で流れたり泥が跳ねたりの「短期汚れ」だけのウェザリングとしました。
まず、車体上部にバフを軽く吹きかけて、溶剤で拭って雨で流れ落ちたような感じに。ウェザリングペーストは「マッドホワイト」と「マットブラウン」の混合。前日の雨でぬかるんだ道を走って、まだ泥が完全に乾ききってない状態のイメージ。
、記録写真でも見られるように、転輪のハブキャップ周りはグリースが滲んだ感じに。これはAKインタラクティブの「エンジンオイル」と油絵の具で表現。
トランスミッションは、フランス車両によく見られるグリーンではなく車内色の白で塗りつぶし。これも改修時に白一色で塗りつぶされた、という解釈です。アフリカ戦で英軍に捕獲された車両がそうなってました。
模型制作の都合で塗り分けがめんどくさかったからではないよ、という証拠として、部分的に白が剥げてオリジナルのグリーンがところどころに露出しているように見せてます。
戦闘室の床は、昨日の雨がまだ乾ききってないような感じで部分的に濡れ色にしたのですが.. 写真に写ってないですね。(^^;)
墨入れは控えめに、チッピング、錆は最小限にして、この車両の「性格」を表現してます。軽装甲の戦闘未経験の車両ですから、百戦錬磨のマッチョなウェザリングは似合わないですし。
無線機は筐体をライトグレー。配線のコードやコネクターはセミグロスブラックで塗装。操作パネルのグレーはもう少し明るくしたほうがメリハリついたかも。
照準補正用の数値の書いてある「射標」の設置場所ははっきりしてません。ノルマンディで捕獲された車両の俯瞰写真では照準器の前方に設置してあるように見えるのでそれに倣ってますが、この車両に関しては(Panzerwrecks 8に掲載されている写真では)砲身上部のシールド内側についていた可能性もあり。
次はいよいよ完成報告。(って、とっくに完成してますが)
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デビグマ
at 2018-12-16 21:48
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Googleのストリートビュー、こんな利用方法があったととは。現地の色とか、行ってみないとわかんないと思ってましたが、目にウロコです。
しかし、塗装するのにこれだけ色々考えているんですね、hn-nhさんの作品の説得力はこんなところからくるんですね。見てて飽きないっす。
しかし、塗装するのにこれだけ色々考えているんですね、hn-nhさんの作品の説得力はこんなところからくるんですね。見てて飽きないっす。
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hn-nh3 at 2018-12-17 05:10
デビグマさん、SUMICONお疲れ様でした。チャレンジャーの次はあっさりしたもの作るのかと思いきや...(笑)
風景のリサーチは、画像検索だとどうしても観光写真に偏るし、どの場所でどの季節に撮ったのかの情報がないことも。
その点、Googleのストリートビューには撮影の日時が入ってるので、場所と季節を特定するのに便利です。同じエリアでも道ごとに撮影の季節が違ったりするのであちこち走り回ると四季折々の風景が楽しめます(^^ )
ストリートビューの画像は割と頻繁に更新されてますね。自分の家の周りもいつの間にか更新されていて、買い換えた自転車や庭に咲く花がそこに写ってるのを見つけて、おぉ!あの頃にストリートビューカーが通ってたのか〜 と、自分でも忘れていた日常がそこに記録されていることに不思議な気分を覚えます。
模型本体より、調べたり余計なものを作ったりしている時間のほうが長かったりするかも... あれやこれやとリサーチを重ねると、自分で考えないといけないことが減っていくので、却って楽なんですよね。(^^ )
風景のリサーチは、画像検索だとどうしても観光写真に偏るし、どの場所でどの季節に撮ったのかの情報がないことも。
その点、Googleのストリートビューには撮影の日時が入ってるので、場所と季節を特定するのに便利です。同じエリアでも道ごとに撮影の季節が違ったりするのであちこち走り回ると四季折々の風景が楽しめます(^^ )
ストリートビューの画像は割と頻繁に更新されてますね。自分の家の周りもいつの間にか更新されていて、買い換えた自転車や庭に咲く花がそこに写ってるのを見つけて、おぉ!あの頃にストリートビューカーが通ってたのか〜 と、自分でも忘れていた日常がそこに記録されていることに不思議な気分を覚えます。
模型本体より、調べたり余計なものを作ったりしている時間のほうが長かったりするかも... あれやこれやとリサーチを重ねると、自分で考えないといけないことが減っていくので、却って楽なんですよね。(^^ )
by hn-nh3
| 2018-12-16 19:31
| ロレーヌシュレッパー系列
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Comments(2)