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断片的思考のメモ


by hn-nh ( or hn )

TERRE DES HOMMES (サンテックスのコードロン シムーン)

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頂き物の飛行機。エレール1:72 コードロン シムーン。
東京AFVの会にてお会いしたかば◎さんから頂いたキット。コレ、ちょっと欲しかったんだよね。
かば◎さん、ありがとうございます。

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2つ持ってるとのことで、ひとつ譲ってもらいました。日に焼けたボックスに入っているのは1/72スケールの飛行機。日頃、1/35スケールの戦車を作ってる目からすると、このパーツ数の少なさは新鮮。

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コードロン シムーンがどんな飛行機かというのは、組立説明書にフランス語で書いてありますので、載せておきますね。

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あ。やっぱり、簡単に解説します。「コードロンシムーン (Caudron Simoun) は、1930年代のフランスの4座ツーリング機である。 本機は「エール・ブルー」(Air Bleu)により郵便機として使用されて長距離飛行記録を樹立し、第二次大戦中はフランス空軍により連絡機として使用された」;by Wiki
と、このジャンルには詳しくないので、自分では語れることはほとんどないのですが、サンテグジュペリ(サンテックス)が乗っていた飛行機として知られています。1935年、パリからサイゴンまでのエアレースに参加、途中サハラ砂漠に激落。その時の経験が「人間の土地」という小説に、そして有名な「星の王子様」に繋がっていきます。

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サンテックス搭乗機(写真はネットから)

前にブログでサンテグジュペリの「夜間飛行」の本を1/35のミニチュアで作る、という記事を書いたことから話が広がって、このコードロン シムーンのキットが我が家にもやってきた、というのが事の次第。

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1:72 スケールだけあって、パーツ割りはシンプル。貼り合わせ式の胴体と翼。車輪と計器パネルや操縦桿、シートなどのコクピット内部パーツ。風防はクリアパーツ。デカールは経年変化で黄変気味。なんとなくあっという間に完成しそうな予感。まあどんなキットでも最初はそう思うんだけどね。。

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機体の仮組み。古いキットなのでパーツの嵌合が気になりましたが、思ったよりは悪くなさそう。ボディ側面のラインのモールドは機体の補強リブかしら。きれいなシルエット。

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翼も試しに組んでみます。茶色のマスキングレープで仮止め。半木製機とのことで、パネルラインはほとんど無し。一部、凸モールドでラインが表現されてますね。これは筋彫りして凹モールドにするのがいいのか悩むところ。翼と胴体の継ぎ目が目立ちそうなのは、埋めたほうがいいのかそのまま残したほうがいいのか。

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宙返りだってできます。貼り合わせのボディはさすがに最新キットのようにパチピタとはいかず、貼り合わせるには注意が必要。右の翼の先端についてる棒状の突起は速度を測るピトー管? 模型の作例をみるとついていたりついていなかったり。サンテックスの搭乗機はどうかというと、このページ(29 December 1935: Wind, Sand and Stars)の写真をみると、ついているようにもないようにも..

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そして白い紙の上に激落。サンテックスは操縦の腕前は微妙、だったという話も。エンジンカウルの曲線は実機と比べて、少し線が硬いような気もする。全体のフォルムのライン取りは要点検。

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デカールは、経年変化で透明部分が黄変してしまっていて、そのままでは使えなそう。もっともサンテックスが砂漠に不時着した時に乗っていた機体は赤白のツートン。マーキングは白なので、このデカールは残念ながら使えない。

ざっと見たところはこんな感じ。正月休みの間に調整が必要そうな箇所をピックアップして、明けたら一気に組んでしまいたいところ。1/72の小さい模型だし塗装までたどり着きたいから、工作はお約束の排気管周りのディテールアップぐらいに止めて、気楽に作りたい。

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休み中の課題図書。サンテグジュペリの「人間の土地」も書いました。これは読んでなかったので、いい機会だからたまには読書。と、文庫本の表紙のカバーを見たら、どこかで見たようなタッチのイラスト。
宮崎駿、ですね。少し角ばったエンジンカウルの複葉機は、サンテックスが郵便輸送パイロット時代に乗ってたブレゲー14かな。

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「人間の土地」の上を飛行するとこんな感じ

Commented by セータ☆ at 2018-12-29 23:46 x
全く関係の無いくだらん話で恐縮ですが、埼玉県入間市の郵便配達人を主人公にした『入間の土地(いるまのとち)』という小説を書きたいと今思いました。

コードロン シムーン、可愛いですね。ディズニーのアニメーションに『小さな郵便飛行機ペドロ(1942)』というのがありますが、雰囲気が似ています。
Commented by かば◎ at 2018-12-30 01:11 x
白状します。

「2つ持ってるとのことで」じゃなくて、3つ目が出てきました(><)。

特に72の飛行機の場合、何種かの塗装で作り比べたくて同じキットをいくつも持っているものは数種あるんですが(グラディエーターとかMS406とかPZL P-11cとか)、シムーンについてはそんなふうに思ったことはなかったはずなのに、なんでこんなに次々発掘されるのか。我ながら混乱しています。
Commented by かば◎ at 2018-12-30 02:14 x
割と適当ですが、エレールの説明書の実機解説を日本語訳してみます。

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ドゥッチュ・ド・ラ・ムルト杯の勝者でもあったエンジニア、マルセル・リファール設計による、コードロン・ルノー製の航空機シリーズに連なるものとして、コードロン・シムーンは1934年の第16回パリ航空ショーでデビューを果たした。

(試作機の)C.620は、ツーリング機として初めて時速300kmを超えた。この機は大ヒット作となり、多くの注文を得た。フランス空軍のみで、490機ものC.635を発注した。

軍用のみならず、シムーンは数多の遠征飛行におけるスターでもあった。多くのパイロットが、戦前の記録飛行にこの機を使用したが、なかでもサンテグジュペリ、マリーズ・バスティエ、マルセル・ドレは有名である。
Commented by hn-nh3 at 2018-12-30 07:10
『入間の土地(いるまのとち)』..........ぐはは。セータ☆さんにぜひ書いて欲しいですね。三省堂書店でサイン会あったら絶対行きますよ(^0^)
吉見の百穴に迷い込んだり、あれこれシーンを想像してしまったじゃないですか。て、よく考えたら入間と吉見って全然離れてた...

『小さな郵便飛行機ペドロ(1942)』は見たことなかったです。翼に郵便バッグをぶらさげて可愛いですね。
あーそうか。宮崎駿が映画化した『魔女の宅急便』の飛行イメージは戦間期の郵便飛行だったのか。
Commented by hn-nh3 at 2018-12-30 07:23
タイプライターっぽい写植がいい感じだったので組立説明書の実機解説を載せましたが、まさか、かば◎さんが翻訳してくれるとは! ありがとうございます。
これをエ
レールに送って日本語版として載せてもらおう。「つやけしブラッワ」のような誤植がないかの校正、よろしくお願いしまーす(^^)

>>「2つ持ってるとのことで」じゃなくて、3つ目が出てきました

ふふふ。本当に3つだけですか? 

それはそれとしても、マーキング違いで仕上げてみたいのはモデラーなら誰しもかんがえること。1:72は格好の素材ですね。さすがに1:35だとそういう訳にもいかず、例のロレーヌの雲形迷彩は、有名はジグザプグスプリンター迷彩とどっちにするかで何年も迷いましたよ(笑)
Commented by hiranuma at 2018-12-30 09:41 x
3つも、、、
何か交換できるようなキットがないか、
作りかけのケッテンクラート(笑)。
タミヤのT34、M13 40カルロアルマート(旧)
ヴェスぺ(旧)、、、無い
Commented by hn-nh3 at 2018-12-30 10:54
削りかけのB1bis履帯とか...笑
自作パーツなんか、それこそ欲しい人はいますよ。ケッテンクラートのNSUエンブレムとか極小吊下フックなど、余分に作ってあるhiranuma研究所特製オリジナルパーツが!(^^ )
Commented by hiranuma at 2018-12-30 11:17 x
NSUのエンブレム!? 使う人がいるでしょうか?
それにしても作るのに2、3日必要だし。
削ったB1bisは用途が決まっているので、、

それより,
GAZ-M1の色どうするのですか?
ここは入間基地のコーナーだからGAZの記事に書きますね。
Commented by かば◎ at 2018-12-30 17:02 x
若干の補足を。

文中に出てきた「coupee de DEUTCH de la MEURTHE」というのは、私も今回調べて初めて知りました。

「戦間期の機体は一般にあまり知られていなくて云々」などと、さも自分ではちょっと知っているようなことを書いていて、でもやっぱり知らなかったという……(笑)。

主催のアンリ・ドゥッチュ・ド・ラ・ムルトなる人物は日本語版wikipediaにも出ていますが、項目名だとアンリ・ドゥッシュ=ド=ラ=ムルトになっています。Deutschはドイツ語のドイッチュですが(ドイツ系の家系なのか?)、フランス語だとどう読むのか悩む綴りですね。私はForvoで調べて「ドゥッチュ」としました。

「低出力のエンジン」に「小型軽量で滑らかな木製の機体」を組み合わせて高性能を狙うのがコードロン・ルノーの「売り」で、シムーンもそれに則った設計ですが、それが全て、この説明書にある設計者マルセル・リファールの手によるもの、ということなのだと思います。

キットだと、ウィリアム・ブラザーズから1:32で「コードロン・レーサー」、エレール1:72ほかいくつかのメーカー/スケールで戦闘機「コードロンCR.714」が出ています。CR.714はレーサーをもとに戦闘機にしたものなので似ていて当たり前ですが、シムーンもどこか似たスタイルをしています。ちなみにCR.714の愛称は「シクロン(サイクロン)」なので、嵐シリーズがコードロンの命名基準だったのかも(シムーンは砂嵐)。

>hiranumaさん

おや。hiranumaさんもシムーン、作りますか?
来年のAFVの会でよろしければ(しかも箱なし・説明書はPDFでよろしければ)お持ちしますが(箱と説明書は2つしかなかったので)。

>>タミヤのT34、M13 40カルロアルマート(旧)
ヴェスぺ(旧)

済みません、不良在庫を増やさないで下さい(笑)。
hn-nhさんからのマチルダ履帯は作りかけキットの製作促進材料、アエロサンはストックとして場所も取らないので有り難く頂きましたが……。
Commented by hn-nh3 at 2018-12-31 02:04
シムーンの機体の上部と底部にはアルミニウムが貼られていた、とリンクを張ったサイトに書いてありましたが、範囲はどこまでなのか、それ以外の部分と塗装の光沢が(下地素材の違いで)違ったりするのかが模型的には気になるところです。

フランス語はどう読めばいいのかすら分からないので言葉の壁が厚いです。。ドイツ語とイタリア語は学生時代に少しかじったので、ドイツ戦車とイタリア戦車の名前が読める程度には役に立ってますが。(笑)
Commented by hiranuma at 2018-12-31 08:08 x
かば◎さん
シムーン作ってみたいです。
Commented by hn-nh3 at 2018-12-31 10:23
私からは、シムーンの外箱と組立説明書をhiranumaさんに差し上げましょう。中身はかば◎さんからお求めください(^V^)
金の斧は沼に棲みつく模型の神様が持ってるはずです。
Commented by at 2019-03-08 20:17 x
 シムーンは日本にも飛んで来たので、MA他でも何回か取り上げられ人気があります。サンテグジュペリ機やフランスから飛んできて九州で落ちた赤いジャピー機や高知に不時着したドレー機などをものするのは好事家モデラーの夢ですから、数キットを抱いているのは極めて自然であります。

 そうそう、サンテグジュペリは飛行中、おのずと空想に陥る悪癖があったそうです。郵便飛行の仕事をしていたある時、空想からハッと気づくと燃料計がゼロを指しており、泡を食った彼は不時着しました。「やれやれ、まずは助かった。さてどうやって人里に帰ったものか?」彼はとりあえず、愛機を点検しました。「なんとか、もう一度飛び立てないものか」すると、空の筈の燃料タンクにはなみなみとガソリンが詰まったまま。なんと、燃料計の不具合だったのです。「えっ?」と時計を見ると、飛行時間はわずか15分でした。ボーと空想していたので燃料が尽きるほど長い時間、飛んでいたと思っていたのですが、実際には一炊の夢を見ていたのです。大戦中の彼の最後は謎だけれども、真相はこの辺でしょう。そもそもパイロットに向いていないんじゃないの?てな趣旨の話が昔のHJに書いてありましたねえ。
Commented by hn-nh3 at 2019-03-17 07:04
シムーンを早く完成させないと....
エンジンカウル周りのディテールアップをしかけたところで手が止まってしまってます。仕事の関係で、3月中はちょっと再開できないかな。。

サンテグジュペリは飛行士には向かないタイプだったんでしょうね。最後の飛行は、その日の偵察ルートに、妻コンスエロと結婚式を挙げた教会があったので、高度を下げたんじゃないか、という話もあるようですね。
by hn-nh3 | 2018-12-29 22:15 | ヒコーキ | Comments(14)