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断片的思考のメモ


by hn-nh ( or hn )

青戸高射砲陣地 2019 (前編)

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荒川を渡る。京成押上線、四つ木付近。荒川土手と並走する首都高速中央環状線の高架は好きな風景。ちなみにPerfumeのマカロニのPVの後半が撮影されたのはこの辺り。今回は聖地巡礼の旅ではないので素通りしてその先のお花茶屋駅で下車。

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駅から歩いて10分。白鳥3丁目にあった青戸高射砲陣地の跡に残るコンクリートの台座。陣地は半円形の布陣で6門×3列。計18基あったものの一つがこの駐車場に残る台座。この他に2基が住宅街の中に現存しているのが確認できてます。

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これについて去年、リサーチして記事にしているので詳しくはそちらを参照。>青戸(白鳥)高射砲陣地

一年ぶりの再訪となったのは、その記事を読んでコメントいただいた”葛飾音頭’さんからの報告。最近、3番目の台座にかぶっていた家屋(緑で着色した部分)が建て替えで解体されたらしく、家の下から台座がでてきたのが確認できた、とのこと。

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家が壊されて下から完全な形で台座が出てきて「中心部分には円錐台状の凸部が残っている」ことが確認できた、とのこと。
そして既に新しい建物の工事が始まってしまっている、ということも。

その情報を聞いて、何とか今週の水曜日(5月22日)に時間を作って行ってみました。話を聞いてから1週間も経ってしまっていたので、おそらくは工事をするのに邪魔だからその台座は解体撤去されてしまって行っても何もない状態なのが想像できたけど、なくなってしまったことを記録に撮っておくのも大事かな、と。

案の定、住宅か何かの建物の工事の真っ最中。北側のアパート側から恐る恐る覗いてみたら、アパート側にかかってる部分の台座は以前のまま。

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円形の台座の上にはアパートの給水タンク。その向こう側には前は古い木造2階建の家屋が建っていたのがなくなって明るくなってます。台座の向こう半分は撤去されてしまったのかしらと見れば、何やら新しいコンクリートに食い込んでいるような気配。

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何ということか。。新しい建物の基礎が台座の上に築かれてましたよ。ちょうど工事の職人さんいたので、前の家の下から出てきた台座どうなったのかを聞いたら、壊すに壊せないからそのままにして上にコンクリートを流して、新しい建物の基礎はその上に作っている、とのこと。

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台座の位置を推測するとこんな形だろうか。敷地の境界上、直径4.5mの円の中心あたりになにやら丸い突起物。
それが葛飾音頭さんの言っていた「円錐台状の凸部」なのか。

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これまでは敷地境界のブロックの下に隠されていた、台座中央部の構造物。周りから5cmほど盛り上がった円錐台の中央部には鉄環で補強された穴。

75年前は、高射砲がここに据えられていたのか。(つづく)

Commented by vol de nuit at 2019-05-25 14:05 x
私の毎朝見る光景が1枚目に・・・!(^^)
しかもマカロニをご存知とは!
hn-nhさんもPerfumeがお好きなのでしょうか。

白鳥の高射砲は確か戦果を挙げていて、区内の奥戸小学校付近にB-29が墜落したと聞いたことがあります。

他にも葛飾は区内の工場(金町)でキ94高高度防空戦闘機を製造したりと、戦争の記憶を辿るには絶好のスポットです。
Commented by hn-nh3 at 2019-05-25 17:53
>>白鳥の高射砲は確か戦果を挙げていて、区内の奥戸小学校付近にB-29が墜落

白鳥(青戸)の中隊に配備されていたのは99式8cm(88mm)
砲だったようです。南の小岩篠崎、北の保木間にはより大規模な陣地で3式12cm砲が配備されていたので、おそらくは小岩隊の戦果ではないかという話になっているようではあります。

ここに限らず、都内各地の高射砲陣地の話を調べてみると、どの陣地にも必ずといっていいほどB29撃墜譚があるのは、高度1万メートル上空でしかも夜間となると結局どこの隊から撃ったものなのかが判然としなかったからなのでしょう。


vol de nuit さんのページにはPerfumeのブログパーツが貼ったありますね(^^)

聴いていたのは10年くらい前ですが、"マカロニ"のPVはフェイバリットです。 代官山〜四つ木ツアーでもしますか(笑)
さすがに初回盤ではないけど〜Complete Best〜も持ってます。その後2つのアルバムが到達点ではあるのでしょうが、なんだかんだ、これが好きですねー
Commented by かば◎ at 2019-05-25 21:55 x
>>壊すに壊せないからそのままにして上にコンクリートを流して、新しい建物の基礎はその上に作っている

うはははは(^^;)

ドイツの高射砲塔ほどではないにしろ、やはりこの手の構造物は壊すのがなかななの手間なんでしょうね。
「その下に何か作る」ということでない限り、こうして、上の物が何代も切り替わっても残っていくんでしょうね。
Commented by hn-nh3 at 2019-05-26 04:41
ウィーンに残る高射砲等などは物理的にも壊れないように作られていて、壊すにも膨大な労力がかかるのでしょう。それに比べれば、コンクリートにまともに鉄筋なんて入ってないような塊ですから、その気になればハンドブレーカーでも壊せると思います。

しかし、あっけなく撤去されるのかと思いきや、そうならなかったのは台座が2つの敷地をまたいでいることが原因なのかと想像します。

無用の地中障害物とは言え、不動産的には「共有」物でもあるし、隣家が給水タンクの基礎として利用している状況の中で、下手に半分解体してタンクに影響を与えた場合の保証の問題など考えたら触らぬ神に祟りなしで、問題先送りにしたのかも。

将来隣のアパートが建て替えになっても同じような話になって手をつけずに残されるような気もします。
by hn-nh3 | 2019-05-24 22:07 | 構造物 | Comments(4)