冬はアエロサン(NKL-6) part2

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アエロサンNKL-6はこのくらいまで進んでます。今回はディテールを簡単に紹介。

パーツは一通り組んでみました。ボディと底板がこういう感じでパカっと分離できて、内部塗装の前にこの状態まで組めるのは助かります。全体が見えると細部のディテールアップはどの程度で大丈夫かも判断しやすくなります。先が見えないで作ってると、ついついやりすぎちゃったりするしね。


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操縦席の後ろにあるおむすび形の燃料タンク。椅子に隠れてしまう部分だけど、給油のバルブもあります。エンジンまでのパイプは(資料がなかったのか)さすがに再現されてないけど、見えなくなってしまう部分でも物の仕組みが分かるパーツが用意されているのは作ってて楽しい。機械って感じがするし。

写真には写ってないけど、ハンドルとインパネもちゃんと用意されてます。メーターのデカールもついてますよ。余裕があったら前輪スキーのエッチングパーツのところにあるはずのステアリング用のワイヤーでも追加してみようかしら。

トランぺッターのキットはパーツの精度もいいです。パチパチと組み上がっていきます。取り付けのダボ穴なんかも向きを間違わないように形状が変えてあったりします。フールプルーフの設計になっているところはタミヤのキットに通じるものを感じます。パーツの造りは全体的にがっしりした感じがあります。雪の上を滑るアエロサンらしい軽快さというよりは雪を散らす蒸気機関車のような..と言ったらニュアンス伝わるかな。。例えばイタレリとかブロンコのキットにあるような華奢な空気感が欲しいところだけど、そこに囚われ始めると全てのパーツのシェイプアップが必要になったりと、キリがなくなるので軽く流して進むことにします。


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エンジンのプラグに配線を追加してみました。キットには樹脂パーツでちゃんとコードまで用意されてた(トランペッターえらい!)のですが、さすがに樹脂成形の限界か、隣のプッシュロッドと同じくらいの太さがあって、電気のコードというにはちょっとオーバースケール。だから0.2ミリくらいの銅線で作り直しました。基部にはコネクターっぽく0.6ミリのプラ棒つけて、そこに0.3ミリの穴を開けて差し込むように固定してます。そこは手間を惜しまずに下穴を開けて差し込む方が仕上がりもきれい。

プラグのコードもシリンダーの両側から出ている写真もあるのだけど、肝心のアエロサンでエンジン部分のディテールが分かる写真が少ない。給油パイプがボディのどこから飛び出てエンジンに繋がってるのかも不明。エンジンが動くメカニズムが表現できるディテールでもあるから給油パイプぐらいは再現したいところです。

他にも悩ましいところがあります。アエロサンが積んでるM11エンジンは元々は航空機用だから事例写真は多い。それを見ると2本のプッシュロッドがエンジンから突き出す部分は90度回転した配置になってます。トランペッターのキットが間違ってるのか、そういうタイプもあるのかは、もう少しリサーチしないと何とも言えない。仮にキットが間違ってることが分かって、じゃあ直すかと言われたら直さないとは思うけど...


今回はここまで。

本当は基本塗装まで終わったよ!って言いたいところだったけど、このところちょいと仕事がタテコミ気味。
いつもながら塗装の段階でモタつきます。専用の塗装ブースは持ってないから夜中のキッチンで毎回周囲を養生してエアブラシ吹いてたりする都合、隙間の時間にチョコチョコっと作業を進めるという訳にもいかず、進捗はバブルの頃のゲレンデのリフト待ちの列の如し。

早くしないと冬が終わっちまうぜ。

Commented by デビグマ at 2021-01-23 00:55 x
乗員席がなにやら公園のベンチっぽくて面白いですね。
全体形も戦闘用というよりは雪用のバスみたいです。
Commented by hn-nh3 at 2021-01-24 06:44
雪の上を滑るから砂利道走るときみたいな振動もなくて柔らかいクッションは不要。ということだったのでしょうか。マイナス20度とかなったら皮のシートなんかバリバリになってしまうでしょうし、何よりもボディが木造だから同じ工場でベンチも作れてしまうのはコストと納期の点でもメリットあったような気がします。

プロペラ推進のブレーキはどうしてたんでしょうね。下り坂とかに差し掛かったらプロペラ逆回転とかしてたりして(笑)
Commented by かば◎ at 2021-01-26 13:59 x
床板を取り外した本体部分の側面からの姿(タイトル画像)が、なんだかすごく「あひる」っぽいですね。

アエロサンは、トラペのNKL-26を買って積んであるっきり……。いやいや。そういえば72の……あれが……(封印された記憶)。

現在締め切り仕事に追われ中で模型製作ははなはだ低調です。
Commented by hn-nh3 at 2021-01-26 22:41
1/72はチェコ製アエロサン:タトラV885のことかな?(^^)
私もそのままですね。実験機で量産されてないのが、やっぱり作る意欲が少し削がれるんですよね。

NKL−6は後のスキーだけでも「立つ」のを見つけたときは、あっと思いましたね。エンジンを後に積んでるから当然なんですけど、重心が前がかりになると、前のスキーが新雪にとられたりするから、後のスキーに体重を載せるように実際も設計してあるんでしょうね。
by hn-nh3 | 2021-01-21 18:00 | アエロサン | Comments(4)