断片的思考のメモ


by hn-nh ( or hn )

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COLLECTION 2017

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あっという間に今年も残すところ1日。今年もいろいろ買いました。
残庫を考えればもう買ってはいけないと思いつつ、やっぱりなんだかんだ買ってしまいます


在庫管理もかねて今期収蔵品のリストを作ってみました。(クリックで画像拡大)
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衝動買いは極力控えてアイテムも選んだつもりがこの結果。購入費用11万なり。塗料と工具、プラ棒など汎用材、ジャンクパーツは省略。資料本も最近はあまり買わなくなったので、考えてみれば安上がりの趣味かもしれませんね。六本木のキャバクラで遊べば軽く一晩で使える金額だし。

それより問題なのはINPUTとOUTPUTの圧倒的非対称。今年完成したのは結局、SUMICON参加作品のGrille改造FLAKの一両とフィギュア2体)...
うーん。もっと作業スピード上げないと。




by hn-nh3 | 2017-12-30 06:57 | 模型 | Comments(4)

60・70・70M・76M

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MiniArtの"T-60 第264工場製"のキットには、このタイプ特有の角形の工具箱のパーツが用意されてます。蓋の部分が斜めになったおにぎり型というか台形断面の工具箱も標準部品のランナーに入っていて、どちらを使うかは再現するバージョン次第。
どうせ作るなら、せっかく用意してくれたオプションパーツの角形工具箱を搭載の車両を再現してみたいところ。考証沼にハマるのは避けたいところだけど、どの時期の車両が角形工具箱を使っていたのか少し調べてみたい気も。

角形の工具箱を使うことにすると、標準型の台形断面の工具箱のパーツが余る。

そうだ、いいこと思いついた。作りかけでずっとほったらかしになっていたT-70Mに使えるかも。
このT-70MはMiniArtの比較的初期のキットで各パーツのディテールは少し甘く、工具箱もヒンジや留め具をディテールアップが必要。タミヤからリリースされたSU-76Mの工具箱の留め具のモールドとかをオユマル複製して移植しようかなど考えていたけど、もうその必要はなくなりました。MiniArtのT-60のキットから工具箱が流用できるのです。
やっと来てくれました。ずっとこの日を待っていたような気がするよ。

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工具箱のパーツを比較してみます。タミヤのSU-76MのものとミニアートのT-60。
タミヤのSU-76Mのリリースされた時に部品請求してタミヤのパーツをそのまま使ってしまおうかと考えたことがあるのですが、ミニアートのT-70のものは一回り大きく、どっちが正解なんじゃろかと気になってしまって、それでずっとそれっきりになってしまっていたような気がします。こうして今、ミニアートのT-60のものと並べてみると、どうやらこのサイズが正しそうです。

ヒンジはリベット止めの3個から溶接型の2個と、T-70の生産時期で変わっていくので、そこは作るバージョンに合わせて調整すればいいだけの話なのですが、断面形状のプロポーションが違うのは少し気になるところ。工具箱の生産時期で変わったのか、キットの考証が違っているのか。これは少し悩ましい。T-60の写真を見てもミニアートのパーツよりも箱の上面の水平部分がもう少し広いような気もするし。



by hn-nh3 | 2017-12-23 05:48 | 模型 | Comments(7)

SATELLITES

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1961年4月、ユーリィ・ガガーリンは、ボストーク1号に乗って地球の周りを一周、1時間48分の人類初の有人宇宙飛行のミッションに成功。
写真は地球に帰還した再突入カプセル。大気圏突入時の焼け焦げがリアル。
ソ連の宇宙船が戻ってくる時に、アメリカのアポロ計画のように海に着水するのではなく、ソ連南部(現カザフスタン)の草原砂漠に落ちるというのを知ったのはずっと後になってからだが、この写真を見てると別の惑星に着陸したSF風景のようでもあり、最新技術を駆使した宇宙船といえど物体を空にを打ち上げてそれが再び地上に落ちてくるだけというような妙な物質的生々しさを感じる。
旧ソ連のSF映画、例えば「惑星ソラリス」とか「不思議惑星キンザザ」に感じるざらっとした非日常感はそんなところから来てたのかもしれない。

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Satellites -Photographs from Fringes of the former Soviet Union:Jonas Bendiksen 2006

草原に舞う白い蝶と宇宙船の残骸。まるでSF世界のような不思議な写真に惹かれてこの本を買ったのはずいぶん前のことだった。落下してくる衛星の残骸と、そんな宇宙からゴミが降ってくる日常があるソ連の辺境地帯(衛星都市、衛星国家)、社会主義というイデオロギーで諸民族をまとめた実験国家の残骸。Satellitesという本のタイトルに何か響くものがあった。

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”Satellites -Photographs from Fringes of the former Soviet Union”

写真家 Jonas Bendiksen が世界の果てのようなソ連の周辺地帯の日常風景を撮り歩いた写真集。版形18.3×23.7cm 152P 出版 2006年

当時、5000円くらいで買ったような記憶がありますが、なんだかいつの間にかプレミアついてしまってますね。でも今は本を買わなくとも彼のサイトで掲載写真を閲覧することができるようになってます。
>Jonas Bendiksen Satellites

ロケットの打ち上げは赤道に近い方が有利なのだそうです。ロケットの加速に地球の遠心力を利用することで燃料を節約できて打ち上げの費用を抑えることが可能。だから大抵はその国の南側、例えばアメリカはフロリダのヒューストン、日本は種子島のJAXA宇宙センターなど、周囲に人家の少ない海の側にロケット基地を作っています。
ソ連は南側に海はなく、広大な草原や砂漠のある南部地域(現カザフスタン)にバイコヌール宇宙基地を作ってロケットの打ち上げと宇宙船の回収を行ってます。

スペースシャトルが退役して以降、ISSなど宇宙施設への往復は専らロシアのソユーズロケットが使われるようになって、帰りの宇宙船がカザフスタンの草原に着陸(落下)する風景はテレビでも目にするようになりましたが、打ち上げの際のブースターロケットなどの「宇宙ゴミ」も草原地帯に降ってくるということはあまり知られてない事実です。

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写真出展:Satellites -Photographs from Fringes of the former Soviet Union:Jonas Bendiksen 2006

この本では「宇宙ゴミ」の降る日常が写ってます。まだ燃料が残って炎をあげたまま落下するブースターロケット。残骸を金属屑として回収するブローカー。上の写真はどことなくファンタジックな風景にも見えるけど、またそれが日々の糧になっている現実。発がん性物質を含む有害なロケット燃料による環境汚染といった問題も。

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落下したロケットや人工衛星の写真集かと思って買うとある意味がっかりするのですが、この本の主題はそこではなく、旧ソ連の辺境のエリアだった場所で暮らす人たちの風景にあります。

辺境、周縁などという言葉を使うと、それは中央からの視点になってしまいますが、モスクワからは遠く離れて目の届かないような場所、見捨てられた街、世界の果てのような遠い現実のような風景。そんな世界の片隅もそこは紛れもなく現実。
ソ連崩壊後の民族運動と内戦、宗教的な迫害、国境地帯の麻薬の密輸。ロケットの落下する日常も。

バイコヌール宇宙基地は、初の人工衛星スプートニクやガガーリンの宇宙初飛行など旧ソ連の宇宙開発の輝かしい歴史を担った場所です。ソ連崩壊後、その地はカザフスタン共和国になったため、ロシアは年間1億6500万ドルを払って租借しているそうです。落下事故や環境汚染といった問題も抱えつつもカザフスタン国家にとってはいい家賃収入になっているのかも知れません。

ちょうど朝のテレビのニュースで日本人宇宙飛行士がソユーズで宇宙に飛び立ったことを伝えていますが、TVの向こう側の村ではまたいつもの天気予報のようにロケットが降っているのでしょうか。


by hn-nh3 | 2017-12-20 08:28 | 写真 | Comments(0)

Спутник-1

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Спутник-1 買ってしまった.. スプートニク1号。RED IRON MODELSからリリースの1/35のレジンキット。

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この手の買い物はGMUKAミニチュアから。宅急便の箱にはお約束の猫スタンプが押してあります。
このところ本業が多忙を極めて、ニッパーを握る時間もろくろく確保できない状態が続いてます。すると高まるのは買い物衝動。購入ボタンを押すのに躊躇がなくなって、ついつい余計なものにまで手を出してしまいます。

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スプートニク1号。旧ソ連が1957年10月に打ち上げた世界初の人工衛星。地球の周りを96.2分で周りながら発信する電波は世界中で観測されたそうです。直径58cmのアルミニウムの球体に2.4mのアンテナが4本。"Спутник"というのはロシア語で衛星を意味するのだとか。「衛星1号」..なんだか夢のないネーミング。共産主義国家らしいといえばそうですが。
ちなみに犬を乗せて宇宙を飛んで星になったのはスプートニク2号。打ち上げは1ヶ月後の1957年11月。ユーリイ・ガガーリンが宇宙から初めて地球を見たのは1961年4月に打ち上げたボストーク1号。「東方1号」という意味らしいです。

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スプートニクが60年前、実際に宇宙空間を飛んでる写真を探したのですが見つからなかったので、キットのパッケージの写真。
小さな可愛いサイズの箱のスケール感が伝わるように比較でチョコエッグのおまけを横に置いてみたら、ますますよくわからん絵姿に..

中に入ってたのは簡単な組み立て説明図とレジンのパーツと銅線2種類。衛星本体は2分割されたパーツを合わせるだけで完成。それにアンテナ基部のパーツを4つ取り付けて銅線でアンテナつければ出来上がりの至ってシンプルなキット。SFチックな展示台もレジンで同梱。

しかしアンテナはピアノ線など腰の強い針金に替えてやらないと、ヨレヨレのアンテナではなんだかイメージと違うものになってしまいそう。

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その気になれば1時間で組み立ては終わるはず。問題は塗装か...アルミニウムでピカピカした光沢感を塗装で表現するのに塗料は何を塗ったらいいのかしら。日頃、AFVモデルばっかり作ってるとメタリック塗装のノウハウが身につきません。

d0360340_05570918.jpg通販の送料がもったいなかったので、ついつい、ついで買い。
「マンホールの蓋 1922年製」1/35 同じくRED IRON MODELSのジオラマアクセサリー。旧ソ連の戦前のマンホールの蓋を再現したものが5種類。東部戦線の市街戦の情景に最適とのことだけど、ジオラマに使ったところで、こんなの誰に気がついてもらえるのかしら。

パターンがそれぞれ違うけど、どの蓋がどういう類の蓋でどのエリアでよく使われたのかとかの情報がないので、考証にこだわると途方もない世界をさまようことになりそう。

..1942年5月のハリコフ周辺の下水道整備状況とか、スターリングラード市街における1922年型マンホール普及率とか、そんなのどこでどう調べたらいいものやら。

by hn-nh3 | 2017-12-16 06:20 | 模型 | Comments(4)

ケイゾク (Turret-truck vol.3)

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(ターレ2種:京都市中央市場にて 2015年撮影@hn)

市場の乗り物、通称「ターレ」についての考察とキットの制作シリーズ その3。
前回の記事で現在の築地市場で走っているターレの種類を調査。いわゆるターレの名前の語源になった朝霞製作所製造のターレットトラックはガソリンエンジン車は場内で3台、場外のカフェ「ターレットコーヒー」の1台ぐらいを残すのみ。10年くらい前までは撮った写真に登場するのはそのターレットトラックが殆どだったけど。

昔は前照灯が丸型のタイプも走っていたのでは?との指摘があり、自分でも 思い返してみると、確かに90年代に初めて築地市場に行った時は、丸型ライトのものと、角形ライトのターレーットトラックの2タイプが走っていたのを見た記憶がある。その時撮った写真のフィルムが見つからないのが残念ではあるものの、何か手がかりは残ってないかと捜索開始。

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富士重工製モートラック:築地市場青果棟付近(2015年撮影@hn)

見つけました。2015年に撮った写真の中に、丸型のライトの車両が。富士重工(現スバル)製造の「モートラック」というシリーズ。90年代に見た黄色いボディに丸型前照灯のものとは放熱グリルの形状が少し違うのですが、そのバリエーションの一つかと思われます。
ちなみに、富士重工はその昔、戦前は中島飛行機と言う飛行機メーカーで「隼」など戦闘機を作っていたのは有名な話。

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ところ変わって、京都市は下京区の京都市中央市場。場外で見かけたターレはあの朝霞製作所製造の車両でも、ガソリンエンジン車ではなく、バッテリーモーター電動車タイプ。

d0360340_18594416.jpgこのタイプも実は丸型の前照灯。モーターで駆動するので、エンジン車のような排熱のための放熱孔が殆どない密閉型なのが特徴。ロゴマークが朝霞製作所朝霞製作所製造車はライトの上。富士重工のモートラックではライトの下にロゴがつくのも重要な識別ポイント。
この2つの写真の撮影は2015年。

市場調査員でもないのに何故、各地の市場で写真を撮っているのかと言う話は別にして、写真を撮っておくのは大事ですね。
ただし、この朝霞製作所製の電動ターレが築地市場でも走っていたのかは微妙。見た記憶も撮った写真でも見当たらない。

以前に朝霞製作所のターレーットトラック(ガソリンエンジン車)とシェアをニ分していたのは富士重工のモートラック(ガソリンエンジン車)ではなかったかと。
その証拠を見つけようとGoogleで検索するもネット上の写真や記述に手がかりなし。

そう、Google先生も知らないことが領域が存在します。それは近過去。
インターネットが普及し始めるのが1996年以降。2000年前後くらいから個人のHPで写真をアップした記事が手軽に作れるようになって、それ以降は爆発的に映像コンテンツが増殖。そこからはGoogl検索の得意とする領域。そしてもっと昔の写真などをアーカイブ的にアップしているサイトもたくさんあります。
しかし、インターネット前夜の未だ価値の定まらない時代の映像情報はまるで記憶喪失になったかのようにネット上では行方不明。
石器時代ではないけど、その地層は紙情報をたどるしかありません。

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1985年ごろの築地市場:写真出典「築地魚河岸」田沼武能、C.W.ニコル 他 とんぼの本 新潮社

現在のように観光化する前の市場らしい市場だった頃の風景を捉えたいい本です。出版は1985年。その本の26〜27Pの見開き写真の一部を拡大。
写ってました。これが当時の場内を走っていた丸型前照灯のターレです。車種は富士重工のモートラック。これです。
オレンジ色のボディに丸い形のライト。その両サイドに縦に配置された放熱グリル。バックガードは、当時の朝霞製作所ターレが初期型の角形フレームであったのに対して、モートラは上部のコーナーがアールになってるのが特徴。

他にはっきりと写ってる写真は少ないもののの、この本の中では富士重工モートラと朝霞製作所ターレと思われる車両が半々くらいの割合で確認できます。この丸目のモートラは市場の他に、駅の荷物運搬などでも使われていたようで、そんなものの現存車両の写真はネットでも見つかります。築地のモートラ。これももう少し追跡してみたい。

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継続事項その2:ターレとエレトラックのキット製作。
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朝霞製作所製「ターレットトラック」のショートタイプ。シャーシの外形寸法は築地市場での実測リサーチ結果とも符号したものの、後輪の位置が違う。いわゆるホイールベースが実車の方が長くて、それに合わせようとすると後輪の車軸を少し後ろにずらず必要がありそう。巻尺での計測、写真との比較からの判断。やっぱりホイールベースが違うと印象も少し変わってきます。車軸位置修正はそれほど大変な改造ではないので実行する予定。

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ニチユの「エレトラック」はキット化されているのはやっちゃ場(青果市場)仕様のロングタイプ。キットの荷台が長さ1950なのに対して築地の水産部門で使われているのは長さ1800の2t積載ロングタイプか1tのショートタイプ(荷台長さ1500)
そしてショートタイプの方が仲卸売り場の辺りではポピュラーな存在。

キットには2セット分入っていたので、荷台を切り詰めて水産部門で見かけるショートタイプとロングタイプに改造してみたい。
ただし、ショートタイプは荷台を切り詰めるだけでは済まず、荷台下のフレームも大きく改造する必要あり。
荷台の長さが違うだけなのにフレームがなぜ変わってくるのかというと、理由は荷台下のバッテリーボックスの配置。
電動車なので大量のバッテリーを搭載する必要があって、ロングタイプでは後輪車軸の前にまとめてバッテリーを収納できるボックスがあるのに対して、ショートタイプはホイールベースが短くなる関係でバッテリー収納スペースが車軸の前後二つに分割配置されているのが理由。そのためにショートタイプでは車軸の後ろのバッテリースペース補強用の三角のプレートがフレームに溶接されているのが外見的な大きな違い。

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ちょっと悩ましいのが「ターレットトラック」のエンジン収納ボディのモールド。

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エンジンを囲む円筒上のボデイは薄い鉄板で作られているのですが、排気、放熱用の穴は鉄板を打ち抜いてあります。

キットでも放熱用の角形メッシュを表現しているものの、やはりプラ成形の限界か、メッシュが太くて実車の中が透けて見える感じとはだいぶ印象が異なる。

ボディの鉄板をくり抜いて、そこに別部材の網が張ってある構造であれば、市販のメッシュパーツに交換してやればそれで話は済むのだけど、ボディの鉄板そのものに穴が打たれているのを金属メッシュをはめ込むことで再現するのは容易なことではない。

AFVのメジャーなアイテムであれば、ボディ全体をエッチングで再現した製品もサードパーティからリリースされそうなものだが、こんな車両では期待薄。

いっそのこと、オーダーしてエッチングパーツを作ってもらうかとか思ったりもするけど、やったことないし幾らぐらいかかるのかもわからないので、どうしたものかと思案中。

by hn-nh3 | 2017-12-14 20:38 | ターレットトラック | Comments(5)

ウクライナから

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土曜日の朝、玄関のベルが鳴ってドアを開けるといつもの郵便配達のおじさんが海外からの小包ですよと。
見慣れない切手の貼られた包みはウクライナのキエフから。

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中に入っていたのは ZZmodelの"PRV-10 Radar”、スケールは1/87。
思い出しました。一ヶ月くらい前にネットを見ていてボックスアートが気になって買ってしまったキットがようやく届いたのでした。Amazon.jpだと法外な値段がついていたので、Amazon.comにて送料込みの44ドルで購入。英語で買い物ができるとハードルは低いですね。

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早速、開封の儀。で、蓋を開けると、いきなり発泡スチロールの塊のお出迎え。心がザワザワと騒いで、やられた!と、一瞬思いましたよ。でも、その下にちゃんと部品は入ってました。これがウクライナ流の挨拶なのでしょうか。

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箱の中に入っていたもの。組立説明書とレジンの部品。素朴なエッチングパーツ。
そして知らないおじさんの顔が書いてある紙切れが入ってます。何だろうと思ったらウクライナのお金、1フリヴニャ札でした。
販売店からのメッセージカードも入ってました。買い物ありがとー!ちょっとだけどウクライナマネーもプレゼントするよ!って書いてあった。なかなか粋なことしてくれるね、ウクライナ。

それで、PRV−10って何?と聞かれても困るのですが、どうやら旧ソ連のレーダーのようです。1960年代の代物。
気になる人はこちらの解説を見ましょう:Radar Basics PRV-10 とか:ソヴィエトレーダーサイト

一体どんな車両なのかはおいおい調べるとして...とにかく車輪のついた変な形のものにはとことん弱いんです、あたし。
またつまらないものを買ってしまいました、の巻。

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PRV-10 (写真出典:Radar Basics:http://www.radartutorial.eu/19.kartei/11.ancient/karte054.en.html)


by hn-nh3 | 2017-12-09 13:48 | 模型 | Comments(2)
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築地市場 旧鉄道引込線跡 (2012年撮影@hn 以下特記ないものは2017撮影)

築地市場のターレ。セリ場や仲卸の店の並ぶ狭い通路を縦横に走り回り、その数は2000台以上とも言われる。かつてはよく見かけたパタパタと音を立てて走るオレンジ色のガソリンエンジン駆動車は最近は少なくなり、バッテリー式の電動車が今は主流。電化率は89%とも。写真の黄色のターレと青いターレも共に電動タイプ。

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現在、築地市場場内で見られるタイプ。1.ターレットトラック:TF10-4C(朝霞製作所)。駆動はガソリンエンジンでこの種の車両が「ターレ」と一般的に呼ばれることになった原型車種。2.エレトラック:HT10-70F(ニチユ)。バッテリーを搭載してモーターで駆動する電動車、このエレトラックが現在の築地市場では主流。3.マイテーカー:BN-1(関東機械センター)。これも電動車で、2.のエレトラックと場内でシェアをニ分している。4.5.マイテーカー:B-1(関東機械センター)。3のタイプの旧機種。6.マイテーカー:MG-1(関東機械センター)。ガソリンエンジン車で数は築地市場では少ないものの青果棟などでよく目にします。

今回は縮尺1/32でキット化(アオシマ)された1のターレットトラックと2のエレトラック、この2タイプをメインにリサーチ。
キットはないけど、4.5のマイテーカー旧モデルはなんだか旧ザクみたいな風貌で気になります。ターレのキットを改造していつか作ってみたい。

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「ターレ」の代名詞ともなった朝霞製作所製造のターレットトラックは、築地市場ではこの2、3年で急速に数を減らして、場内で2017 年現在確認できるのはこの写真:左「やまふ水産」、中「ニシエー」、右「名無し」の3台のみ。もちろん場内のどこかにまだ他の車両がいる可能性もあるが、セリ場、仲卸、魚河岸横丁を歩いた限りでは他に見つけることはできなかった。メーカーの朝霞製作所が倒産したこと、エンジン車の新規登録ができなくなっていることなどが数が減った原因であるが、同じガソリンエンジン車のマイテーカー(MG−1)はまだかなりの台数が残っているのは、青果棟と水産棟の使用環境の違いがあるのかもしれない。駆動系統の故障よりも車体の腐食がターレの寿命が決まると聞いたことがある。

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築地市場場内 冷蔵倉庫付近(2005年撮影 @hn)

ターレには荷台が短いタイプのTF10(積載重量1000kg)と長いタイプ(TF20:積載重量2000kg )が場内で使われています。バックガードの背が低い角形のものと山形の背の高いタイプがあることは以前から気づいていたものの荷台の長さが違うことは、今回実測して初めて気がつきました。ショートタイプの荷台のサイズは1480×900。メーカーの資料によるとTF10-4Cという築地市場用にカスタマイズされたタイプのようです。確かに仲卸の狭い通路を走るには短い方が転回しやすく、標準のロングタイプ:1800×1100は主にセリ場や外周の通路で主に使われています。

d0360340_06432755.jpgバッテリーモーターの電動車、エレトラック(ニチユ)でも同様。ショートタイプは1500×900で積載量1000kg、バックガードは背の低い角丸型フレーム。それに対してロングタイプは
1800×1100の山形フレーム、積載量2000kg。ロングタイプは標準で牽引フックを後部に装着。ショートタイプは多くはフック無しで、オプションでつけられるようにエンドプレートにボルト穴が用意されてます。写真の左側の車両はショートタイプ、フック付きですね。

この2タイプの他にロングの荷台で背の低い角丸型バックバードをつけたシャーシも見かけました。荷台サイズは1950×1100とロングタイプのものよりもさらに長いものの積載量は1000kgに限定の軽量タイプ。どうもこれは青果棟で使用されてるも仕様で識別ポイントは荷台がチェッカープレートの塗装品。メーカーのカタログを見るとこちらが標準タイプか。

水産棟で使われているのは荷台にゴムシートを敷いて防水性能確保、フレームも強化して氷詰の魚など重量物の運搬に配慮されているようです。型番もHT10F-70と'F'がついて、標準型と区別されています。

水産棟の仲卸の並ぶ通路付近では角丸型バックガードのショートタイプが圧倒的に多く使われてます。車体前面とバックガード背面に荷揚会社や店の名前が入ります。

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築地市場で先週と今週の土曜日、ターレの各部寸法を実測してきました。アオシマのキットのインストについていた図面を下敷に実測した寸法形状を重ねてみます。

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図面左列がターレットトラック、右列がエレトラック。それぞれショートタイプとロングタイプの寸法と形状を検証してみました。
ターレーットトラックはショートタイプの築地市場車がキット化されています。ただしバックガードの高さがちょっと違う。
エレトラックは荷台サイズ1800×1100の魚河岸仕様ではなく、1950×1100の通常型、やっちゃ場(青物市場)仕様がキット化されているようです。荷台材質も水産物用のゴムシート敷きではなく青物用のチェッカープレート。シャーシも魚河岸仕様の補強プレートのついたタイプとは異なる形状。
ターレットトラックでは荷台は水産用が無塗装の木板貼り、青物用がチェッカープレート。ちなみに現存車では「やまふ水産」車がチェッカープレート、他2台は木板貼りの荷台。

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ターレットトラック(写真1.2.3)とエレトラック(写真4.5.6)のシャーシ周りディテール。
1.ターレットトラックのフレームはコの字型にプレスした鋼板を組み合わせたもの。2.ターレの特徴となる360度旋回する前輪。チェーン駆動でエンジン音とともに騒音の原因となり、現在の電動エレトラックではチェーンレスの駆動装置。3.後輪の車軸は板バネなどを介さずに直接シャーシにボルト固定。タイヤはノーパンクタイヤ。

4.エレトラックのシャーシには補強プレートが溶接されている。触って確かめた感じでは厚みは6mmくらいか(写真はショートタイプ)5.ロングタイプの後輪部分、荷台側面がタイヤとの干渉を避けるために丸くカットされている。6.エレトラックの後輪車軸固定部分。直接固定する形式はターレットトラックと共通だが、部材強化がされている。

エレトラックで荷台側面のタイヤ干渉避けの切り欠きがあるのがロングタイプだけなのが何故なのか最初わからなかったのですが、荷台高さを測ったり写真を撮ったりしていたら気がつきました。タイヤのサイズがショートとロングタイプで違うのです。
ショートは4.00-8、ロングは5.00-8と言われる産業車両用のタイヤが装着されていて、タイヤ外形は414mm、467と直径にして50mmほどの大きさの違いがあります。前輪はどちらも4.00-8を使っているので、ロングタイプは少し前傾姿勢になっています。
ガソリンエンジン車のターレットトラックでも同じでロングタイプはタイヤが後輪がひと回り大きく、前輪とのタイヤ径の差で荷台も前傾しているのが、上掲の写真でも確認できます。

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忘れてました。「ターレ」の最大の特徴でもある駆動部分。運転席の前にエンジンを積んだ円筒型のボディが、その名前の由来よろしく砲塔(ターレット)のように360度回転します。直結した前輪も連動して旋回。非常に小さな回転半径で車体を転回することが可能になります。エレトラックなどの電動車ではバッテリーとの配線の都合で、完全には回転しないとのこと。

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上部についたリング状の鉄パイプがハンドル。これを回すとボディごと前輪が旋回。内側の細いリングはアクセル。傾けるとアクセルが作動する仕掛け、どの方向にも傾けられるようになっていて、曲がってる途中にもアクセルの細い調整ができるような機構。上面の中央左の突き出た黒い棒はシフトレバー。
ブレーキは足元のフットペダル。バックガード側にハンドブレーキがついています。ボディ側面にはエンジンキーや照明のボタン。これらの写真はエンジン車のターレットトラックのものですが、電動車のエレトラックでも基本的には共通。ボディ上面に給油口があるか、バッテリー残量計があるかないかの違い。

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前回の記事で、いつも gizmolog でコアな話題を提供しているセータ☆さんより築地市場の近くに、店内に本物のターレを置いてる、Turret Coffeeと言うカフェがあることを教えてもらった。
で、早速行ってみましたよ。築地本願寺の道の向かい側、新大橋通りから少し入った目立たないところにこじんまりとしたお店。
いわゆるサードウェーブのコーヒーショップで、店内は築地市場の中では見かけないようなお洒落な女子で満員。
置いてあるターレは朝霞製作所製のターレットトラックTF10-4C ガソリンエンジン車。バックガードが背の低い角丸フレームではなく、スクエアな旧式のタイプで今となっては貴重な車両。店の真ん中にデンと置かれて荷台に畳が敷かれて座れるようになってます。他は壁際のカウンターと小さなスツールのみとなかなかクール。

土曜日の午前中というのに店内は満席。本当はバックガードを採寸したり、車体の下面にiPhoneiPhoneを突っ込んでシャーシを見上げた写真とか撮りたかったのだけど、ターレと一緒にスカートの中身も写ってしまいそうで断念。ベンチ替わりのターレに腰掛けて飲む「ターレット・ラテ」はビターで旨し。

コーヒーの香り立ち込める店内でカップ片手にみんなで旧型車両を囲んでターレ談義に花を咲かすということはなく、訪れる人は黒板塗料でペイントされた壁とか剥き出しの金属管で配線された壁の照明とか、インスタ映えする写真をターレを背にして夢中で撮っていましたよ。
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by hn-nh3 | 2017-12-03 09:45 | ターレットトラック | Comments(16)