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断片的思考のメモ


by hn-nh ( or hn )

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炙りランナー

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本日のお題。炙りランナー、じゃなくて伸ばしランナーの話。

でもなんで、「炙り」じゃなくて「伸ばし」と言うんでしょうね。それに、「伸ばしランナー」と書くのが正しいのか「延ばしランナー」と書いたほうがいいのか、どっちなんでしょうね。手延べうどんの替わりに手伸びうどんと書くと腰がなさそうな雰囲気になるから言葉って面白い。

プラモを作った後に残るランナーを100円ライターの火で炙って伸ばしランナーを作る訳だから「炙りランナー」と書いても間違いはないと思う。炙りチャーシューみたいで美味しそうだし。

とは言え、模型界的には「伸ばしランナー」の呼び方のほうが通りがいいから、それでいきます。

思えば、ドイツ戦車のアンテナを作るときに伸ばしランナーを使えとタミヤの組み立て説明書に書いてあったのが、伸ばしランナーとの最初の出会いでした。ろうそくで不要ランナーを炙って、柔らかくなってきたところで一気に引っ張ると、中央が細くて根本が太い伸ばしランナーができて、先細のアンテナを作るのに都合がよかった。適度にしなりがあるので引っ掛けて折ったりする心配もないし。

今でも伸ばしランナーはよく使います。装甲板に溶接線を追加したり、ちょっとした配線を再現するのに便利。真鍮線など金属素材と違って、伸ばしランナーを固定するのにスチロール樹脂用の接着剤を使えるから仕上がりも綺麗だし作業も楽だし。

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使いたい時にすぐ道具箱からとり出せるように伸ばしランナーをジップロックに貯めてあります。というか、炙り加減でマチマチの太さになってしまうのをストックしておいて、適材適所でいろいろな太さを伸ばしランナーを使えるように.. 物は言いようだけど、常備品にしておくと便利。
そして本日の伸ばしランナーのニューカマーは、ロシアングリーンの伸ばしランナー。

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ランナーはこのキットから。
TAMIYA 1/35 No.355 歩兵戦車 マチルダ Mk.III/IV “ソビエト軍”  いつか作ろうと思ってストックしているレンドリースアイテムですね。
別にマチルダである必要はなかったのだけど、グリーン系のランナーが欲しかったので、箱を開けてランナー取り。
グリーン系のランナーはAFVクラブのバレンタインやHobbyBossのT-40Sとか他にも候補はあったけど、やっぱり「標準品」の伸ばしランナーを、ということでタミヤのものからチョイス。

ストックしてあるグレーの伸ばしランナーはだいたいDragonの不要ランナーから作ったもの。Dragonのキットにはバリエーション展開で不要パーツがいっぱい入っていてランナーも大量に余るのを有効利用。プラの品質もいいし。

グレー系でも以前のミニアートのランナーはダメでしたね。粘りがなくて火で炙って伸ばそうとするとブチブチ切れてしまって使い物にならなかった。最近のミニアートのプラは品質がよくなったので、今度は使えるかな。

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さて、このマチルダ伸ばしランナーを使って何を作ったかというと、ドイツ戦車の偽装用フック。
自走砲の防雨シートの固定や、カムフラージュ用の枝葉をひっかけるためのワイヤーを張ったり、大戦後期のドイツ戦車には必ずついてるアレです。タミヤのキットだとなんとなくモールドで表現してあったり、ドラゴンのはペラペラのエッチングだったり、どれも一長一短。それで金属線(銅線)を使って作ってみたのが前回の記事

その時に使った銅線プレス用の簡易ジグが伸ばしランナーでも使えるかを実験してみた。結果としては、伸ばしランナーでも使用可能。ただし改良の必要あり。

定規を使って細いスリットにランナーを押し込んで成形する際に力をかけすぎるとランナーが潰れてしまう。潰さないように力を加減しながらプレスすると、エッジがもひとつシャープにならずフックの曲げ角度が開き気味に。プレス型のスリットの部分にランナーが嵌る溝を切るなどすれば、もう少しシャープなフックができるかもしれない。

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伸ばしランナーでフックを作るメリットは、接着が簡単であること。金属線で作ると瞬間接着剤に頼ることにになり位置決めが難しくなったりはみ出した接着剤のクリーニングに手間がかかったり。
伸ばしランナーはプラ用の流し込み接着剤が使えるから、位置決めも簡単、接着跡もキレイ。

テストで接着してみたのが上の写真。悪くはないです。強度はないけど弾力性があるので、触ってポロっといく危険も少なく、塗装やウェザリングで気を使うことが少ないのがメリットかも。

ちなみに接着は片側を先につけて、傾きを調整しながらもう一方を接着するとキレイに仕上がります。

by hn-nh3 | 2018-10-29 18:30 | 日々 | Comments(0)
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ロレーヌシュレッパー 15cm自走砲 制作メモ、その2
プラストラクトのプラ棒(0.3mm×0.8mm)を使って小さなラックを作ってみた。この手の細工は真鍮など金属板を使うのが定番ですが、金属板を曲げてエッジを出すのは以外と難しいところもあるので、プラ板の積層で表現。微細工作の達人hiranumaさんに影響されたというのもあるかな。

曲げた部分プラの弾力で開いてしまうので、この後に瞬間接着剤を塗って開かないように固めました。で、何を作っているのかというと、この写真。

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ノルマンディ戦で鹵獲された車両(右2段)を見ると、戦闘室装甲板の右側面に何かのラックらしきもの。これは何かしらと考えていて思い当たったのが、左の写真。ロレーヌシュレッパ車台の対戦車自走砲Marder l の戦闘室内部にMP40をかけるためのラックがついてます。MG34をかけるためのものの可能性もありますが、自衛用武器をかけるための着脱式のラックと思われます。ラックは2段式のようにも見えますが、この写真だけでは詳細は不明。

ヴェスペやグリレなどの自走砲には戦闘室内にMP40用のL型ラックが標準装備になっていることもあり、このロレーヌシュレッパーにも何らかの小火器用ラックが装備されていたのでは?と考えられますが、それがコレ、なのかも。

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接着してみました。こんな感じかなという当たらずともとも遠からずのディテールです。MP40であればマガジンポーチ、MG34/42であればドラム弾倉のラックを車内のどこかに装備しているはずですが、資料がないので保留。

次は車体側面に点々とついている小さなフックを自作します。

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キットにはレジンで小さなフックが用意されています。なかなか繊細な出来ですが、それでも太さはオーバースケール。
Dragonのキットなどではエッチングパーツでこのフックが用意されてたりもしますが、エッチングの厚みのなさはそれはそれで悩ましく、今回は0.18ミリの銅線で自作してみました。1時間で20個。所要時間は1個あたり3分。

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制作過程。極小のパーツを効率よく量産できるように加工のジグを用意しました。カッターの替え刃を両面テープでプラ板に固定してスリットをつくり、そこに銅線を定規で押し込んでフック型にプレスするという仕組み。

前に自作したときは、真鍮板を加工して簡易ジグを作って0.2mmの真鍮線をプレスしたのですが、同じ素材だとダメですね。使っている間にジグの真鍮材が鈍ってきてしまってすぐにエッジがでなくなって結局はプレス後にピンセットで修正するというめんどくさいことになったので、今回はその反省を踏まえた材料の選択。プレス型は硬いカッターの刃、曲げるのは柔らかい銅線の組み合わせ。もうちょっと写真映えするかっこいいジグにしたかったんですけどね..

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フックの数はアフリカ戦の車両では戦闘室車体上部:前部左右に各2、側面に各3、後面3。ノルマンディ戦になると写真右の車両のように側面のフックが5個の車両が多くなりますが、左の車両など3個のままの車両も確認できます。左の車両はPanzerwrecks8 Normandy-2に掲載の別アングルからの写真で側面のフックが3個であることがわかります。有名なジグザグ迷彩の車両も側面フックが3個ですね。これらの車体上面のフックは大戦後半の車両によくみられる偽装ネット装着用というより戦闘室上面に防雨シートをかけるためにつけられたもの。アフリカでは気にならなかったけど、ノルマンディ地方だと、側面フックが3個だとシートに溜まった雨が車内に入ってしまったりしてフックを追加したのかしら。

ノルマンディの車両では戦闘室前面の予備転輪ラックの下に偽装ネット用と思われるフックが追加されているのが確認できます。いずれにせよ、残っている事例写真が少ないので標準仕様かどうかは不明。その他細部の仕様も、生産途中に改良されたものなのか現地で追加されたものなのか、車両ごとに微差があったりします。

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だいぶ形になってました。ブロック毎にある程度工作は進めてあったとはいえ、レジンキットだと組み立ては大変。パーツの成形精度は素晴らしいですが、勘合がゼロタッチで逃げがなったりするので組み立てには難儀しました。
細部の調整など組み立て完了まであと一息。いやー大変、もう不眠不休ですね...(嘘)

締め切りがせまってお尻に火がついてからでないと本気だせないのは、小学生の頃からの変わらない習慣。夏休みの絵日記に記録する毎日の天気を「復元」するのは大変でしたね。当時はインターネットなんてなかったから、古新聞を引っ張り出して天気欄を集めたり、思い出せる出来事の記憶を時系列にたどって天気を推測したり。。「考証好き」はその頃に身についたものかも。

by hn-nh3 | 2018-10-28 09:38 | ロレーヌシュレッパー系 | Comments(8)
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久しぶりに模型の話。ブラチモデルのフルレジンキット:ロレーヌシュレッパー 15cm自走砲をSUMICON参加作品として、6月より制作しているのだけど、いろいろとあって制作は大幅遅延。
そういえばこっちのブログではこの話題の記事はまだアップしてなかったことに気づきましたが、今更最初から始めるのも気がひけるので、現在進行形の話から始めます。

今回はオープントップの戦闘室内に搭載された無線機の話。生産数の少ない自走砲は記録写真も少ないこともあって、戦闘室内の装備はモデラー泣かせ。多分にもれずロレーヌシュレッパー 15cm自走砲も、内部がわかる写真が非常に少ない。北アフリカに送られ1942年のエル・アラメイン戦で捕獲された車両を調べた報告書(Preliminary Report No. 13 - Lorraine S.P. Mounting)を見ると、戦闘室には砲弾ラックの類はなく、単純に榴弾砲と乗員スペースを囲っただけのものだったようだ。

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オープントップの戦闘室左後部に無線機を積んでらしく、「収容箱が2個」との記述が確認できます。残念ながら無線機周辺を写した写真が報告書には載っていないので、推測にはなるがMarderllなどに搭載されていたような2段式の無線機ラックが装備されていたのだろうか。この記述が正しいとすれば、他の自走砲車両の事例を参考にモデリングすればよさそうにも思われますが、気になるのが次の写真。

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ノルマンディ戦で捕獲されたと思われる記録写真が残ってます。鮮明さを欠くのが惜しまれますが、無線機周りの装備がわかる貴重な写真。比較参考にアフリカで捕獲された車両と、同じくノルマンディ戦の車両の写真も並べて検証してみます。

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無線機が設置されているのは黄色い数字のno1.の部分。上から見たノルマンディ戦の車両では無線機ラックは2段積みのタイプではなく1つしかないように見えます。下の写真のアフリカ戦の車両ではぼんやりとした影ぐらいにしか判別できない。アンテナのつく雨避けのガード(no.2)はどの車両でも共通して確認可能。その隣の四角い箱(no.3)はヘッドホン収容箱と想像しますが、設置が確認できるのはアフリカの車両のみ。ノルマンディの車両では雨避けガードの下部に無線機用変圧器(no.4)の取付金具があるのがわかります。

砲弾ラックのようなもの(no.5)がノルマンディ戦の車両に積んであるのが見えますが、固定式の装備ではなく、運搬用の砲弾コンテナを必要に応じて載せてたのかもしれません。

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参考資料として、2段組の無線機ラックと1段のみのラックの搭載事例。38t戦車車台を利用したグリレH型とマーダーlll M型の写真。

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2段組のラックに搭載されていたのは、Fu5(もしくは Fu16)と言う受信機と送信機が別筐体になっているタイプでII号戦車からティーガーまでの戦車系列、III号突撃砲やヘッツアーなど密閉式の戦闘室を持つ突撃砲/駆逐戦車などが主に装備。それに対して、1個タイプのFuSprech a/d/fはsdkfz.250などハーフトラック、ベスペやマーダーIIIといったオープントップの自走砲などに搭載。上の無線機の写真はK59(1120)のレジンキット。

無線機の機構と運用方法から詳しく紐解いていけば、どの車両にどのタイプの無線機が使われていたか明確にわかるのかもしれませんが、まだそこまで調べ切れてないので、事例からの推測にはなりますが、オープントップの自走砲でも1942年に設計されたグリレHやマーダーIIは2段式のラック(Fu5/Fu16)が採用され、同様に1942年に生産、北アフリカに送られたロレーヌシュレッパー自走砲も2段式のラック(Fu5/Fu16)を搭載していたとするのに無理はなさそうです。

ではなぜノルマンディ戦の車両では2段ラックではなく1個タイプの無線機を積んでいるように見えるのか?。おそらくは1943~44年に生産された多くの自走砲と同様にFuSprech a/d/fを搭載していたからでは、と想像します。

ロレーヌシュレッパー自走砲はアフリカに40両が送られた後、さらに40~50両が追加生産。後部の駐鋤などが改良されたバージョンがノルマンディに配備。その際に無線機の仕様も変更された可能性を考えてます。同じロレーヌシュレッパー車台を利用した7.5cm対戦車自走砲:マーダー1の無線機も1個タイプの無線機だったのは写真(Panzerwrecks 11 P56掲載)で確認。

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ロレーヌシュレッパー車台を利用した着弾観測車の写真。ロレーヌシュレッパー自走砲と同じアルフレッド・ベッカーの工場で生産された車両。砲兵部隊の前方に進出して、着弾位置の修正の指示を出すなど通信機能を強化した車両だけあってか、Fu5/Fu16(+Fu2/15) とFuSprech a/d/fの両方を装備していますね。

ノルマンディ戦で使われたロレーヌシュレッパー15cm自走砲の無線装備に関しては、別のアングルから写した内部写真が見つかるか何かの公式記録で確認できない限りは結論はなさそうですが、今回のモデリングではマーダー1 、マーダーlllと同様のFuSprech a/d/fを搭載していた、との仮定で進めてみます。

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用意した無線機のパーツ。黄色いレジンの機器はK59(1120)のFuSprech a/d/fのセット(no.Z-13)から。前にオチキス改造自走砲を作った際に購入したセットのあまり。FuSprech a/とFuSprech fの2つの無線機の2-in-1。ラックはオチキス改造自走砲の制作で使ってしまっていたので、ドラゴンのGrille自走砲のキットに不要パーツで入っていたMarderlll M用ランナーから流用。

変圧器、車内通話用コネクター、配線コネクター、アンテナベースはK59(1120)の無線機セットに入っていたもの。配線のソケットなど恐るべき注型精度。

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ドラゴンのMarderlll用パーツから流用した無線機ラックは抜きテーパーでフレームが厚くなっていたので、薄く削ってK59(1120)の無線機が嵌るように修正。

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部品を戦闘室に組み込んでみました。無線機ラックを車体に固定するホルダーはMarderlll用パーツをそのまま使用。実際にそうだったかは不明ですが、角度的にもぴったり。変圧器にはバッテリーからの電源と無線機、車内通話コネクターへの電源供給ケーブルを0.13mmの銅線を使って配線。
車内通話コネクターは、記録写真のアングルでは確認できないのですが、ヴェスペやマーダーlllでも装備していることから、同様に装備していたと仮定。

Panzerwrecks 11"Normandy-2" に掲載のマーダー1でも通話装置が写っていることから、ノルマンディ戦の時には他の車両と同様に装備していたと想像していますが。先掲のアフリカ戦の車両の調査報告書には運転手席への通話装置は確認できない、と記述があるので、初期生産車では車内通話コネクターは装備していなかった可能性はあります。

ヘッドホン用収容箱は無線機上に設置されていたのかいなかったのか、他の場所に配置されていたのか、わからなかったのでとりあえず保留。そのかわりに円筒状のスピーカーをアンテナベース脇にぶらさげてみました。このパーツはドラゴンのMarderlll用パーツのものを薄く削り込んで使ってます。最近発売されたPassionModelsのヴェスペ用エッチングセットにもスピーカーのフェイスは入ってましたね。

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配線はK59(1120)の無線機セットに入っていた説明書を参考にしています。配線に使った銅線はEUREKAのワイヤーセットから0.13mmのものを使用。変圧器周りの電源供給ケーブルはもうひとまわり太いのを使って、通信用コネクトケーブルとの太さの違いを表現すればよかった。と作った後で反省。

by hn-nh3 | 2018-10-21 12:52 | ロレーヌシュレッパー系 | Comments(19)

タビメモ

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旅先での写真から。
フランス、アルザス地方の平野部。ライン川西岸の乾いた黄褐色の土、雨が近づく空の光の色。9月。

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南部ドイツの田舎のあぜ道。砂利混じりの乾いた道の轍に沿って点々と生える雑草。よく見ると低い地這性の植物とロゼット状に伸びる草の濃いグリーンの2トーンがあることがわかる。

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道端に生える芝草の類。一様なグリーンではなく、ひとつひとつ独立した草株が密生して一面のグランドカバーを形成。一面の緑のカーペットではなく、疎らに地表面が残っているのが自然。

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少し丈のある下草。高さは30cm~50cm程度。すみません名前はわかりません。「ヨーロッパの雑草図鑑」なんていう便利な本はないのかしら?

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これは、タンポポですね。なんだ、ドイツも日本と生えてるものは変わらないんだね.. というより日本の野山に咲いているタンポポの殆どは、ヨーロッパ原産のセイヨウタンポポ。いわゆる帰化植物。

植物の国境は曖昧です。近所の空き地なんかでよく咲いている白いヒメジョオンも江戸末期に移入されて明治の頃にはすでに雑草化してたんだとか。
その逆でススキは園芸植物としてヨーロッパのあちこちの庭園で栽培されてましたね。日本原産のギボウシもあちらではホスタという名前でナチュラルガーデンの必須アイテム。農家の庭先の花畑もエキナセアとか日本の園芸ショップで売ってる花と変わらず、流行はワールドワイド。世界中の植物はオランダに集められて世界中に拡散しています。

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ドイツ南部の小さな街の石畳の表情。ヨーロッパの旧市街の路面は必ずと言っていいほど石畳。舗石というとモノトーンなイメージあるけど、使っている石は意外に色とりどり。白やグレーだけでなく赤っぽい色の石も混じってます。赤御影ではなさそうだからチャート石の類? 前にプラハの石畳は何色なのか調べたことあったけど、その時も意外に赤っぽい石を使っている写真が多かった。そういえばヘルシンキの石畳も赤みが強い石。

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石の隙間に生える雑草。基本的には石畳の作り方は下に砂利や砂を敷き詰めて石を叩き込んで動かないようにするから、草は生えにくいはずだけど、長い間に落ち葉や土が隙間に溜まったのかしら。写真を撮った場所は小さな教会のある広場の片隅でそこが影ができやすく、いつも湿ってるので草が生えたのかも。

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マンホールと石畳。マンホールの周りにぐるりと石を並べて納めてましたね。石も不揃いで古そうな感じですが、ヨーロッパの石畳は必ずしも古いものではなかったりする場合も多いのだとか。戦後のモータリゼーションで一度はアスファルト舗装の車道にしたものの、旧市街の環境保護のため、路面電車を復活させて車の通行を制限してアスファルトをやめて石畳に戻した事例など。だから、石畳のある街並みだからといって、必ずしも昔からの風景、という訳でもなかったりするみたい。

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ケーブルドラムも見かけました。前に記事で書いたことがあったので、ちょっと反応して写真を撮ってしまいました。風化した色合いとかモデリングの参考になります。

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ドラムの直径にはいくつかのバリエーション。大きなドラムは太い電線。小さなドラムに巻いてあるのは細い電線。こう書くと当たり前に思うけど、これを見るまではドラムのサイズの違いはなんだろう?と思ってましたよ。

ドラムが勝手に転がっていかないように、適当なものでストッパーをかませてあります。こういうリアルは意外と盲点。

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by hn-nh3 | 2018-10-16 20:24 | 資料 | Comments(2)
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2018.10.06 築地市場場内にて(以下全て同日撮影 @hn-nh)

先週の土曜日、築地市場の最終日。この風景が好きで長年通い続けた場所だけに、もう見られなくなってしまうのかと思うと、どこか寂しい。
最終日だからといって、場内は特に普段と変わらず。市場の人も忙しく働いているものの時折、携帯をポケットから出して写真を撮ってたりして、やはりどこか空気が違う。

このところ停滞気味のこのブログになぜかアクセス数が増えていて、どうしたのかと思ったら理由は「ターレ」でした。築地から豊洲新市場へのターレの引っ越しなどのニュースを見て気になって検索する人が増えてるのかしら。

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ニチユ製の「エレトラック:HT10-70F」と関東機械センター製「マイテーカー:BN-1」

「ターレ」というのは市場構内運搬用の小型車両。前輪の上部のエンジンを納めた円筒型のボディが車輪もろとも360度回転して狭い通路でも曲がれるギミックが「ターレーットトラック」と呼ばれる由来。最近はバッテリーモーターで駆動するタイプが主流で以前のガソリンエンジン車は築地では少数派。
このあたりの話、詳しくは 過去記事:「ターレについて知ってる20か30の事柄」 を参照のこと。

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「ターレ」の名前の由来となった旧朝霞製作所製の「ターレットトラック」。築地市場では既に新規の登録ができないガソリンエンジン車で、築地市場で2018年6~9月に確認できていたのは旧式の丸いへッドランプのタイプが1両、角形ライトでオレンジ色のボディの車両が3両ほど。
市場移転先の豊洲新市場では閉鎖型の構内環境のためガソリンエンジン車は使用できないことになっているので、これらは廃棄処分になってしまうのだろうか。波除神社横の駐車場棟からターレのリースとメンテナンスを行っている榊オートの整備工場に抜ける道の傍に破損したターレの部品やガラクタと一緒にガソリンエンジン車のターレが1両、放棄されているのを発見。

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ディテールを撮影しようとするも、荷台にフォークリフト用のパレットの残骸やら古タイヤなどが乱雑に積まれていてどうにもこうにも。おそらくはこのまま廃棄処分なのか、きれいにレストアしてどこかに持って行こうという感じではない。
お願いしたら多分、破格で譲ってもらえそうな気もするけど、貰ったところで家に置き場はないからあれこれ写真を撮ってサヨナラ。

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ぼろぼろになったバッテリーモーター車「エレトラック」もスクラップヤードで発見。築地市場では卸売場の洗浄に海水を使っていたせいか、ターレの寿命はバッテリーの劣化か車体の腐食によるのだとか。この車両も荷台の天板がぼろぼろになって抜け落ちる寸前。荷台下のバッテリーボックスのアクセスハッチが開けられていて内部の構造がよくわかります。バッテリーの変わりに電気釜やら一斗缶やら粗大ゴミが詰まってますが..... ハッチの裏側の補強リブなど普段は見えないディテールがわかるのも貴重。まあ、こんなの見て喜ぶ人は少ないと思いますが。

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by hn-nh3 | 2018-10-11 11:10 | ターレットトラック | Comments(0)