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断片的思考のメモ


by hn-nh ( or hn )

Miasto 1944

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Courier crossing (1944.8) 撮影:Jerzy tomaszewski

ケーブルドラムから話は転がってワルシャワ。これまでに記事に書いたのものを並べると
などなど。

よくもここまで引っ張ったと我ながら思わないでもないけど、まだ続きます...

映画:Warsaw 44(原題 Miasto 44)のシーン。貼り付けた動画は映画の一部ですが、原題の Miasto 44 で検索すると全編もYouTube でみることできます。

1944年8月のワルシャワ蜂起をポーランド側から描いた映画で2014年の作品。こんなのあったの知りませんでした。日本では劇場公開はされなかったようで、DVDが発売されてます。邦題は「リベリオン ワルシャワ大攻防戦」......と、なんともB級タイトルがついてます。戦争映画にありがち。

YouTubeの日本語字幕のないものをざっと眺めた限りは、あちこちで感想が書かれているように、映画としての出来はちょっと微妙。
と言っても、ストーリー展開がB級という訳ではなく、絶望的な状況に追い込まれていくハードな映像の中に唐突にスローモーションで挿入されるラブシーンといったよくわからない演出があったり、ここまで描かなくてもいいのにという展開についていくのがちょっとしんどかったりで、ポーランド人でない限りは正直なところ全編を観るのはおすすめしません。YouTubeのリンクを貼った短いシーンで雰囲気だけつかむ程度で十分かと。

ワルシャワ蜂起を扱った映画では過去にアンジェイ・ワイダが「地下水道(原題:Kanal)」なんて傑作を残してたりするから、それ以上の作品を作ろうと力が入ってしまったのは、作り手視点からすればわからないでもないけど。

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それはそれとして、映画のワルシャワの市街戦の考証は極めて緻密。前にも紹介した当時の記録写真を再現したと思われるシーンが随所にあったり、登場する車両や武器は本物?もしくはかなりの精度で再現したレプリカ。写真はそんな1シーンですが、市民を盾に鬼畜な攻撃を仕掛けるドイツ軍のパンター戦車。別なシーンで確認すると足回りはどうもT-55を流用してるものの、車体はかなりの再現度。OVMがちゃんと装備されてたり、キューポラに対空機銃架がついてたりと、ミリオタの厳しい視線に十分耐えられる仕上がり。よく見ると、パンターの後ろにヘッツァーもいますね。

その他にも、2cm対空機関砲FLAK38が、プライベートライアンの時と同じく対地攻撃で絶大な威力を発揮したり、ゴリアテ無線操縦爆薬運搬車との対決など戦争映画史ではお約束なシーンも。有人操縦の爆薬運搬車ボルグヴァルト B Ⅳも登場して、市民に鹵獲された車両が爆発してしまうといった悲惨な事故も史実どおりに再現されていたり。。
AK(ポーランド国内軍)の兵装も自国制作の映画ならではの再現度。MP40など鹵獲したドイツ軍の銃器に加えて、英軍から届けられていたステンガンやPIAT、ステンガンとMP40を参考にして地下生産されたブリスカヴィカなどなど。

バリケードでは、これはポーランド人の間ではお約束なんでしょうか。ケーブルドラムがあちこちで使われてます。
当時のバリケードの写真では、そこまでは登場頻度は高くないものの、やっぱりChwat号の有名なバリケード写真の印象が強いのか、映画ではこれでもかとケーブルドラムが街のあちこちに転がってますね。

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ほらほら。こんな感じでMiniArtのキットの正しい使い方みたいに登場します。
注目すべきは、ケーブルドラムにステンシル文字で描かれているロゴ。文字は「KABELWERK OZAROW」!
ワルシャワ南郊のオジャルフにあった電気ケーブル製造会社の名前です。Chwat号バリケード写真に写ってるドラムにも同じ文字がペイントされてます。この映画知ってたら、苦労して解読する手間はなかったですよ。

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記録写真のロゴと映画で再現されたものは微妙に書体が違ったり、文字下に白帯がペイントされてたりしますが。こういうタイプが当時もあったのかソースを知りたいところ。(誰も気にしてない?)
実は、Chwat号バリケード写真のケーブルドラムの横に転がってるゴミバケツがどんなものなのか追跡してたら、この映画に行き合ったった、というのが今回の記事の事の次第。映画にもゴミバケツがでてきますね。ブリキ製で一般的なものだったりしたのかしら。

MiniArtから1/35 ゴミバケツ(ポーランド型)なんてキットがでないかしらと、密かに待ち望んではいるのですが。





# by hn-nh3 | 2019-01-26 09:43 | 資料 | Comments(10)

ドライデカール制作

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デカール到着。
実験をかねて、ケーブルドラムのデカールを自作してみた。1944年8月のワルシャワ蜂起の際にAK(ポーランド国内軍)が築いたバリケードで使用されたケーブルドラムのロゴを再現。

記録写真を見ながら、イラストレーターで文字を作成、アウトライン化したデーターをドライデカール(インレタ)の制作サービスしてるところで作ってもらった。
データーを送ると、中1日で制作、納品してくれる、というサービス。料金表も載ってるので、70×110のサイズなら送料合わせて3000円くらいで出来るなら、と頼んでみたら、出力用の版(ネガフィルム)が必要とのこと。料金表にも載ってるのを見落としてました。それが1900円。。
結局、送料と代引手数料、フィルム代を含めて、合計税込5400円。

うう。もちろん、払えない金額ではないけど、戦車のプラモが買えてしまうよ。。
ケーブルドラムのロゴごときに、なんたる放蕩。

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入稿した版下と出来上がったドライデカールの比較。デカールのフィルムに光が反射して写真では色が薄くなって見えますが、実際は黒一色。デカールの下に保護台紙があるので、その黄色が写ってますが、デカールを配置したフィルムは透明。

どのくらいの解像度で再現できるのか知りたくて、ケーブルドラムのロゴの余白に、製作中のコードロン シムーンの機体マーキングのデーターを配置してみました。「F-A」「NRY」「No7042」「SIMOUN」「C.630」「Avions Caudron」という文字などなど。小さな文字が潰れずに再現できるか、文字のエッジが印刷で太ったりしてニュアンスが変わったりしないか、そのあたりを確かめるために今回テスト。

きれいに抜けてますね。文字も太ったりしてなくて、版下の印象そのままに出来上がってます。
再現度は申し分ないです。あとは値段か。もうちょっと安いと、気軽にオリジナルデカールも作れるのですが、フィルム代が結構ネック。同じものを再制作するなら、フィルム持ち込みでいけるのでその分のコストを抑えられるのでお得になりますが、ケーブルドラムのロゴなんてそうそう必要になるものではないし。。。。(^^:)

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デカールのディテール。文字高さ1mmくらいの小さな文字もきれいに再現できてますね。テストのため、ちょっとづつ大きさを変えてデーターを作ってます。一番右が目標サイズ、中央がその110%、左は120%サイズ。
これがきれいに貼れるかの検証も必要ですね。ドライデカールは水転写デカールと違って、文字など図版の裏の糊だけで張り付くので、水転写デカールのような余白ができないのは魅力だけど、転写後の強度がどこまで確保できるかが課題。

ちなみに上の写真で使ってる定規は前にこのブログ記事でも紹介した「本当の定規」。

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制作したデカールを貼る準備もしないとね、と。ケーブルドラムの塗装も開始。とりあえず、ベース色まで塗ってみた段階。
木製ドラムをどんな色調で仕上げるか、ちょっと思案中。新品のドラムなら白木の色だし、使い古したものなら雨ざらしの灰色になった木の色になるし。とりあえずどちらにも転べるようなアースカラーで地色で塗装。

さて、どうしようというところで、資料を引っ張り出す。右が今回制作するドラムの参照画像。ワルシャワ蜂起のバリケードで使われているドラム。右側2つは昨年に南ドイツで筆者が撮影したドラムの写真。実際のドラム使用の程度で色調にもかなり幅があります。新品のドラムにするのか使い古されたドラムにするのか、そのミックスなのか。さて、どうする?

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# by hn-nh3 | 2019-01-20 05:03 | 資料 | Comments(8)
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コードロン シムーン制作記その4。機体のマーキングを自作するの巻。
サンテグジュペリの搭乗機のコードネームは「F-ANRY(“ ANtoine de SaintExupéRY”)」翼と機体に描かれてるロゴをイラストレーターで作ってみます。左の文字は似たようなフォントを配置してみたもの、それを右のように実機に描いてあった書体に近づくようにフォントを改造してみました。フォントでは横ラインが縦より微妙に細かったのを等幅に。Aの横線の位置を少し下げて、Yの交差ポイントを少しあげて...文字が全体的に少し太く。Rの斜めの棒は垂直に近く修正。

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尾翼に描かれている文字も解読。①②:F-ANRY は機体の左右両側に描かれているのを確認。主翼の上面、下面に大きくF-A、NRYと左右の翼に分割配置。尾翼には③:No.7042、④:SIMOUN  ⑤:C.630 ⑥:Avions Caudron。左右両側に描かれてます(たぶん)

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マーキングの復元作業はイラストレーターに図面と写真を配置。それに重ねるように文字を調整してます。下敷きにする写真は必ずしも真横から撮ったものではないのでフォトショップで遠近補正をかけて正面から見た姿に近づけてます。
③の機体No.7042と ⑤の型番 C.630の文字は実機通りのサイズで配置すると1/72では小さすぎて文字が潰れてしまうので、少し大きめにデフォルメ。それでもかなり小さいので、これをドライデカールで起こすときに再現できるかは要検証。

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工作も少し進めます。機体の内部カラーは赤。組み立て説明書に"ROUGE"って色指定されてます。ルージュ、フランス語わからないと言っても、それくらいは読めます。

博物館に現存する機体の内部写真をみると、びっっくりするぐらい鮮やかな赤ですが、模型的には内部は少し彩度を抑えてます。機体の外から見ると内部は光の加減で暗めに見えるので、塗装で明暗の補正。

このページ:MUSEE AIR ESPACE>CAUDRON C635 SIMOUN で、コクピット内をぐるぐると360度見ることができます。
もっとも、視点が一つなので、コクピット前方の操縦席足回りが隠れてしまってるのが少し残念。

操縦桿はどうなってるのかなど悩んでいたら、かば◎さんがコクピットまわりの写真を送ってきてくれました。書籍からのスキャンなので版権の問題があり、ここにはアップできませんが、操縦手のシート座面には操縦桿を引き寄せるためのV字型の切り欠きがあることがわかりました。フットペダルも操縦手、副操縦手ともに配置されてました。

副操縦手のシートには翼の桁材との関係で切り欠きがないのですが、副操縦手の操縦桿をクランクした形状のものにすることで対処したようです。

操縦手の左上部の天井を後部まで伸びるシャフトがあるのですが、これは何の用途なのか。
このページ:Caudron C.635 Simoun No. 8519.428 F-ANRO でも内部写真が見られます。機体後部の内部構造を写した写真もあって、それを見ると、謎のシャフトが後部に続いているのが確認できます。尾翼の軸に繋がってるので、尾翼の角度を調整する用途のものと推測。

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コクピット周りの追加工作。操縦手席の座面にV字型の切り欠き、操縦手と副操縦手の操縦桿を0.6mm真鍮線で自作。先端に1mmプラ棒を薄くスライスしたものを接着。操縦手の操縦桿の先端にはボタンのようなものがあるので、プラストラクトの0.3mmプラ丸棒を小さく切って接着。

フットペダルはキットでは操縦手のものしかモールドされてなかったので、副操縦手用にも同じ形で再現。本当はフットペダルは足掛け部分もパイプで構成されているのですが、1/72スケールだと工作限界にもなってくるので単純化。両足のペダルをつなぐパイプだけプラ棒の太さの違うものを配置して、それっぽく再現。

操縦手の操縦桿の前にはハンドブレーキみたいなレバー。その前にある長方形のプレートで囲われた機器はプラ角棒で代用。
このほかにも実際にはあれやこれやとディテールがあるのですが、作り込んでも外から見える保証もないから、内部工作はこのくらいにして、サフェーサー吹いて塗装の準備。

せっかく内部がよく解る写真を送ったのに結果がこれかよ..と言われてしまいそうですが。。

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1/17 追記:
指摘を受けて"F-ANRY"のロゴを修正。Aの三角の抜けを小さく、Rの抜けを小さく、Rの斜め棒を少し内側に、などなど
尾翼の”SIMOUN” "C.630"も文字の横幅が少し詰まってるように見えたので、横幅だけ110%拡張

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# by hn-nh3 | 2019-01-16 18:15 | ヒコーキ | Comments(3)
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引き出しの奥から50フラン札がでてきたよ。
昔々、ヨーロッパがEUになる前、フランスではフランという通貨が使われていました。50フラン札には「星の王子さま」の作者、サンテグジュペリの肖像が描かれてたから、ヨーロッパ旅行のお土産でもらったりしたんだよ。

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ディテール。(写真はクリックすると拡大できます)
50フラン札の表側左上には、緑色の帽子みたいな物体。これは「星の王子さま」の冒頭のエピソードに登場する「象を飲み込んだうわばみ」ですね。そういえば前に模写したことあったな。
その横の正面から捉えた飛行機はブレゲー14ラテコエール28 (..ではなくラテコエール25か26) 
サンテグジュペリが郵便飛行のパイロットだった時代に乗っていたものですね。飛行機の後ろを横切る空色の7本線はよく見ると、小さな文字の列です。

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裏側。星の王子さまとブレゲー14。砂漠の上を飛んでますね。
50フランというと、だいたい1000円札ぐらいのイメージでしょうか。このデザインのお札は1993に発行されてEU統合で2002年にユーロに切り替わるまでの間使われたもの。フランからユーロへの両替は2012年に終了したので、この50フラン札はもはや紙くず。もっとも、コレクターズアイテムとしては人気あるらしく、それなりの値段で売れるのだそうな。

... それで、本題のコードロン シムーンの話は?

... えっと、今回はお休みです。だって連休だし。

そうそう、そんなことより、50フラン札の星の王子さまの前にヒツジがいる、って知ってました?
偽造防止の隠れキャラなのか、透明なニスで印刷してあるので、光が当たったときだけシルエットが浮かび上がる仕掛け。この透明なヒツジは、そう、王子さまが描いてもらった「ツノのあるヒツジ」。

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# by hn-nh3 | 2019-01-14 11:37 | ヒコーキ | Comments(15)

ケーブルドラム改造

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突然にケーブルドラム続編。
1944年8月のワルシャワ蜂起の時、Chwat号(ポーランド国内軍鹵獲Hertzer)のバリケードに使われたケーブルドラムのロゴを再現した記事(KABELWERK OZAROW:8月のワルシャワ 続編)の続編。

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バリケードに使われてるケーブルドラムは3個。MIniArtの「木製ケーブルドラムセット」に入ってるうち大きいタイプが使えます。しかもちょうど3個。写真の左側の1つはMIniArtのキットと同様の中心穴が角座金で補強してあるタイプだけど、右側の2つは丸いディスクタイプ。プラ板をサークルカッターで切り出して中央に2mmの穴あけ、ディスクのエッジは少し丸みをつけてます。記録写真をあれこれみると、角座金のよりも厚みがある様子。キットの角座金についてたボルトを移植して、2つのドラムは丸いディスクタイプの座金に置き換え。

どうして今こんなことを始めたかというと、製作中のコードロン シムーンのマーキングを自作デカールで再現しようと、ひそかに企てているのですが、その実験として、まずは文字としては簡単な「KABELWERK OZAROW」のステンシル文字のデカールを作ってみようという次第。それでデカール貼るなら、ケーブルドラムは塗装しておかないと.... おっと、その前に座金を取り替えておかないと....とあわてて作業。

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デカールのデーターはこんな感じ。ドラム3個分のロゴと予備を1つ。ドラム外周の「KABELWERK OZAROW」の文字の他に「1208」の数字。これは座金の縁についているものを再現。バリケードの一番右のドラムについてた数字を読み取りました。何の数字かの意味がわからないので、全部のドラムが同じナンバーなのか、本当は一つ一つ違う数字なのかが判断できない。

作ろうと思ってるのいわゆる水張りデカールではなく、文字を転写するドライデカール。昔、アルファベットを転写してレタリングするのによく使ってた「インレタ」というタイプです。最近では、データーを送れば作ってくれるサービスがあって、小さいサイズなら2000~3000円程度で作れそうなのことがわかったので、実験してみようと。


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少し予告。コードロン シムーンのサンテグジュペリ搭乗機のマーキングを復元中。イラストレーターで似たようなフォントの文字を改造してそれっぽく。イラストレーターの文字はデーター的にはどんなサイズでもできるのだけど、問題はその小さな文字がドライデカールできれいに再現できるか、ということ。

果たしてどのサイズの文字まで再現できるのか、ちょっと実験が必要かと思うので、ケーブルドラムのデカールデーターの余白にちょっと小さな文字を配置してテストしてみようと思う。

# by hn-nh3 | 2019-01-12 15:04 | 構造物 | Comments(4)
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コードロン シムーン制作、その2。
サンテグジュペリは1935年12月、フランスのパリからベトナム、サイゴン間の飛行時間記録にチャレンジするも、機体トラブルでサハラ砂漠に不時着。その時に乗っていたコードロンシムーン C630。彼の搭乗機を再現してみます。激落時の写真はネットから。

キットはエレールの1:72スケール。機種としてはC635のようですが、Wikipediaをみると、C630との違いはエンジンと客席が変更になってるとのことなので、外見的には違いがなさそう。尾翼のマーキングをC.635ではなくC630とすれば問題はないか。主翼と機体に書かれている「F-ANRY」の文字とともにマーキングの再現は今後の課題。

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先ずは内部部品とキャノピーの制作から。計基盤、床板、操縦桿、座席、後部隔壁と内部パーツは至ってシンプル。1/72もいいね。当然に省略されているディテールもたくさんあるけど、どのみちキャノピーからぼんやり見えるだけなので、ここは適当に流して作ろうと思います。

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操縦桿は2本ついてますね。なんでだろう。飛行機には詳しくないので。。(汗)
実際のスケールではもっと細いと思うけど、あえて真鍮線で作り直す必要も感じなかったので、気持ち細く削っっただけ。シートは実物はスチールのフレームに皮のバンドが貼ってある構造になっていて、キットのパーツはそれらしく再現してあるけど、もっさりしていたので、フレームを少し細く削り込み。座面のクッションも少し丸みをもたせて自然な感じに。

現存機の内部写真はこのサイトを参照:Caudron C.630/635 Simoun [Avión Enlace/Entrenador]

問題はシートの配置と数。キットには4人分のシートのパーツと床面に脚部のモールドがあるけど、サンテックス搭乗機はどうなっていたんだろうか? 操縦席と副操縦席の2つは確定として、他にもシートはあったのか?
この時は一般業務ではない長距離飛行に調整していた訳だから、燃料消費を抑えるために無駄なものは積まないだろうし、不要なシートは取り払っていた可能性もある。使わないシートよりも積みたい機材もあっただろうし。

ここで立ち止まっていても仕方がないので、とりあえず他の作業を進めます。

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キャノピーは2つのクリアパーツをはり合わせる構成。クリア部品の接着って気を使います。接着材もあまりよく効かない。リキッドポリ使ってますが、少し力をかけるとパリッととれてしまったり。みんなどうしてるんだろう。

パーツではフロントガラスはゆるい曲面で成形されているのだけど、実機の写真を見るとフラットなガラス。周りの枠もフラット。エレールのキットはこの辺りの形状把握が少し間違ってます。

クリアパーツでもあるので大きく削り込んだりの修正は難しいでの、ガラス面だけ少しフラットな感じに修正。サンドペーパーで削ってなんとなくフラットに....見えるかなという程度に。

些細なところだから、本当はスルーしようと思ってたのだけど、パーツのはり合わせして枠周りの継ぎ目を消す作業をしたときにうっかりガラス面を傷つけてしまっていたこともあるので、思い切ってガラス面をやすりがけしました。

#600、#800、#1000、#4000 と少しづつ目の細かいサンドペーパーに替えながらガラス部分を磨いて、仕上げはコンパウンドで磨き出し。

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と、思って道具箱を探してみたらコンパウンドが見つからない。そういえば最近使ってなかったな。戦車模型ではあまり出番がなかったから。昔はIPodの裏面のステンレスを磨くのによく使ってたけど。

しかたなく模型店に行って買ってきました。最近はコンパウンドにも種類があるんですね。赤いキャップが粗目、青いキャップは細め。これが昔からあったやつかしら。そして白いキャップは仕上げ目。クリアパーツでもあるので、赤、青、白とだんだん細かい粒子に変えて磨き出し。

ピカピカになったけど、映り込みがぐにゃりと歪んでます。フラットにするのは難し。

# by hn-nh3 | 2019-01-09 14:15 | ヒコーキ | Comments(16)

2.0.1.9. 平年

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みなさん、お元気ですか? 平成最後の年始のご挨拶。略して平年。オリンピックは来年だし、閏年でもないから、まあ、平年といえば平年。あ、元号は変わりますね。前の時は変わり目の季節にTVのCMから「... お元気ですか?」という声が消えたりといろいろありましたが、今度はどんなことが起こりますやら。とりあえずこの正月は映画館に行って話題の映画「ボヘミアン・ラプソディ」見てきましたよ。やっぱり映画館の大音響、大スクリーンで体験するに限ります。スクリーンのこちらでも思わず足踏みしてしまうぐらいのライブの臨場感を「共有」するのが、この映画の楽しみ方....たぶん。共感と共有の時代なんでしょう、今は。 フレディ・マーキュリー/クイーンというと、映画のクライマックスを飾る「ライブエイド」をリアルタイムで知ってるくらいで、熱心に聴いてた訳ではないけど、120%楽しめました。
思い出します、その頃のこと。音は記憶。


d0360340_16133687.jpgさて本題。今年最初の新作は、Miniartのコンクリートミキサーセット(no.35593)。気になってました。
年始の挨拶のネタにと作り始めてみたものの、気合の入ったディテールと部品分割で思いの外、時間がかかりました。もはやジオラマアクセサリーという枠を超えて、ちょっとした軽車両を作るぐらいのボリューム。ドラムの内部の攪拌装置もちゃんとパーツ化されてました。こんな製品を本気出して開発してしまうMiniArtは大好きです。

キットはストーレート組み。ドラムの部品はアームに接着式だったけど、真鍮線で軸打ちして回転するようにしてあります。ぐるぐるとドラムを回して..こびりついたコンクリートの飛沫などを塗装で再現したら楽しそうですが、果たしてそんなシーンを再現して楽しいのかと言われると我にかえります。

検索の仕方が悪いのか、当時の写真を探してもなかなかでてこないんですよね。トート機関が大西洋岸にトーチカ作ってる現場などにありそうなものだけど。もっともトーチカで必要なコンクリートの量だとこんな小さなミキサーでは間に合わず、現場組み立てのミニプラントの規模かも。

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今年の目標。完成作品の数を増やす。
まあ気合をいれたところで自分の制作スピードが上がるとも思えないので、少し作戦を立てるとすると、制作途中でほったらかしの仕掛かり品を順次完成させていくのがよさそう。新作と並行して未完成ヤードの整理も進めて行こうと思います。
とりあえず今期の完成を目指すもののリストアップ。

1. コードロン・シムーン (1:72 飛行機キット)新規制作品
2. GAZ-M1(1:35 ソフトスキン)新規制作品
3. PANZERNEST (1:35 移動トーチカ レジンキット)新規制作品 ジオラマ制作
4. FIAT 508 バンタイプ(1:35 ソフトスキン)仕掛かり品(ほぼ工作完了)
5. KV-1 1942年型 1:35 戦車)仕掛かり品(工作途上)

最低でもこのくらいは完成させられないと、もう新しいキットは買ったらいかんのよね、本当は。
家は物置じゃないし。

そろそろ4次元ポケットが欲しいな。

# by hn-nh3 | 2019-01-05 17:08 | 日々 | Comments(4)

COLLECTION 2018

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年末恒例、KIT COLLECTION 2018。
今年はそんなに買ってないと思ってたけど、こうして見るとそれなりのボリュームに..

この中で完成したのは?  いや、それは聞かないのがモデラーとしてのマナーです。(^^!)

2018年の模型購入品確定申告として、今期の収蔵品リストを作りました。この他にも買ったことすら忘れてしまってるものもあるかもしれませんが、報告書記載義務違反とか言わないでくださいね。

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(リストはクリックで拡大)

やっぱりいろいろ買いました、今期は7万8千円なり。昨年(COLLECTION 2017) よりはだいぶ抑えたので金額ベースで前年比30%減。 秋葉原のイエローサブマリンで買ったバラ売りパーツ(Ex.パンター転輪)やジオラマ素材、塗料の補充など消耗品は省いてあります。資料本は「経費」 に回して別会計...

戦車は少ないけど、エッチングやレジンタイヤなど周辺パーツが塵も積もればなんとやら。レジンフィギュアが多いのは、M.S.Modelsの20%OFFセールで吊られて買い込んだもの。送料節約でついついまとめ買い。。。。
リストを作って見たところ、MiniArtのキットが多く、Dragonのはひとつもないことに気がつきました。コレクションは個人的な趣味嗜好で偏りがあるとはいえ、これも時代の流れ、ですね。

今年完成したのは、T-60軽戦車とロレーヌシュレッパー15cm自走砲の僅かに2台。いずれもSUMICON参加作品。
SUMICONは惜しくも今年で終了、住友たかひろさんのサイトも休止してしまいましたね。他の掲示板にはないライブ感はがあっただけに残念です。新しい展開に期待しつつ、まずは住友さんお疲れ様でした、ありがとうございます。そして、今年お会いした、ここを見ていただいた皆様にも。

来年もよろしくお願いします。 2018年12月31日。

# by hn-nh3 | 2018-12-31 09:35 | 模型 | Comments(2)
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頂き物の飛行機。エレール1:72 コードロン シムーン。
東京AFVの会にてお会いしたかば◎さんから頂いたキット。コレ、ちょっと欲しかったんだよね。
かば◎さん、ありがとうございます。

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2つ持ってるとのことで、ひとつ譲ってもらいました。日に焼けたボックスに入っているのは1/72スケールの飛行機。日頃、1/35スケールの戦車を作ってる目からすると、このパーツ数の少なさは新鮮。

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コードロン シムーンがどんな飛行機かというのは、組立説明書にフランス語で書いてありますので、載せておきますね。

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あ。やっぱり、簡単に解説します。「コードロンシムーン (Caudron Simoun) は、1930年代のフランスの4座ツーリング機である。 本機は「エール・ブルー」(Air Bleu)により郵便機として使用されて長距離飛行記録を樹立し、第二次大戦中はフランス空軍により連絡機として使用された」;by Wiki
と、このジャンルには詳しくないので、自分では語れることはほとんどないのですが、サンテグジュペリ(サンテックス)が乗っていた飛行機として知られています。1935年、パリからサイゴンまでのエアレースに参加、途中サハラ砂漠に激落。その時の経験が「人間の土地」という小説に、そして有名な「星の王子様」に繋がっていきます。

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サンテックス搭乗機(写真はネットから)

前にブログでサンテグジュペリの「夜間飛行」の本を1/35のミニチュアで作る、という記事を書いたことから話が広がって、このコードロン シムーンのキットが我が家にもやってきた、というのが事の次第。

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1:72 スケールだけあって、パーツ割りはシンプル。貼り合わせ式の胴体と翼。車輪と計器パネルや操縦桿、シートなどのコクピット内部パーツ。風防はクリアパーツ。デカールは経年変化で黄変気味。なんとなくあっという間に完成しそうな予感。まあどんなキットでも最初はそう思うんだけどね。。

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機体の仮組み。古いキットなのでパーツの嵌合が気になりましたが、思ったよりは悪くなさそう。ボディ側面のラインのモールドは機体の補強リブかしら。きれいなシルエット。

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翼も試しに組んでみます。茶色のマスキングレープで仮止め。半木製機とのことで、パネルラインはほとんど無し。一部、凸モールドでラインが表現されてますね。これは筋彫りして凹モールドにするのがいいのか悩むところ。翼と胴体の継ぎ目が目立ちそうなのは、埋めたほうがいいのかそのまま残したほうがいいのか。

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宙返りだってできます。貼り合わせのボディはさすがに最新キットのようにパチピタとはいかず、貼り合わせるには注意が必要。右の翼の先端についてる棒状の突起は速度を測るピトー管? 模型の作例をみるとついていたりついていなかったり。サンテックスの搭乗機はどうかというと、このページ(29 December 1935: Wind, Sand and Stars)の写真をみると、ついているようにもないようにも..

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そして白い紙の上に激落。サンテックスは操縦の腕前は微妙、だったという話も。エンジンカウルの曲線は実機と比べて、少し線が硬いような気もする。全体のフォルムのライン取りは要点検。

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デカールは、経年変化で透明部分が黄変してしまっていて、そのままでは使えなそう。もっともサンテックスが砂漠に不時着した時に乗っていた機体は赤白のツートン。マーキングは白なので、このデカールは残念ながら使えない。

ざっと見たところはこんな感じ。正月休みの間に調整が必要そうな箇所をピックアップして、明けたら一気に組んでしまいたいところ。1/72の小さい模型だし塗装までたどり着きたいから、工作はお約束の排気管周りのディテールアップぐらいに止めて、気楽に作りたい。

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休み中の課題図書。サンテグジュペリの「人間の土地」も書いました。これは読んでなかったので、いい機会だからたまには読書。と、文庫本の表紙のカバーを見たら、どこかで見たようなタッチのイラスト。
宮崎駿、ですね。少し角ばったエンジンカウルの複葉機は、サンテックスが郵便輸送パイロット時代に乗ってたブレゲー14かな。

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「人間の土地」の上を飛行するとこんな感じ

# by hn-nh3 | 2018-12-29 22:15 | ヒコーキ | Comments(14)

グリル装着

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ロシアから届いたGAZ-M1用のエッチングのグリルを装着してみました。こういう面倒くさい作業はモチベーションが高いうちにやってしまわないと永遠に積んだままになるから、ウォーミングアップを兼ねて作業実行。

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ズベズダのGAZ-M1のフロントグリルは筋彫り状のモールドで表現されてます。繊細ではあるけど透けていないのが惜しいところ。塗装で墨入れすればそれらしくも見せられるけど、やっぱり正面で目立つところだし、ボンネット側面のルーバーはきれいに抜けているので、やっぱり表現はそろえたいなと。

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フレームを残してくり抜きます。カッターナイフで慎重に切り抜いて、インジェクションの厚みがでてしまっているフレームを裏側から薄く削っていきます。本当はもっと薄く削りたいところだけど、物理的な強度とのバーターになってくるので、このぐらいで妥協。

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エッチングのグリルを裏から嵌めて、瞬間接着剤で固定。うまく刳り抜けるか心配だったけど、想像してたよりは簡単にできました。エッジが曲線だからラインがぶれても気がつきにくい、ということもあるかもしれない。

エッチングパーツにはラジエーターのグリルも入ってます。フロントグリルの隙間からラジエーターがどのくらい透けて見えるのかをテスト。サフェーサーを無造作に吹いたらグリルが目詰まりしてしまいそうな細さで、それが次なる心配の種。

# by hn-nh3 | 2018-12-27 20:25 | GAZ | Comments(14)