断片的思考のメモ


by hn-nh ( or hn )

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2018.10.06 築地市場場内にて(以下全て同日撮影 @hn-nh)

先週の土曜日、築地市場の最終日。この風景が好きで長年通い続けた場所だけに、もう見られなくなってしまうのかと思うと、どこか寂しい。
最終日だからといって、場内は特に普段と変わらず。市場の人も忙しく働いているものの時折、携帯をポケットから出して写真を撮ってたりして、やはりどこか空気が違う。

このところ停滞気味のこのブログになぜかアクセス数が増えていて、どうしたのかと思ったら理由は「ターレ」でした。築地から豊洲新市場へのターレの引っ越しなどのニュースを見て気になって検索する人が増えてるのかしら。

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ニチユ製の「エレトラック:HT10-70F」と関東機械センター製「マイテーカー:BN-1」

「ターレ」というのは市場構内運搬用の小型車両。前輪の上部のエンジンを納めた円筒型のボディが車輪もろとも360度回転して狭い通路でも曲がれるギミックが「ターレーットトラック」と呼ばれる由来。最近はバッテリーモーターで駆動するタイプが主流で以前のガソリンエンジン車は築地では少数派。
このあたりの話、詳しくは 過去記事:「ターレについて知ってる20か30の事柄」 を参照のこと。

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「ターレ」の名前の由来となった旧朝霞製作所製の「ターレットトラック」。築地市場では既に新規の登録ができないガソリンエンジン車で、築地市場で2018年6~9月に確認できていたのは旧式の丸いへッドランプのタイプが1両、角形ライトでオレンジ色のボディの車両が3両ほど。
市場移転先の豊洲新市場では閉鎖型の構内環境のためガソリンエンジン車は使用できないことになっているので、これらは廃棄処分になってしまうのだろうか。波除神社横の駐車場棟からターレのリースとメンテナンスを行っている榊オートの整備工場に抜ける道の傍に破損したターレの部品やガラクタと一緒にガソリンエンジン車のターレが1両、放棄されているのを発見。

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ディテールを撮影しようとするも、荷台にフォークリフト用のパレットの残骸やら古タイヤなどが乱雑に積まれていてどうにもこうにも。おそらくはこのまま廃棄処分なのか、きれいにレストアしてどこかに持って行こうという感じではない。
お願いしたら多分、破格で譲ってもらえそうな気もするけど、貰ったところで家に置き場はないからあれこれ写真を撮ってサヨナラ。

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ぼろぼろになったバッテリーモーター車「エレトラック」もスクラップヤードで発見。築地市場では卸売場の洗浄に海水を使っていたせいか、ターレの寿命はバッテリーの劣化か車体の腐食によるのだとか。この車両も荷台の天板がぼろぼろになって抜け落ちる寸前。荷台下のバッテリーボックスのアクセスハッチが開けられていて内部の構造がよくわかります。バッテリーの変わりに電気釜やら一斗缶やら粗大ゴミが詰まってますが..... ハッチの裏側の補強リブなど普段は見えないディテールがわかるのも貴重。まあ、こんなの見て喜ぶ人は少ないと思いますが。

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by hn-nh3 | 2018-10-11 11:10 | ターレットトラック | Comments(0)

築地市場もろもろ

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連休前の築地市場はちょっと人少なめでした。海外からの観光客は桜の花を見に東北地方にでもいっているのかしら。
先週の土曜日。例によって場内散歩と夕食材料の物色。

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この前の散歩の時に見つけた丸型ヘッドライトのターレ(モートラ)は同じ場所にいました。朝の7時前後は買荷保管所のこのあたりが定位置なのか。

場内には市場特有の「車両」がいろいろといますね。冒頭の写真に写っている「ネコ車」もそのひとつ。木製の荷台に車輪は腐食に強い鋳鉄製。場内のあちこちで見かけます。このネコ車はハンドルがついて人力で引っ張るタイプ。
模型としても1/32スケールでキット化されていて、アオシマのターレーのキットに付属で入ってます。

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市場清掃用の雑用車両。と言ってもリヤカーのフレームにベニヤで囲った荷台を載せただけのものです。転輪がちょっと面白いでね。普通のリヤカーでは細いスポークの車輪だったりしますが、これはプレスしたディスク型ホイール。補強用のリブがついてるなどディテールも気になります。何の車輪を転用したのだろう?

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コレクション的に何の価値もない車両だけどプロポーション的には好み。

真鍮線をパンダ付してフレーム作ってホイールはプラ板をヒートプレス、サークルカッターで切り抜いて…と模型化を妄想しながらざっくり実測してきましたよ。ちゃんと裏側だって写真撮ってます。市場で何やってんだか…

築地市場が移転する前に図面くらいは作ってみたい。まあ、作ってどうなるものではないと思うけど。それこそプラモメーカーからキット化されるなんて夢のまた夢。

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ごみ収集ビークルにもバリエーションがある様子。この車両の足回りは鋳鉄製スポーク転輪。「ネコ車」の車輪を転用したのか。シャーシも強化してありそう。

前掲のスポーク転輪タイプとは牽引フレームの形も少し違って直線的。オプションのカゴも実用的でいいアクセント。

専門に作ってるメーカーがあるとは思えないし、築地市場の場内にはターレの修理工場もあるから、そこで作ってるのかも。

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運搬用ビークルは他にもいろいろ面白いのあります。それはまた別な機会にでも。

後は場内市場で買った魚をいくつか。

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イサキ。丸っとした形の近海魚。夏の産卵期に脂がのってくるのでこれからが旬の季節。梅雨イサキなんて言ったりします。その頃の白子は絶品。

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場内の仲卸の店では値札は一匹単位ではなくキロ当たりの単価表示。そうすることでキロ単価が品質の指標になるので、分かってくると分かりやすい。ちなみにこの活締めのイサキはキロ2600円。魚体は0.65キロなのでお代は1690円+消費税。やまふ水産にて購入。二枚におろして半身を皮目をバーナーで炙って焼き霜造りの刺身に。残りは塩焼き。

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ついで買いのマグロの柵。場内は本来はプロ向けの卸なのでマグロはブロックが基本。上物は店頭に並ぶことなく寿司屋に直行。最近は一般向けに柵で小売するところも多くなりました。

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購入したのはミナミマグロ。通称インドまぐろ。本マグロ(クロマグロ)と違って南半球が生息域。本マグロの味の落ちる夏にかけての時期はこっちの方がコスパ高し。
それにしてもマグロの柵はブログ的には絵になりにくいアイテム。肌理からマグロを語るほどの眼は無いし… この柵はちょっとシミがあるけど値段には全て理由があるのが場内。宇田喜にて購入。

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少し前の買い物。スミイカ。種名でいうとコウイカ。房総半島以南に生息。ずんぐりとした身を捌くと中からサーフボードの形をした甲羅が出てきます。寿司ネタ、天ぷらで使うイカですが、もちろん刺身でもいけます。買ったのはキロ1300円で400グラム。520円+消費税。丸利にて購入。

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スミイカは春に産卵して寿命を終えて、夏には子供が新イカとして季節物の寿司ネタに並んでこれまた旨い。
街の魚屋で扱うネタではないけど、逗子の駅前の魚屋、魚佐冶では地元の港で上がるのかスミイカもよく売ってて仕事であの辺りに行った時、帰りに買ってましたね。

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スミイカの胴体からでてきた甲羅

そういえば去年のこの季節、小坪砲台のリサーチ後に逗子海岸に降りたら、浜辺にスミイカの甲羅がいっぱい打ち上げられてましたね。春先に浜辺に打ち上げられるアメフラシとともに好きな風景。
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(春先のアメフラシ 2016年3月 逗子海岸にて)

by hn-nh3 | 2018-05-05 20:14 | 魚類 | Comments(4)
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土曜日の築地市場。移転まで半年を切ってはいるものの風景はいつもと変わらず。魚河岸横丁(飲食店エリア)の人気店に観光客が長い行列をつくる横を抜けて売り場に向かう途中でふと横を見ると...
いるじゃないですか!モートラ。丸型ヘッドライトの「モートラック」を発見。

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場所は茶屋(買荷保管所)付近。いつもこの時間にここに止まっているのだろうか。だいたいそれぞれのターレーは持ち場が決まっていて、走っているエリア、止めてある場所が決まってるので、あの車両はこのあたり、というのがあるのだけど。これは気がついてなかった。あるいは最近どこからか来たのかしら。

d0360340_06080691.jpgターレーと言われる構内運搬車にはいくつかのメーカーがあって、築地市場では朝霞制作所の「ターレットトラック」、ニチユの「エレトラック」、関東機械センターの「マイテーカー」などが主流。

富士重工製「モートラック」については以前にも記事(ケイゾク:Turret-truck vol.3 )で書いたことがありますが、かつては場内の風景というと黄色いボディに丸いライトの通称:モートラが占めていた時代も。築地市場に最初に導入されたのはモートラだったとか。
しかしガソリン車から電動車への切り替えやリース会社との関係なのか、ここ10年ですっかり姿を消して、自分の写真の中でも2015年の1台が最後で、築地市場では「絶滅」したのかと思ってました。

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いやはや、うれしい発見。丸型ライトのガソリンエンジン車です。とはいえ、あの往年の黄色いボディではないので、後発のモデルでどこかの市場で使われていたものが移動してきたのだろうか。

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築地市場場内ではこんなターレーも。ガソリンエンジンの旧型のマイテーカーですが、ボディに「横須賀魚市場」と書いてあります。元は横須賀で使われていた車両なのでしょうか。セコハンのターレーをやりとりする中古車市場でもあるのかしら。この横須賀ターレーは3〜4台くらい、水産棟と青果棟の間の旧時計台あたりでいつも見かけます。

d0360340_06383549.jpg現在主流のエレトラック。バッテリーモーターの電動車。バックガードの低いショートボディの積載1t仕様です。仲卸の売り場の辺りに多いのは小回りのきくこのタイプ。
バックガードにラップを巻きつけてあるのは市場内でよく見かけるカスタマイズ。発泡スチロールのトロ箱の蓋を挟んで背中のクッション代わりにして、ペンや帳簿を差し込んで走ってたりします。

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築地市場場内 旧時計台 2018年4月 




by hn-nh3 | 2018-04-22 07:23 | ターレットトラック | Comments(2)

魚市場の1日

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その巨大なスケール、夥しい数の魚、魚、魚。場内を縦横無尽に走り回るターレ。忙しく働く市場の人々。初めてここを訪れると、とにかく物量の凄さに圧倒される。目に映るものの意味が理解できなければ、一瞬ここはどこの国の風景かと思ってしまうような迷宮的空間。

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築地市場の攻略本を見つけました。
「築地市場 絵でみる魚市場の1日」
判型31×22cm 16ページ の絵本
著者は、このブログを見ている人ならご存知、あのモリナガ・ヨウさんです。

雑誌「Armour Modeling」の連載などで、イラストの描き語りともいうような手法で表現されるディテールへの眼差しが魅力ですが、そのトーンで築地市場の謎を解き明かしてくれます。

表紙からして凄いですね。セリ場や仲卸の店を俯瞰的に微細なディテールを描き分けています。ターレットトラックだって、ひとくくりに「ターレ」ではなくエレトラック、マイテーカーなど車種の違いも表現されてます。

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物語の軸は「築地市場の1日」。始まりは前日の夜から早朝3時頃の風景。各地の漁港からセリにかける魚を運ぶトラックがやってきます。正門を続々と通過する大型トレーラー。普通目にすることのないこの風景は、やはりここは「物流センター」であることを実感させます。

当初は船や鉄道での運び込みがメインだったので、この正門が搬入路として想定されてなかったこともあり、歩行者はトラックがビュンビュン通り過ぎる横をする抜けるように入っていくことになります。歩行者通路はバリケードや赤いコーンでかろうじて確保されてるそんなディテールもよく描かれてます。

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築地といえばマグロのセリ。五時半の開始に先だって仲買人が品定めする場面。マグロは肉質の確認用に尻尾が切り落とされてます。産地や目方を示す黄色い紙や赤いペンキで書かれたセリ番号.. マグロの並べ方が卸売会社ごとの島に分けられてるエピソードが吹出し的に挿入されるなど、その場からは見えない物語も説明的にならない描写はさすがですね。この島ごとにセリは行われるので、時間とともに風景は移動していきます。

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セリが終わって魚は仲卸の店に並びます。店ごとに取り扱う魚の種類も違って、その数600あまり。市場の巨大な大屋根の下、ピカピカとした電球に照らされて魚が所狭しと並べられている風景。上から見た図解的なイラストは魅力的。ここは街の魚屋さんとか料理店などの買付人と言われるプロのための店。魚の問屋さんですね。

最近は一般の買い物客にも売ってくれる店も多いです。魚につけられた価格(キロあたりの単価が記載)を見て、自分でどの魚にするか選んで、上からぶら下がるビニール袋に魚を入れてお店の人に渡すと、目方を計ってくれて売値(キロ単価×目方)が決まります。公設市場なので基本値切りはなし。店の奥の帳場に行ってお金を払って品物を受けとって店を出ると言う仕組みになってます。

イラストは本当によく描けてます。魚を包む紙、輪ゴム、クリップで吊られた注文伝票、濡れないようにラッピングされた計量計。上を見上げると目にする「2階」や、活け締めの魚の鮮度を保つための「神経抜き」の技など小ネタも満載。描くためにかなり通いこんで、お店の人に聞き取りをして、写真だってこんなに描けたりはできないでしょう。

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9時を回ると築地の1日もそろそろ終わり。買付人の波も去り仲卸の店は片付けを始めます。休憩の食事をとったり売り場の清掃。12時を過ぎると場内に人はほとんどいなくなって市場は空っぽになります。

市場の1日はそこで終わりますが、魚はスーパーや街の魚屋に並んでそれぞれの家の食卓に。

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ターレやフォークリフト、小車と呼ばれる木製の台車など場内で見かける車両が克明に描かれてます。ターレも最近のバッテリーモーター車だけでなく旧型のガソリンエンジン車もあったり、ターレーの積載量も1tと2tの2タイプあることがしっかり押さえられてます。荷台下のバッテリーボックスも蓋を開けてもらったのでしょうか。中の様子がわかるイラストは貴重です。ボックスが2つにセパレートされてるのはショートタイプの1t 型ですね。

ターレの前輪ガードがボコボコで錆びてたり、木製の小車の荷台にはガールフレンドの名前、スクーターの足元に置かれた荷物や傷んで破れたシートにかけたビニール袋、などなど。「魚市場の1日」というテーマには直接関係なさそうなディテールが満載。というか作者の興味はまさにそっちか。物語はディテールに宿る。

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白眉はやはりこの本のカバーです。表紙と裏表紙、見返しに折り込まれた部分までびっしりと市場の鳥瞰図が描き込まれてます。隅田川沿いの荷揚げ場、セリ場、仲卸、買荷保管所(茶屋)、正門まで実際の空間が絵巻物のように広がっています。「異時同図法」と言われる、ひとつながりの空間に築地市場の夜から昼までの時間を描いた表現は、ある日の魚市場の1日でもあり、変わることなく繰り返されていきた日々でもあり。




by hn-nh3 | 2018-01-30 08:24 | 資料 | Comments(3)

本日の拾得物

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1月27日(土)晴れ。マイナス2度。いくぶん和らいだとはいえ寒さが続く。
朝の散歩で築地市場。年末年始の喧騒が去って場内はなんとなく静か。朝の冷え込みで観光客も出足も鈍いのか。正門前の掲示板にはいつもながらの築地らしい落し物。

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場内青果棟でミニターレを発見。これは乗って運転するタイプでなく、ウォーキータイプの運搬車。バッテリー式のモーターを搭載、車体前部の引き手兼ハンドルを押し上げると前進、離すと止まる仕掛け。
車種は関東機械製作所のマイテーカ DC−100。荷台サイズは800×1940、積載重量1000kg、最高速度は時速6km。どういう使い方をするのかはメーカーのページに説明ムービーあり。

ボディカラーは青と赤を青果棟で見かけました。メーカーのページを見るとグリーンもあるみたいですね。
この車両、水産棟では見たことがないのは車両リースの管轄の関係かなとも思うけど、何か理由があるのかしら。

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場内水産棟の仲卸で買い物。ノドグロです。長崎産の釣りモノ。K4500円の800g、体長34cm。
こんなに大きいのでなくても良かったのだけど、魚体の大きさが味にも関わってくるので、今日はちょっと張り込みました。
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「ノドグロ」と言う呼び方が有名になりましたが、魚の名称としてはアカムツと言います。水深100~200mくらいに住む半深海魚で白身の脂の旨さで有名な高級魚。深い海から一気に引き上げられたのか、少し目が飛び出てますね。
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口を開けて中を覗いてみます。口の奥が黒いのが「喉黒」という呼び方の由来。舌も黒いです。上顎の三本1対の歯が面白い形。エビやカニなど甲殻類、小魚、イカを主食としているのだとか。

さて、こいつはどう調理しよう。半身を刺身に残りは塩焼きか。頭はアラと一緒に煮付けるか。

by hn-nh3 | 2018-01-27 18:22 | 魚類 | Comments(0)
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築地場内市場セリ場風景 (2013頃撮影@hn)

2018年、1月5日に築地で最後の初セリ。10月の豊洲新市場への移転を控えて、80年あまり続いた築地の風景も今年が最後。
昨年末にキット制作のためのリサーチをしていた築地のターレ。早いとこ作らないと完成する前に築地がなくなってしまうので、本年の模型初めはターレーの工作から。

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作るのは3種類。ガソリンエンジン車の「ターレ」ショートボディタイプとバッテリー電動車の「エレトラック」のショートボディとロングボディ。いずれも水産棟仕様で作ります。
水産棟仕様は防錆と積載荷重に対応してフレーム補強、荷台が水産物対応になっているのが主な特徴。「ターレ」の荷台は木板張りなので、後でプラ板を貼って木目をけがいて板の質感を表現する予定。「エレトラック」の荷台はゴムシート敷きになっているので、キットの縞鋼板の模様は削り落として...ゴムシートはどうやって表現しようか思案中。

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「ターレ」のショートボディタイプ。実車を計測したところ、後輪の位置がキットよりもタイヤ半個分ほど後方にあるので、キットの車軸をカッターで削いで移動。本来であれば車軸と朝にフレームの斜め材の位置も修正が必要なのだろうが、それはスルー。どうせ裏だし..
ホイールベースが伸びた関係で、後輪のブレーキロッドがキットのものでは長さが足りず、0.6mmの真鍮線で作り直し。

「エレトラック」のロングボディタイプは荷台長さが1800に対して、キットのものは1950(やっちゃ場仕様)なので荷台をざっくりと切り詰め。それに伴いシャーシも切り詰めて長さを修正。ブレーキロッドも同じく真鍮線で作成。

「エレトラック」のショートボディタイプは、運転席周りだけ残して、後はプラ板で作り直すことに。
バッテリーボックスの配置構成がロングタイプとは違ってたりと、小改造では対応できないところがあったので、スクラッチしたほうが早いだろうと判断。
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写真は、青果棟で見かけたターレのボロボロの荷台。やっちゃ場仕様の縞鋼板の荷台が水産物の運搬にでも使われていたのか、激しく錆びてます。そのおかげでブレーキロッドがよく観察できます。
水産棟では売り場の洗浄に汲み上げ濾過した海水を使っているので、古いターレはとにかく錆び錆び。それでもここまでボロボロなのは初めて見た。




by hn-nh3 | 2018-01-11 20:29 | ターレットトラック | Comments(0)

ケイゾク (Turret-truck vol.3)

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(ターレ2種:京都市中央市場にて 2015年撮影@hn)

市場の乗り物、通称「ターレ」についての考察とキットの制作シリーズ その3。
前回の記事で現在の築地市場で走っているターレの種類を調査。いわゆるターレの名前の語源になった朝霞製作所製造のターレットトラックはガソリンエンジン車は場内で3台、場外のカフェ「ターレットコーヒー」の1台ぐらいを残すのみ。10年くらい前までは撮った写真に登場するのはそのターレットトラックが殆どだったけど。

昔は前照灯が丸型のタイプも走っていたのでは?との指摘があり、自分でも 思い返してみると、確かに90年代に初めて築地市場に行った時は、丸型ライトのものと、角形ライトのターレーットトラックの2タイプが走っていたのを見た記憶がある。その時撮った写真のフィルムが見つからないのが残念ではあるものの、何か手がかりは残ってないかと捜索開始。

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富士重工製モートラック:築地市場青果棟付近(2015年撮影@hn)

見つけました。2015年に撮った写真の中に、丸型のライトの車両が。富士重工(現スバル)製造の「モートラック」というシリーズ。90年代に見た黄色いボディに丸型前照灯のものとは放熱グリルの形状が少し違うのですが、そのバリエーションの一つかと思われます。
ちなみに、富士重工はその昔、戦前は中島飛行機と言う飛行機メーカーで「隼」など戦闘機を作っていたのは有名な話。

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ところ変わって、京都市は下京区の京都市中央市場。場外で見かけたターレはあの朝霞製作所製造の車両でも、ガソリンエンジン車ではなく、バッテリーモーター電動車タイプ。

d0360340_18594416.jpgこのタイプも実は丸型の前照灯。モーターで駆動するので、エンジン車のような排熱のための放熱孔が殆どない密閉型なのが特徴。ロゴマークが朝霞製作所朝霞製作所製造車はライトの上。富士重工のモートラックではライトの下にロゴがつくのも重要な識別ポイント。
この2つの写真の撮影は2015年。

市場調査員でもないのに何故、各地の市場で写真を撮っているのかと言う話は別にして、写真を撮っておくのは大事ですね。
ただし、この朝霞製作所製の電動ターレが築地市場でも走っていたのかは微妙。見た記憶も撮った写真でも見当たらない。

以前に朝霞製作所のターレーットトラック(ガソリンエンジン車)とシェアをニ分していたのは富士重工のモートラック(ガソリンエンジン車)ではなかったかと。
その証拠を見つけようとGoogleで検索するもネット上の写真や記述に手がかりなし。

そう、Google先生も知らないことが領域が存在します。それは近過去。
インターネットが普及し始めるのが1996年以降。2000年前後くらいから個人のHPで写真をアップした記事が手軽に作れるようになって、それ以降は爆発的に映像コンテンツが増殖。そこからはGoogl検索の得意とする領域。そしてもっと昔の写真などをアーカイブ的にアップしているサイトもたくさんあります。
しかし、インターネット前夜の未だ価値の定まらない時代の映像情報はまるで記憶喪失になったかのようにネット上では行方不明。
石器時代ではないけど、その地層は紙情報をたどるしかありません。

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1985年ごろの築地市場:写真出典「築地魚河岸」田沼武能、C.W.ニコル 他 とんぼの本 新潮社

現在のように観光化する前の市場らしい市場だった頃の風景を捉えたいい本です。出版は1985年。その本の26〜27Pの見開き写真の一部を拡大。
写ってました。これが当時の場内を走っていた丸型前照灯のターレです。車種は富士重工のモートラック。これです。
オレンジ色のボディに丸い形のライト。その両サイドに縦に配置された放熱グリル。バックガードは、当時の朝霞製作所ターレが初期型の角形フレームであったのに対して、モートラは上部のコーナーがアールになってるのが特徴。

他にはっきりと写ってる写真は少ないもののの、この本の中では富士重工モートラと朝霞製作所ターレと思われる車両が半々くらいの割合で確認できます。この丸目のモートラは市場の他に、駅の荷物運搬などでも使われていたようで、そんなものの現存車両の写真はネットでも見つかります。築地のモートラ。これももう少し追跡してみたい。

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継続事項その2:ターレとエレトラックのキット製作。
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朝霞製作所製「ターレットトラック」のショートタイプ。シャーシの外形寸法は築地市場での実測リサーチ結果とも符号したものの、後輪の位置が違う。いわゆるホイールベースが実車の方が長くて、それに合わせようとすると後輪の車軸を少し後ろにずらず必要がありそう。巻尺での計測、写真との比較からの判断。やっぱりホイールベースが違うと印象も少し変わってきます。車軸位置修正はそれほど大変な改造ではないので実行する予定。

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ニチユの「エレトラック」はキット化されているのはやっちゃ場(青果市場)仕様のロングタイプ。キットの荷台が長さ1950なのに対して築地の水産部門で使われているのは長さ1800の2t積載ロングタイプか1tのショートタイプ(荷台長さ1500)
そしてショートタイプの方が仲卸売り場の辺りではポピュラーな存在。

キットには2セット分入っていたので、荷台を切り詰めて水産部門で見かけるショートタイプとロングタイプに改造してみたい。
ただし、ショートタイプは荷台を切り詰めるだけでは済まず、荷台下のフレームも大きく改造する必要あり。
荷台の長さが違うだけなのにフレームがなぜ変わってくるのかというと、理由は荷台下のバッテリーボックスの配置。
電動車なので大量のバッテリーを搭載する必要があって、ロングタイプでは後輪車軸の前にまとめてバッテリーを収納できるボックスがあるのに対して、ショートタイプはホイールベースが短くなる関係でバッテリー収納スペースが車軸の前後二つに分割配置されているのが理由。そのためにショートタイプでは車軸の後ろのバッテリースペース補強用の三角のプレートがフレームに溶接されているのが外見的な大きな違い。

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ちょっと悩ましいのが「ターレットトラック」のエンジン収納ボディのモールド。

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エンジンを囲む円筒上のボデイは薄い鉄板で作られているのですが、排気、放熱用の穴は鉄板を打ち抜いてあります。

キットでも放熱用の角形メッシュを表現しているものの、やはりプラ成形の限界か、メッシュが太くて実車の中が透けて見える感じとはだいぶ印象が異なる。

ボディの鉄板をくり抜いて、そこに別部材の網が張ってある構造であれば、市販のメッシュパーツに交換してやればそれで話は済むのだけど、ボディの鉄板そのものに穴が打たれているのを金属メッシュをはめ込むことで再現するのは容易なことではない。

AFVのメジャーなアイテムであれば、ボディ全体をエッチングで再現した製品もサードパーティからリリースされそうなものだが、こんな車両では期待薄。

いっそのこと、オーダーしてエッチングパーツを作ってもらうかとか思ったりもするけど、やったことないし幾らぐらいかかるのかもわからないので、どうしたものかと思案中。

by hn-nh3 | 2017-12-14 20:38 | ターレットトラック | Comments(5)
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築地市場 旧鉄道引込線跡 (2012年撮影@hn 以下特記ないものは2017撮影)

築地市場のターレ。セリ場や仲卸の店の並ぶ狭い通路を縦横に走り回り、その数は2000台以上とも言われる。かつてはよく見かけたパタパタと音を立てて走るオレンジ色のガソリンエンジン駆動車は最近は少なくなり、バッテリー式の電動車が今は主流。電化率は89%とも。写真の黄色のターレと青いターレも共に電動タイプ。

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現在、築地市場場内で見られるタイプ。1.ターレットトラック:TF10-4C(朝霞製作所)。駆動はガソリンエンジンでこの種の車両が「ターレ」と一般的に呼ばれることになった原型車種。2.エレトラック:HT10-70F(ニチユ)。バッテリーを搭載してモーターで駆動する電動車、このエレトラックが現在の築地市場では主流。3.マイテーカー:BN-1(関東機械センター)。これも電動車で、2.のエレトラックと場内でシェアをニ分している。4.5.マイテーカー:B-1(関東機械センター)。3のタイプの旧機種。6.マイテーカー:MG-1(関東機械センター)。ガソリンエンジン車で数は築地市場では少ないものの青果棟などでよく目にします。

今回は縮尺1/32でキット化(アオシマ)された1のターレットトラックと2のエレトラック、この2タイプをメインにリサーチ。
キットはないけど、4.5のマイテーカー旧モデルはなんだか旧ザクみたいな風貌で気になります。ターレのキットを改造していつか作ってみたい。

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「ターレ」の代名詞ともなった朝霞製作所製造のターレットトラックは、築地市場ではこの2、3年で急速に数を減らして、場内で2017 年現在確認できるのはこの写真:左「やまふ水産」、中「ニシエー」、右「名無し」の3台のみ。もちろん場内のどこかにまだ他の車両がいる可能性もあるが、セリ場、仲卸、魚河岸横丁を歩いた限りでは他に見つけることはできなかった。メーカーの朝霞製作所が倒産したこと、エンジン車の新規登録ができなくなっていることなどが数が減った原因であるが、同じガソリンエンジン車のマイテーカー(MG−1)はまだかなりの台数が残っているのは、青果棟と水産棟の使用環境の違いがあるのかもしれない。駆動系統の故障よりも車体の腐食がターレの寿命が決まると聞いたことがある。

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築地市場場内 冷蔵倉庫付近(2005年撮影 @hn)

ターレには荷台が短いタイプのTF10(積載重量1000kg)と長いタイプ(TF20:積載重量2000kg )が場内で使われています。バックガードの背が低い角形のものと山形の背の高いタイプがあることは以前から気づいていたものの荷台の長さが違うことは、今回実測して初めて気がつきました。ショートタイプの荷台のサイズは1480×900。メーカーの資料によるとTF10-4Cという築地市場用にカスタマイズされたタイプのようです。確かに仲卸の狭い通路を走るには短い方が転回しやすく、標準のロングタイプ:1800×1100は主にセリ場や外周の通路で主に使われています。

d0360340_06432755.jpgバッテリーモーターの電動車、エレトラック(ニチユ)でも同様。ショートタイプは1500×900で積載量1000kg、バックガードは背の低い角丸型フレーム。それに対してロングタイプは
1800×1100の山形フレーム、積載量2000kg。ロングタイプは標準で牽引フックを後部に装着。ショートタイプは多くはフック無しで、オプションでつけられるようにエンドプレートにボルト穴が用意されてます。写真の左側の車両はショートタイプ、フック付きですね。

この2タイプの他にロングの荷台で背の低い角丸型バックバードをつけたシャーシも見かけました。荷台サイズは1950×1100とロングタイプのものよりもさらに長いものの積載量は1000kgに限定の軽量タイプ。どうもこれは青果棟で使用されてるも仕様で識別ポイントは荷台がチェッカープレートの塗装品。メーカーのカタログを見るとこちらが標準タイプか。

水産棟で使われているのは荷台にゴムシートを敷いて防水性能確保、フレームも強化して氷詰の魚など重量物の運搬に配慮されているようです。型番もHT10F-70と'F'がついて、標準型と区別されています。

水産棟の仲卸の並ぶ通路付近では角丸型バックガードのショートタイプが圧倒的に多く使われてます。車体前面とバックガード背面に荷揚会社や店の名前が入ります。

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築地市場で先週と今週の土曜日、ターレの各部寸法を実測してきました。アオシマのキットのインストについていた図面を下敷に実測した寸法形状を重ねてみます。

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図面左列がターレットトラック、右列がエレトラック。それぞれショートタイプとロングタイプの寸法と形状を検証してみました。
ターレーットトラックはショートタイプの築地市場車がキット化されています。ただしバックガードの高さがちょっと違う。
エレトラックは荷台サイズ1800×1100の魚河岸仕様ではなく、1950×1100の通常型、やっちゃ場(青物市場)仕様がキット化されているようです。荷台材質も水産物用のゴムシート敷きではなく青物用のチェッカープレート。シャーシも魚河岸仕様の補強プレートのついたタイプとは異なる形状。
ターレットトラックでは荷台は水産用が無塗装の木板貼り、青物用がチェッカープレート。ちなみに現存車では「やまふ水産」車がチェッカープレート、他2台は木板貼りの荷台。

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ターレットトラック(写真1.2.3)とエレトラック(写真4.5.6)のシャーシ周りディテール。
1.ターレットトラックのフレームはコの字型にプレスした鋼板を組み合わせたもの。2.ターレの特徴となる360度旋回する前輪。チェーン駆動でエンジン音とともに騒音の原因となり、現在の電動エレトラックではチェーンレスの駆動装置。3.後輪の車軸は板バネなどを介さずに直接シャーシにボルト固定。タイヤはノーパンクタイヤ。

4.エレトラックのシャーシには補強プレートが溶接されている。触って確かめた感じでは厚みは6mmくらいか(写真はショートタイプ)5.ロングタイプの後輪部分、荷台側面がタイヤとの干渉を避けるために丸くカットされている。6.エレトラックの後輪車軸固定部分。直接固定する形式はターレットトラックと共通だが、部材強化がされている。

エレトラックで荷台側面のタイヤ干渉避けの切り欠きがあるのがロングタイプだけなのが何故なのか最初わからなかったのですが、荷台高さを測ったり写真を撮ったりしていたら気がつきました。タイヤのサイズがショートとロングタイプで違うのです。
ショートは4.00-8、ロングは5.00-8と言われる産業車両用のタイヤが装着されていて、タイヤ外形は414mm、467と直径にして50mmほどの大きさの違いがあります。前輪はどちらも4.00-8を使っているので、ロングタイプは少し前傾姿勢になっています。
ガソリンエンジン車のターレットトラックでも同じでロングタイプはタイヤが後輪がひと回り大きく、前輪とのタイヤ径の差で荷台も前傾しているのが、上掲の写真でも確認できます。

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忘れてました。「ターレ」の最大の特徴でもある駆動部分。運転席の前にエンジンを積んだ円筒型のボディが、その名前の由来よろしく砲塔(ターレット)のように360度回転します。直結した前輪も連動して旋回。非常に小さな回転半径で車体を転回することが可能になります。エレトラックなどの電動車ではバッテリーとの配線の都合で、完全には回転しないとのこと。

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上部についたリング状の鉄パイプがハンドル。これを回すとボディごと前輪が旋回。内側の細いリングはアクセル。傾けるとアクセルが作動する仕掛け、どの方向にも傾けられるようになっていて、曲がってる途中にもアクセルの細い調整ができるような機構。上面の中央左の突き出た黒い棒はシフトレバー。
ブレーキは足元のフットペダル。バックガード側にハンドブレーキがついています。ボディ側面にはエンジンキーや照明のボタン。これらの写真はエンジン車のターレットトラックのものですが、電動車のエレトラックでも基本的には共通。ボディ上面に給油口があるか、バッテリー残量計があるかないかの違い。

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前回の記事で、いつも gizmolog でコアな話題を提供しているセータ☆さんより築地市場の近くに、店内に本物のターレを置いてる、Turret Coffeeと言うカフェがあることを教えてもらった。
で、早速行ってみましたよ。築地本願寺の道の向かい側、新大橋通りから少し入った目立たないところにこじんまりとしたお店。
いわゆるサードウェーブのコーヒーショップで、店内は築地市場の中では見かけないようなお洒落な女子で満員。
置いてあるターレは朝霞製作所製のターレットトラックTF10-4C ガソリンエンジン車。バックガードが背の低い角丸フレームではなく、スクエアな旧式のタイプで今となっては貴重な車両。店の真ん中にデンと置かれて荷台に畳が敷かれて座れるようになってます。他は壁際のカウンターと小さなスツールのみとなかなかクール。

土曜日の午前中というのに店内は満席。本当はバックガードを採寸したり、車体の下面にiPhoneiPhoneを突っ込んでシャーシを見上げた写真とか撮りたかったのだけど、ターレと一緒にスカートの中身も写ってしまいそうで断念。ベンチ替わりのターレに腰掛けて飲む「ターレット・ラテ」はビターで旨し。

コーヒーの香り立ち込める店内でカップ片手にみんなで旧型車両を囲んでターレ談義に花を咲かすということはなく、訪れる人は黒板塗料でペイントされた壁とか剥き出しの金属管で配線された壁の照明とか、インスタ映えする写真をターレを背にして夢中で撮っていましたよ。
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by hn-nh3 | 2017-12-03 09:45 | ターレットトラック | Comments(16)
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朝の築地場内市場 正門付近(2014年撮影@hn)

そろそろ新作の準備をしないとと思っていたところに、JAPANミリテールフォーラムで超絶技巧を披露されているhiranumaさんからのメッセージに背中を押されて、以前から作りたいと思っていた築地市場の構内荷物運搬車、通称「ターレ」を製作してみます。

「ターレ」とはターレット式構内運搬自動車というカテゴリーの3輪の運搬車。前輪が360度回転可能で小回りが効いて狭い通路でもスイスイ入っていけるため築地市場など各地の卸売市場で広く使われています。エンジンを搭載した円筒形のボディ(ターレット)が前輪と直結していて、リング状のハンドルをまわすとターレットと車輪も一緒に回転するシンプルな構造。その旋回性能の高さとシンプルな機構ゆえの耐久性で市場の構内を縦横に走り回っています。
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築地場内市場 仲卸売場通路(2017.11月※以降特記ないものは全て2017撮影)

今回製作するキットは2種類。アオシマの1/32特殊荷役シリーズから、「ターレー築地市場仕様」と「エレトラック魚河岸仕様」2009年発売の基本キットに魚河岸の小道具を加えて再リリースしたパッケージです。

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「ターレ」は朝霞製作所製造の商品名「ターレットトラック」で、この名前が一般化して構内用三輪運搬車のことをターレと呼ぶようになってます。動力にガソリンエンジン
を使っていて以前はこのタイプが主流でしたが、市場の半屋内環境で使用するのは排ガスの問題などあり、現在は新規の登録も不可、生産停止になっています。

「エレトラック」はニチユ製造のバッテリー搭載電動車。密閉型のターレットボディでガソリンエンジンタイプとは簡単に識別できます。動力用の充電バッテリーは荷台の下のボックスに設置。
電動タイプは他メーカーの関東機械センターの「マイテーカー」含めて、築地市場では2100台あると言われるターレーの大半が現在はこの電動タイプ。


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朝霞製作所製「ターレットトラック」(2009年撮影@hn)

撮りためた築地市場の写真を見返すと10年前ぐらいまでは写真を写ってるのは大半がこのガソリンタイプでしたが、現在はほぼ絶滅状態。 2017年現在、構内の主だった部分を歩き回った限りではガソリン車は3台の残存を確認。濃いめのオレンジの全鋼製ボディとメッシュの放熱グリルが識別ポイント。

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ニチユ(現在は三菱ロジスネクストに合併)製造の「エレトラック」

電動タイプのためターレットボディは密閉式。円筒部は鋼板にイエロー塗装。ヘッドの部分はグレーのプラスチック成形。リング状のハンドルが「ターレ」では水平なのに対して、「エレトラック」は運転席側に少し傾斜して機構的にも改良されています。バッテリー式のため連続稼働時間がガソリン車より短いのが欠点とされ、毎日充電の必要があります。
築地市場場内ではあまり知られていない所ですが、正門上部の立体駐車場がターレの充電プラットホームになっていて、市場の業務が終わる午後にもなるとターレが集まってきます。「ターレの巣」と勝手に名付けた絶好の観察ポイント。

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キットは15センチ角の2枚のランナーに配置されたパーツは必要にして最小限。組むだけなら半日もあれば十分なボリュームです。一箱にパーツのランナーが2セット、ターレ2台が作れるので、カラーリングや仲卸店のマーキングで変化をつけて楽しむのも一興。築地市場では売り場の洗浄に濾過した海水を使うので実車は錆び錆び。ウェザリングの練習に最適。2つのキットで都合4台のターレが出来るのでちょっとしたジオラマ作るのも良し。

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プラの成形色が白いのでディテールがわかりにくいものの、放熱グリルの角穴が抜けてるなどモールドは良好。
ただし、抜きテーパーや肉厚部の僅かなヒケなどタミヤの最近のものやドラゴンのキットを見慣れた目には少しもっさりした感じに映ります。最近のズベズダのキットぐらいの感じというのがニュアンス的には近い。

小さなパーツでは押し出しピンの位置を部品の外に設けるなど気を使ってますが、荷台など大きなパーツでは見えにくい裏面などにピンを配置しているので、多少の穴埋めパテ作業は必要かな。

もっとも、こんな車両がキットになってること自体がラッキーだし、タイガー戦車のように考証にうるさいモデラー達が見張ってる訳でもないので、あまり神経質にならずに気楽につくるのが、このキットの正しい作り方だと思います。

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仮組というか、足まわりシャーシをとりあえず組んでみます。どうしても気になる部分があったらディテールアップ、程度の心構え。左が「ターレーットトラック」右が「エレトラック」。前輪は実車同様に360度回転するようになってます。ブレーキはワイヤーではなく、シャーシに平行に取り付けられたロッドのリンク。
シャーシの断面形状はキットのような角パイプっぽい断面ではなく実車はコの字型にプレスした鋼板を組んでいるような気もしますが、外からはあまり見えないところなので、そこはスルー。タイヤのトレッドもメーカーと製造年代が違うのに共通なのかという疑問も残りますが、タイヤなんて消耗品なので使っているうちに同じタイヤに交換、という解釈もできそうなので、これもスルー。後輪の車軸が板バネも介せずにシャーシにベタ付けなのかは要リサーチ。

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あっという間にここまで出来ました。ターレット内部のエンジンもパーツで用意されています。奥の「ターレーットトラック」はガソリンエンジン。手前の「エレトラック」は電動モーター。荷台下部に収められたバッテリーもそれっぽく再現されてます。
エンジンのパイピング? 殆ど見えなくなるのにそんなディテールアップは今回はやりません。

並べて見て初めて気がつきました。2台のキット、荷台の大きさが全然違うんですね。築地市場で実車を見る限り、ガソリン車と電動車で荷台のサイズが大きく違うという印象はなかったのですが...
こんなマイナーな車両とは言え国内メーカーのものですから、キットの設計には設計図などメーカーから資料提供を受けて進めていると思うので基本寸法を間違えるということはないはず。メーカーのサイトとかで調べてみると、どうやら荷台のサイズ違いのタイプがそれぞれにあるようで、キットでは「ターレーットトラック」ではショートタイプ、「エレトラック」ではロングタイプのものをキット化しているようです。

2台の大きさの違いが、キットの設計ミスではなさそうということはわかったものの、荷台サイズの違うどのタイプがそれぞれ築地市場では一般的に使われているのか、これはちょっと調べてみる必要がありそう。
ということで、カバンに巻尺を入れて築地市場でリサーチ決行。またしても考証沼に落ちる(つづく)

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築地場内市場 旧鉄道輸送荷下ろしホーム付近(2012年撮影@hn)

by hn-nh3 | 2017-11-26 16:47 | ターレットトラック | Comments(6)