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断片的思考のメモ


by hn-nh ( or hn )

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目には青葉、山ほととぎす.. と爽やかな季節。しかし山積の仕事を前に10連休はどこ吹く風で、果てしなく気分は、分け入っても分け入っても青い山..

気晴らしにパーツのパーティングラインを消す程度の作業が週に30分くらいはできるようになってきたけど、集中して作れるようになるのはまだまだ先かな。

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ArmourModelingの5月号、売れてるみたいですね。
発売直後の週末に、いつものように立ち読みしようと(..買えよ)スタバのコーヒー飲みがてら近所の書店に行ったら既に品切れ。いつもは翌月号が出るまで読めたりしたのに(..買えよ) ここならあるだろと新宿西口のヨドバシカメラの模型コーナーに行ったら、「最後の一冊です」と店員さんがもったいぶって出してきてくれました。はい、買いました。買いましたよ。

今月号はミリタリー女性フィギュア特集。しかし「女性遍歴」とはなんとも模型誌らしからぬタイトル。
思わず我が身を振り返って指折り数えてしまったじゃないですかー
とは言え、数えられる程度の世界ですが、1/35も1/1も。

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AM誌の企画に便乗して、今回は旧作(Grille Flak 3cmMK103)のフィギュア紹介に絡めた話。
前に1945年5月のプラハ蜂起のワンシーンを再現した時に車両に添えたロシア軍の交通整理兵のフィギュアを作った。締め切りが迫って制作過程もほとんど報告することができなかったので、今回あらためて書き留めておきます。

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着色は油彩。出戻り後、初めてのフィギュア制作。スケジュールと下塗り行程のミスもあって生乾きのまま完成に持ち込むということになってしまって、今となってはもうちょっと手を入れたい出来。やっぱりこういうのは数こなさないと。。何事も経験だね。

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使用したキットはMiniArtのNo.35049 "SOVIET JEEP CREW"
ボックスアートの右側に立ってる少し体格のよいお姉さんです。この頃のMiniArtのフィギュアはキャラ設定がしっかりしていて造形にもリアリティがあって好きですね。実際、当時の記録写真の中にモデルとなる人物がいる場合も多いですね。

d0360340_11123854.jpg探してみると、この写真のお姉さんが近いかな。1945年のウィーンでの撮影。写真はMilitaria No.243 "Wien 1945"から。

同じウィーンで撮影されたジープクルーにMiniArtのフィギュアと似た人が乗ってたりすることと合わせて考えると、その人ずばりではないけど、イメージを参照していると思われます。
キットとの違いもあってウィーンの彼女は季節柄かコートを来てますね。

彼女たちのことを”交通整理隊"と書いてはいるけど、正確にはなんというのかしら?
英語では"Traffic Regulator"と書いてあったりしますが、ロシア語には疎いので、正式名称がわかる人がいたら教えて欲しところ。

ロシアは社会主義革命で男女平等なのか、戦場にも女性が兵士として多数動員されてます。さすがに歩兵みたいに取っ組み合いは不利だから、離れて戦う狙撃手とかパイロットとか。そして前線での交通整理の仕事なんかも。

そんな気になる彼女たちの写真をちょっと収集してみました。


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GAZ-M1の写真で必ず登場する写真。モシンナガンライフルを背負って手旗を前に振る彼女はお世辞にも美人さんではないけど、なかなかの存在感。

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ベルリンに向かう兵士たちを導くターニャ姐さん。これも有名な写真ですね。彼女の名前は Tanya Alexandrova 。 ライフルではなくPPsh41短機関銃を背負ってるところが前線から遠くないことを予感させてます。PPsh41は銃口を下にして担ぐのが粋です。

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1944年1月。レニングラード近郊のヴィボルグ。丸顔の彼女もPPsh41を下向きに背負ってます。

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1945年、ウィーンに侵攻する部隊を誘導している彼女。左腕にはマルにPを菱形でかたどったワッペンをつけているのが、冒頭のウィーン市内の彼女たちの腕章と違うことろ。

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その他、「コレクション」から。上段左の彼女みたいな美人さんも時々はいますが、どっちかというとタフな感じのお姉さんが多いですね。スカートの丈は微妙ですね。今の目線からするとなんとも垢抜けない感じ。模型では考証を逸脱しない範囲で少しスカートを切り詰めたほうがよさそう。

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フィギュアの制作。体格は太め。シリコン注入とかではない自然な肉付きの胸周りなどよい造形です。
お顔は..というと、ボックスアートではぽっちゃりながらも可愛い感じで描かれてますが、造形はがっちりタイプ。笑顔ひとつみせずにお尻に注射する看護婦さんみたいな感じ。さすがに愛嬌ないので頬をシェイプアップして口角を少しあげたり、あちこちいじりました。

このフィギュアに限らず首は短めなことが多いので、ランナーの輪切りを貼って削り込んで首を延長。襟周りは抉りこんでそこに首が差し込まれるように調整。袖口も同様に手首を延長して削り込んだ袖先にはめるかたちに。
手旗はプラスチックで繊細すぎる造形。折れること確実なので真鍮線で軸を置き換え。銃は標準装備のモシンナガン小銃ではなくPPsh41短機関銃に取り替えてあげます。ドラム弾倉ではなく、バナナ型のものにして戦争末期の感じになるように。

脇の下から腰までに脇腹部分はインジェクションの金型の抜きの関係で造形が甘くなるのでモールドを彫り込んで調整。いわゆる横チチも表現してあげると動きがでます。パーツの継ぎ目を消したりちょっとした盛り上げまではプラの削りカスを流し込み接着剤で溶かしてパテ代わりに使用。エポキシパテのように硬化に時間がかからないので作業に時間の隙間ができないのがメリット。

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背中の表情。MiniArtのフィギュアはこういうところのデッサンがしっかりしているので好きですね。手足胴体のパーツを素組みしただけだとぎこちないことも多いのですが、取付角度を少し調整すると造形の確かさが生きてきます。顔を身体の真正面でなく微かに首を振って、それにあわせて肩と腰の向きを少し捻るように身体の軸で演技させて、足首は一度切断して支えなしでも「立つ」ように重心を調整します。

d0360340_13461395.jpg拡大して見せるような出来ではないけど、恥をしのんでアップ。

サフェーサーを吹いた後、アクリルで下地を作って油彩で上塗り。コテコテにならないように陰影は控えめにしてます。本当はピンウォッシュのようにモールドを微妙に強調する仕草が必要なのでしょうがまだそこまでは出来てませんね。

肌の塗り方は失敗しました。訳あって下地にはグリーン(ビリジャン)を塗ってから肌色を乗せるのですが、下のグリーンをアクリル塗料ではなく油彩で塗ってしまったこと。

スケジュール的に乾燥時間が不足、グリーンが完全に乾く前に肌色をのせることになり、塗った肌色が何日も乾かず、ハイライトやシャドウの重ね塗りができないという羽目に。
苦肉の策として下色を引きずらないように点描で色を置いてくようにしました。おかげで女子にあるまじきガサガサ肌に。。という訳で目にもアイラインが引けず寝起きのような表情。

下地にグリーンを塗ったのは、皮膚の下の血管の色ですね。自分の手を見ても分かりますが、皮膚の表面から血管の青緑色が透けて見えます。色素の薄い白人ならなおのこと。油絵の具の透明度を生かして皮膚の透明感を出すならこのレイヤーをうまく表現してやることです。手のあたりとかその感じが少しでてると思います。

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本日のサービスカット。下からのアングル。
スカートの中は塗りません。期待したって無駄だよ。

by hn-nh3 | 2019-04-28 14:59 | 人々 | Comments(6)