人気ブログランキング |

断片的思考のメモ


by hn-nh ( or hn )
d0360340_08452018.jpeg


FIAT500制作記 連載二回目。前回から少し時間が空いてしまいましたが、ゆるゆると進行中。
Bronco Model から出ているVANタイプのFIAT 500 トポリーノ。

ここで簡単にFIAT 500のことをおさらいしておくと、初代のFIAT 500はイタリアのFIAT社から1936年に発売された2人乗りの小型自動車。エンジンサイズは569cc。「トポリーノ」の愛称はハツカネズミの子ネズミの意味。
人気となり1955年の生産終了まで60万台が生産。映画「ローマの休日」でグレゴリーペックが乗ってましたね。
ちなみに、チンクエチェントと呼ばれてルパン三世の愛車で知られる車は、トポリーノの後にモデルチェンジされて生産されたシリーズ。

初代のFIAT 500、トポリーノのシリーズには生産時期の違いによりA/B/Cのタイプの違いがあります。AとBは外見に違いがなくエンジンが13HPから16.5HPに増強。1948年から生産された戦後型がB。
1949年から生産されたCタイプはフェンダーが少し角ばった形にモデルチェンジ。

A/B/Cの違いは、このサイト:CLUB TOPOLINO FIATがわかりやすい。

d0360340_10332993.jpg
図版出展:Техника и вооружение Fiat-500/500A

”Furgontino”:VANタイプは1938年から発売され、A/B/Cと車体のモデルチェンジにあわせて継続的に生産。
A型の生産当初は箱型車体の後部が斜めにせり上がった形をしていて、戦後のB型から後部が垂直に近い角度に変更、とされているものの、前回の記事で紹介した写真の車両のように戦時中のA型ベースの車両でもすでにB型のような箱型のワゴンが生産されていたと思われます。その第4降下猟兵師団で救急車として使われるFIAT500の写真のソースも(原典かはわからないか)その本からのものと思われます。

d0360340_10503468.jpg

さてさて、前振りが長くなってしまいましたが、本題です。キットはBroncoのよさがフルに発揮された繊細かつ高精度のパーツで気持ちよく組みあがります。インテリアもほどよく再現されていてダッシュボードのところにある燃料タンクもしっかり表現されてます。ストレートに組んでも全く問題ない出来ですが、省略されてるディテールもあるので少しだけ追加工作。シートの足元の一調整用レールと固定レバーをプラストラクトの薄プラ棒と真鍮線で表現。レバーの先端の球はエポキシパテで成形。

運転席の床板は実車ではリブのついたプレス鉄板の上にゴムシートを敷いたものが正しい状態ですが、キットの再現の仕方はそのあたりが曖昧。

d0360340_11003732.jpeg

ブレーキペダルやクラッチペダルはタミヤのシムカ5のキットにように省略されることなく、別パーツできちんと再現されてます。しかしなぜかアクセルペダルが省略されているので、プラ板を加工して追加。サイドブレーキもなかったので、作りました。小さくてわかりにくいけどブレーキレバーの先端のロック解除ボタンも再現してあります。Broncoのキットはこれに限らずインテリアの再現志向は高いのですが、あれっと思う部分が省略されていることがよくあります。

ハンドルはフレームが4本タイプのものが用意されてみましたが、あれこれと資料を見ると3本タイプが一般的なので1本だけ残して切り離して、位置を変えて2本付け直して3本フレームに作り直しました。写真に撮ってみると....もうちょっと細部の手直しが必要ね。

d0360340_11095899.jpeg

車体後部もあれやこれやと追加工作。①運転席と二台の間を仕切るパイプを追加。荷台のボディ内側の補強フレームはあらかじめパーツ化されてます。そのせいか、ボディ外側にヒケが少しできているので、要修正。
②はこのキットで最大の要修正ポイント。キットがもともとどうなっていたかというのはPMMSのレビューでパーツの荷台後部を見てもらうとわかるのだか、後部扉との変な段差が生じている。段差自体は間違いではないのだけど、その段差の理由はそこに予備タイヤの収納ボックスがあるから。

d0360340_11161983.jpeg

裏から見るとこんな半円形の予備タイヤ用の箱がついてます。車体裏側がよくわかる資料は少ないのですが、あれこれと探してレストア中の車体写真を見つけたりして、ほぼほぼこんな形であることを確認。乗用車型ではボディの後部に予備タイヤを積んものをVANタイプでは後部にドアをつける関係で、こんな配置になったと思われます。

再び荷台上面の追加工作に戻って、その③。荷台には側面と同様の保護レール(木製)が取り付けられてるのが一般的。正確には横方向に補強用のリブをプレスした鉄板の上に保護レールがリブと直交する形になるのだけど、それは省略。④バッテリーボックスの点検用と思われる長方形の蓋を追加。⑤荷台前端にはガードの板が立ち上がってるのでそれも追加。

そして謎なのが⑥のスペアホーイール取り付けアーム。
FIAT 500 トポリーノは人気車なので、現存車が多数。バンタイプもそこそこ残っているようで" FIAT 500 Furgoncino "などどネット検索するとレストア車などの写真をあちこちで見つけることができます。それらの現存車で内部写真があるものを見ると、必ずといっていいほどシートの後ろにスペアタイヤを積んでいます。

ん、では②の予備タイヤ用スペースは? というとそれもちゃんとあって、ただし荷物置場として使われてることが多いようです。この荷台下スペース+シート背後の予備タイヤのパターンは現存車にほぼ共通のパターンに見えるので、個別にカスタマイズしたものではなさそう。ただし1938年の生産開始当初からそうした仕様だったのか、収納量アップのニーズを受けて、途中から組み入れられた仕様なのかは詳しい資料がなく不明。

d0360340_12140915.jpeg


ここでひとつ考証の罠があることに気がつく。FIAT 500 トポリーノは現在でも人気の高い車で、まだまだ現役で使われてたりネット売買もさかんで、検索すると大量の実車写真が収集できます。しかしそれらはどれも生産終了後半世紀を経たレストア車であって、どこまでがオリジナルな状態なのかが判別しにくいというのが実際。

いくつもの車両の写真を突き合わせて当初からのものと思われる共通仕様を探す訳ですが、さらに悩ましいのが、戦前のA型と戦後生産のB型の問題。表示がない限りは外見からの識別は困難なので、現存車の断片的な写真では戦前からの仕様なのか戦後仕様なのかが判断不能。

だから、1944年のトポリーノの細部ディテールというものを再現しようとしても、それこそ当時のドンピシャの資料が見つからない限り、結局は謎。

d0360340_12330837.jpeg

タイヤはホイールキャップにFIATの文字が刻印されてます。伸ばしランナーを使ってバルブを追加工作したのはお約束。

by hn-nh3 | 2019-06-15 12:50 | FIAT | Comments(6)

デカール大作戦

d0360340_17362308.jpg

6/13 追記あり

デカール到着。製作中の1/72 コードロン・シムーン サン・テグジュペリ搭乗機用にオリジナルデカールを作成しました。記録写真から文字の書体やサイズなどを調べてイラストレーターを使ってフォントを改造して入稿用原稿を作ります。

d0360340_17430538.jpg

原稿はこんな感じ。文字データーはすべてアウトライン化。これをデカール制作サービスのところに送って、白インクで刷ってもらいます。

d0360340_17452253.jpeg

データー送って中1日で製品到着。こんな感じで仕上がってます。手前においてある黒いフィルムは製版用のフィルム。オフセット印刷同様、こうしたフィルムを作る必要があるみたいです。

ちなみにこれはデカールといっても模型制作でよく使う水貼りデカールではなく、文字や図柄を圧着するドライデカール。インクで刷られた文字の裏に糊がひいてあって裏打ちシートの上から擦ると転写されるしくみ。昔はインスタントレタリング、通称インレタともよく言いました。水貼りデカールのように余白がでないのは利点ですが、接着面を文字裏だけに頼ることになるので、あまり細かい文字や線だと接着強度の確保が難しくなります。それと水貼りデカールに比べて糊の寿命が短いようなので、使わないまま長期保存するのは難しいかも。


今回かかった費用は...
70×110サイズ 基本色(白)2100円
製版用ネガフィルム作成   1900円
送料・代引手数料      1000円
消費税            400円

合計:5400円(消費税込)

決して安くはないです。窓口引取りは今はやってないとか、カード決済未対応とか、そのあたりで余計なコストがかかってしまってる感あり。製版用フィルム作成費というのも悩ましい。次回も同じものを作る場合はこの製版フィルムを持ち込めば、そのまま作ってもらえて割安になるのですが、そうそう増刷なんかしないしね。。


今回の制作ではもうひとつ実験をしてみました。

d0360340_04173180.jpg

いつもお世話になってる hiranuma さんとのコラボ企画。氏がJミリで連載している超絶ディテールのケッテンクラート用のデカール制作に協力しました。
1/35でもとても小さな車両のこれまた小さな文字の再現実験。 ドライデカールで再現できる線の細さの推奨値をはるかに下回る微細な文字が果たして再現できるか....

ダメ元でやってみようと、必要な文字テキストと1/35でのサイズの情報とトレースの下敷きになる資料写真を送ってもらって、イラストレーターで文字を配置。似たようなフォントを探したり、文字間隔やレイアウトを写真を見ながら調整したりと、見た目よりは以外と地味な作業を要求されます。大きな文字だと、実物のロゴとイラストレーターに入れてあるフォントの形が一致することはほとんどないので、近似のフォントをベースに文字を改造したりの作業も必要になるのですが、今回は、文字が小さくて微妙な文字の形の違いは判読できないこともあるので、その作業は省略。
ただし、ついでに作ったバイクのZündapp(ツェンダップ)のロゴは「 ü 」のウムラウトが一般的な表記では文字の上に2つの点がつくのに対して、メーカーロゴでは U の内側に点が配置されてるデザインになっていたので、そこだけ文字改造。

d0360340_05094116.jpg
d0360340_05093807.jpg

hiranumaさんから、別の制作サービスに発注してみたものが到着、といただいた写真が上の2枚。

発注先は インレタ.com
費用は以下、とのこと
【インスタントレタリング代】
黒刷:濃色カラー (100 x 148 mm)    3240円×1枚=3240円
白刷:自作箔押しシール (100 x 148 mm) 4320円×1枚=4320円
【その他費用】
ゆうパケット(到着:出荷後2〜3日) 350円×1=350円
完全データ入稿により初期費用無料

合計:7910円(消費税込)

黒と白の2枚のシートでこの値段ならお買い得。製版フィルムを使わない印刷方法のようで、デジタル製版なのかインクジェット印刷なのか、そこまでは伺ってないので不明ですが、コストを抑えられるのは嬉しいですね。

黒で刷ったバージョンは再現力も実用レベルに達してるとのこと、しかし白は文字が滲んだりとんでしまったりして、ちょっと...ということのよう。黒とは製法が少し違うのでしょうか。

そんな報告を受けていたので、ちょっと比較実験しようと、今回制作のコードロン シムーン用データーの片隅(右上)にツェンダップのロゴとケッテンクラートの文字データーを並べて”Too”に発注をかけて仕上がってきたのがこれ。

d0360340_04512273.jpg
(写真をクリックすれば1600px まで拡大)

さすがに右2つの注意書きの文字は判読不能だけど、左側のツェンダップのロゴとケッテンクラートの積載表示は文字も判読可能、インクの滲みも特になし。これならいけるか。

<6/13追記>
仕上がったデカールをhiranumaさんにお渡しして、黒刷り(インレタ.com)のものと比較した写真を撮っていたたいた。
d0360340_05314823.jpg

細部がどうなっているか..これ以上のディテールは超マクロ撮影ができるカメラがないと判別できる領域ではないので、普通に鑑賞する限りはどちらもこれで十分な仕上がり。

hiranumaさんが制作したケッテンクラートはダークイエローの塗装だから、文字は黒バージョンがあればよくて、グレー塗装の車体に使う白バージョンは必要なの?と聞けば、hiranumaさんからのお返事は「ケッテンクラートならキットがあと4つある」

d0360340_04534168.jpg

コードロン シムーン制作の近況報告。超スローペースではあるけど進んでます。主翼のパーツを胴体に接着して、実機にはない翼の接合部の溝をちまちまと埋めたりやすりがけをしたり。
溝埋めはいつももの瞬間接着剤パテ。シアノンにベビーパウダーを混ぜたものを使ってます。ラッカーパテと違って塗装してもヒケがでないので安心。

垂直尾翼に貼ってある文字は前にテストでケーブルドラムのロゴの片隅にデーター配置して試作したもの。文字が小さいので、ドライデカールの印刷解像度や糊の接着強度に不安があったけど、やすりがけの最中にベタベタと手で触っても全然大丈夫。剥がれたりはしてないですね。あとはシンナーなどの薬品への耐性のチェックが必要かな。

by hn-nh3 | 2019-06-10 21:10 | 資料 | Comments(6)
d0360340_05073302.jpg
ノルマンディー上陸作戦計画図(1944年6月6日):Wikipediaより

6月6日はのノルマンディーの日。1944年の6月6日に連合軍のノルマンディ上陸作戦が開始された日とかで、その75周年の記念式典に赤ネクタイの某国大統領が出席とのテレビのニュース。
いずれにしても「ノルマンディ上陸」なんて遠い昔の遠い国の出来事。

地図を切り取って見ると、イギリスとフランスの間にあるのは広い海ではなく、細長い海峡なんだなとあらためて思う。大陸と島国というより対岸。
距離だけでいえば地図の右上、ベルギー国境に近いダンケルクやパ・ド・カレーに上陸するのがよさそうに思うけど、地形的に潮の流れもきつそうだし、上陸したあと、そのまま東に向いてドイツ国境を目指すのか敵に背中をさらしてパリを目指すのか迷いそう。と、なると、半島の付け根の波も穏やかそうなノルマンディ地方が上陸の適地、のように地図からは見えます。そのまま進めばパリだし。

こういう半島地形は上陸作戦には向いてるのかな。米軍が沖縄に上陸(1945年4月1日)した読谷村(よみたんそん)も確かそんな地形。前に沖縄に遊びに行った時、かみさんまかせで決めたホテルがその辺りで窓から海を眺めながらここはどんな場所なのか調べて、そこでかつてそんなことがあったと知った。目の前の静かな青い海も数十年前に時間を戻すと..オリーグドラブ色の兵士を載せた上陸用舟艇で埋め尽くされて、陸は艦砲射撃で穴だらけになって..と想像するだけで眩暈がした。もちろんリアルは想像をはるかに超えてるのだろうけど。


d0360340_05442322.jpeg

東京も梅雨入り。先週の木曜日の夕暮れ時、錦糸町での打ち合わせの帰りに秋葉原のラジオ会館に立ち寄り(寄り道)。イエローサブマリンの新製品コーナーでこんなものを見つけました。

d0360340_05463366.jpeg

Hauler からリリースされた1/35スケールの傘のガレージキット(HLU35112)がちょうど入荷していたのに遭遇。

傘は以前にも一度作ろうとしたことがあって、その時はノルマンディ戦を題材にしたジオラマの小道具として傘を使おうと、プラ板のヒートプレスで自作するのか悩んだりするうちに時間がなくなり、結局は閉じた状態の傘を使った。その顛末を前に記事にも書いたのが:「雨のノルマンディ」

そんな記憶もあったし、入荷したその日がたまたま6月6日だったりもしたことあって、これは何かの縁かなと思い購入。消費税込みで1944円なり。

... あれ? 1944って。1944年にかけてるのかしら。そんな訳はないとは思うけど。そんなところで時間と場所が交錯するのはスケールモデルのもうひとつの楽しみ。

d0360340_06023585.jpeg

キットの中身はプラ板のバキュームフォームで整形された傘のシェードと、真鍮エッチングの傘骨と簡単な組み立て説明書。傘の持ち手は0.5mmの針金を曲げて自作しろ、と原寸図入りで書いてあります。
欲をいえばレジン製の傘の柄を入れて欲しかったかな。鉄パイプを曲げただけの傘の柄なんて味気ないし。

d0360340_06073701.jpeg

ディテールにこだわるなら、細かい傘骨を追加工作したりする必要はあるのだろうけど、基本形のパーツが安定した形で作れるのは結構ありがたいかも。幾何学的な形態の自作って難しいところあるから。

このキットがあれば、あのシーン(ノルマンディに展開する第654重駆逐戦車大隊のヤークトパンターの搭乗員が傘を差す写真)が再現できそう。もちろんそのためにはヤークトパンターのキットが必要だし、雨はどうやって降らせればいいのだろう?

by hn-nh3 | 2019-06-08 06:35 | 資料 | Comments(8)
d0360340_13034137.jpeg

新章突入。FIAT 500 です。 クーペではなく、箱型ボディのバンタイプのFIAT500A トポリーノ。
キットはBroncoModelsからクーペタイプのバリエーション展開で2013年にリリース:CB35171  >PMMSのキットレビュー
ワゴンとかバンタイプの車って、結構好きなんですよね。

このブログを始める前に作り始めて(2016年5月頃)サフを吹いて組み立てチェックをしていたところでなんとなく中断。時々は思い出したように引っ張り出しては眺めてはいたけど、都合3年近く寝かせたでしょうか。ほどよく熟成してます。

d0360340_13040604.jpeg

仕事が忙しくなってきたりSUMICONがなくなったりで、今年に入って5ヶ月が過ぎようとしてるのに未だ完成品がないということに気がつきました。

模型の楽しみは制作のプロセスだから別に完成しなくたって構わないし、こういう未完成のトルソーも美しくて好きです。ブログのタイトルだって「未完成記」だし...と、言い切ってしまってもいいのだけれど、やっぱり何も完成しないというのはどこか寂しい。5月の透明な光もそろそろ終わりの季節。

せめて作りかけでも後は塗装を残すのみになってる模型なら...と選んだのがこのフィアット。

少し前のミシリンで、下の写真のマーキングが話題になってたりして、そういえば自分もこれ作ってたなと思い出したんです。

d0360340_13265152.jpg

白く塗られた救急車仕様のFIAT500のフェンダーに描かれている流星と馬のマーキング。1944年にイタリアに展開した第4降下猟兵師団の車両のようです。このワゴンタイプの他に通常のクーペタイプを同じく救急車仕様にしてこのマークを描いてる車両の写真も残ってます。

先のミシリンの記事の中にこの車両を再現した素敵な作例も載ってますが、このマークちょっとかっこいいけど、手描きで再現するのは大変だよね。。と思ってたら、手持ちのデカールの中にこのマークがありました。

d0360340_13321314.jpeg

コレです。デカールはタミヤ箱でリリースされたイタレリの FIAT 508 CM コロニアーレ。FIAT 508の軍用ボディタイプです。ちなみタミヤ箱では「FIAT」という文字は書かれてませんでした。大人の事情。でしょうか。

d0360340_13350065.jpeg

このデカールを使えば、写真に残るFIAT500トポリーノの救急車が簡単に再現できるね!と、思って作り始めたのが3年前のこの季節。ふたたびの5月に再始動。

by hn-nh3 | 2019-05-20 19:26 | FIAT | Comments(2)
d0360340_17273008.jpeg

久しぶりにヒコーキ。サンテックスのコードローンシムーン制作再開です。
だいぶ間が空いてしまったけど、前回の記事は、というと2月2日。。。

胴体を貼り合わせて、ロゴのオリジナルデカールのテストをしたところで止まってましたね。

d0360340_17371048.jpeg

エンジンカウルの開口部からチラ見えするエンジンを再現するのがめんどくさいなーと手を休めたところで長考に入ってしまって3ヶ月。ずっと考えてた訳ではないけど、時々気にはしてました。そしてそろそろケリをつけないと、と意を決してデッチアップ。

④の部分です。エンジンシリンダーの放熱フィンはプラストラクトの0.3mmプラ丸棒を細切プラ板に巻きつけてそれっぽく造形。1/72ではオーバースケールだけど、カウルの穴の奥にちらりと見えるだけだから...(言い訳)
①、②、③の穴がキットでは表現されなかったのでドリルで開口。③のスリットは両端にドリル穴を開けてカッターで穴を繋いで整形。カウル全体は④のシリンダーヘッドを納めるために全体に裏刳りしてあります。

カウルをかぶせてみたのが冒頭の写真。なんとなくそれっぽく、です。

d0360340_17485352.jpeg

残るパーツは車輪。カバーの縁はカバーの内側から薄く削って、表側には伸ばしランナーでリブを再現してみました。
細めの伸ばしランナーを選んだつもりだけど、1/72スケールだとやっぱりオーバースケール。
これをさらに薄く細く削り込んで実機と同様の細さにするのか、模型的にメリハリのあるサイズに留めておいたほうがいいのか..
このあたりの感覚はもう少し1/72スケール慣れが必要かな。

by hn-nh3 | 2019-05-18 17:59 | ヒコーキ | Comments(6)

3cm 4連対空機関砲103/38

d0360340_18220903.jpeg

静岡方面はホビーショー。タミヤからはフンメルが発表されたりといろいろと賑やかです。
最近は模型から遠ざかってしまてましたが、これではいけないと、新しいキットを買ってみた。

d0360340_18263455.jpeg

3cm Flakvierling 103/38。航空機用の3cm機関砲 MK103を2cm4連装機関砲の砲架に搭載。1945年に少数が生産配備されたようです。
キットはダスヴェルクというブランドからリリース。ドイツで企画開発、中国で生産している模様。

d0360340_18323590.jpeg

ゲートの作り方とか見ると、なんとなくタコムっぽい感じ。金型制作は同じところなのかな?

d0360340_18290465.jpeg
d0360340_18322318.jpeg

パーツ構成。あっさりしてますが、機関砲など要所はパーツ分割してディテールを再現。銃口はスライド金型で開口。側面の特徴的なマズルブレーキの穴は、自分でドリルで開けてね、と書いてあります。

d0360340_18383909.jpeg

d0360340_18394908.jpeg

機関砲だけひとつ組んでみました。ディテールのニュアンスも微妙なテーパーや曲面など実物の特徴をよく捉えていていい感じです。

とりあえず今回の工作はここまで。

機関砲全体のシルエットも魅力的ではあるのですが、個人的な興味はこのMK103機関砲単体の再現度合いを確認したかったんですね。というのも目論見はコレ。

d0360340_18461011.jpg

終戦時のチェコ。ベルゲヘッツァーにMK103の簡易砲架を搭載した車両の写真が残ってます。
これ作りたいんですよね。たぶんまだこれ再現した人はいなさそうだし。

d0360340_18502511.jpg

簡易砲架はコレ。前にGrilleに搭載した車両を制作したときに記録写真を見ながら復元してみました。この時はMK103機関砲はドラゴンのキットのものから流用しましたが細部に不足しているディテールを追加した記憶。今回のダスヴェルクのものは、そのあたりはしっかりクリアしてますね。

ベルゲヘッツァーへの搭載方法は、上の不鮮明な写真しか手がかりがないので詳細は不明。おそらくは組み立て式クレーンの取り付け台座になんらかの加工をして設置しているんじゃないかと想像。

by hn-nh3 | 2019-05-12 19:09 | 対空砲 | Comments(11)
d0360340_14262716.jpg

目には青葉、山ほととぎす.. と爽やかな季節。しかし山積の仕事を前に10連休はどこ吹く風で、果てしなく気分は、分け入っても分け入っても青い山..

気晴らしにパーツのパーティングラインを消す程度の作業が週に30分くらいはできるようになってきたけど、集中して作れるようになるのはまだまだ先かな。

d0360340_10084537.jpeg
ArmourModelingの5月号、売れてるみたいですね。
発売直後の週末に、いつものように立ち読みしようと(..買えよ)スタバのコーヒー飲みがてら近所の書店に行ったら既に品切れ。いつもは翌月号が出るまで読めたりしたのに(..買えよ) ここならあるだろと新宿西口のヨドバシカメラの模型コーナーに行ったら、「最後の一冊です」と店員さんがもったいぶって出してきてくれました。はい、買いました。買いましたよ。

今月号はミリタリー女性フィギュア特集。しかし「女性遍歴」とはなんとも模型誌らしからぬタイトル。
思わず我が身を振り返って指折り数えてしまったじゃないですかー
とは言え、数えられる程度の世界ですが、1/35も1/1も。

d0360340_10540083.jpeg

AM誌の企画に便乗して、今回は旧作(Grille Flak 3cmMK103)のフィギュア紹介に絡めた話。
前に1945年5月のプラハ蜂起のワンシーンを再現した時に車両に添えたロシア軍の交通整理兵のフィギュアを作った。締め切りが迫って制作過程もほとんど報告することができなかったので、今回あらためて書き留めておきます。

d0360340_10542042.jpeg

着色は油彩。出戻り後、初めてのフィギュア制作。スケジュールと下塗り行程のミスもあって生乾きのまま完成に持ち込むということになってしまって、今となってはもうちょっと手を入れたい出来。やっぱりこういうのは数こなさないと。。何事も経験だね。

d0360340_11002463.jpg


使用したキットはMiniArtのNo.35049 "SOVIET JEEP CREW"
ボックスアートの右側に立ってる少し体格のよいお姉さんです。この頃のMiniArtのフィギュアはキャラ設定がしっかりしていて造形にもリアリティがあって好きですね。実際、当時の記録写真の中にモデルとなる人物がいる場合も多いですね。

d0360340_11123854.jpg探してみると、この写真のお姉さんが近いかな。1945年のウィーンでの撮影。写真はMilitaria No.243 "Wien 1945"から。

同じウィーンで撮影されたジープクルーにMiniArtのフィギュアと似た人が乗ってたりすることと合わせて考えると、その人ずばりではないけど、イメージを参照していると思われます。
キットとの違いもあってウィーンの彼女は季節柄かコートを来てますね。

彼女たちのことを”交通整理隊"と書いてはいるけど、正確にはなんというのかしら?
英語では"Traffic Regulator"と書いてあったりしますが、ロシア語には疎いので、正式名称がわかる人がいたら教えて欲しところ。

ロシアは社会主義革命で男女平等なのか、戦場にも女性が兵士として多数動員されてます。さすがに歩兵みたいに取っ組み合いは不利だから、離れて戦う狙撃手とかパイロットとか。そして前線での交通整理の仕事なんかも。

そんな気になる彼女たちの写真をちょっと収集してみました。


d0360340_11541457.jpg

GAZ-M1の写真で必ず登場する写真。モシンナガンライフルを背負って手旗を前に振る彼女はお世辞にも美人さんではないけど、なかなかの存在感。

d0360340_11580910.jpg

ベルリンに向かう兵士たちを導くターニャ姐さん。これも有名な写真ですね。彼女の名前は Tanya Alexandrova 。 ライフルではなくPPsh41短機関銃を背負ってるところが前線から遠くないことを予感させてます。PPsh41は銃口を下にして担ぐのが粋です。

d0360340_12045556.jpg

1944年1月。レニングラード近郊のヴィボルグ。丸顔の彼女もPPsh41を下向きに背負ってます。

d0360340_12092177.jpg

1945年、ウィーンに侵攻する部隊を誘導している彼女。左腕にはマルにPを菱形でかたどったワッペンをつけているのが、冒頭のウィーン市内の彼女たちの腕章と違うことろ。

d0360340_12135313.jpg

その他、「コレクション」から。上段左の彼女みたいな美人さんも時々はいますが、どっちかというとタフな感じのお姉さんが多いですね。スカートの丈は微妙ですね。今の目線からするとなんとも垢抜けない感じ。模型では考証を逸脱しない範囲で少しスカートを切り詰めたほうがよさそう。

d0360340_12215778.jpg

フィギュアの制作。体格は太め。シリコン注入とかではない自然な肉付きの胸周りなどよい造形です。
お顔は..というと、ボックスアートではぽっちゃりながらも可愛い感じで描かれてますが、造形はがっちりタイプ。笑顔ひとつみせずにお尻に注射する看護婦さんみたいな感じ。さすがに愛嬌ないので頬をシェイプアップして口角を少しあげたり、あちこちいじりました。

このフィギュアに限らず首は短めなことが多いので、ランナーの輪切りを貼って削り込んで首を延長。襟周りは抉りこんでそこに首が差し込まれるように調整。袖口も同様に手首を延長して削り込んだ袖先にはめるかたちに。
手旗はプラスチックで繊細すぎる造形。折れること確実なので真鍮線で軸を置き換え。銃は標準装備のモシンナガン小銃ではなくPPsh41短機関銃に取り替えてあげます。ドラム弾倉ではなく、バナナ型のものにして戦争末期の感じになるように。

脇の下から腰までに脇腹部分はインジェクションの金型の抜きの関係で造形が甘くなるのでモールドを彫り込んで調整。いわゆる横チチも表現してあげると動きがでます。パーツの継ぎ目を消したりちょっとした盛り上げまではプラの削りカスを流し込み接着剤で溶かしてパテ代わりに使用。エポキシパテのように硬化に時間がかからないので作業に時間の隙間ができないのがメリット。

d0360340_13213034.jpeg

背中の表情。MiniArtのフィギュアはこういうところのデッサンがしっかりしているので好きですね。手足胴体のパーツを素組みしただけだとぎこちないことも多いのですが、取付角度を少し調整すると造形の確かさが生きてきます。顔を身体の真正面でなく微かに首を振って、それにあわせて肩と腰の向きを少し捻るように身体の軸で演技させて、足首は一度切断して支えなしでも「立つ」ように重心を調整します。

d0360340_13461395.jpg拡大して見せるような出来ではないけど、恥をしのんでアップ。

サフェーサーを吹いた後、アクリルで下地を作って油彩で上塗り。コテコテにならないように陰影は控えめにしてます。本当はピンウォッシュのようにモールドを微妙に強調する仕草が必要なのでしょうがまだそこまでは出来てませんね。

肌の塗り方は失敗しました。訳あって下地にはグリーン(ビリジャン)を塗ってから肌色を乗せるのですが、下のグリーンをアクリル塗料ではなく油彩で塗ってしまったこと。

スケジュール的に乾燥時間が不足、グリーンが完全に乾く前に肌色をのせることになり、塗った肌色が何日も乾かず、ハイライトやシャドウの重ね塗りができないという羽目に。
苦肉の策として下色を引きずらないように点描で色を置いてくようにしました。おかげで女子にあるまじきガサガサ肌に。。という訳で目にもアイラインが引けず寝起きのような表情。

下地にグリーンを塗ったのは、皮膚の下の血管の色ですね。自分の手を見ても分かりますが、皮膚の表面から血管の青緑色が透けて見えます。色素の薄い白人ならなおのこと。油絵の具の透明度を生かして皮膚の透明感を出すならこのレイヤーをうまく表現してやることです。手のあたりとかその感じが少しでてると思います。

d0360340_14085803.jpeg

本日のサービスカット。下からのアングル。
スカートの中は塗りません。期待したって無駄だよ。

by hn-nh3 | 2019-04-28 14:59 | 人々 | Comments(6)

OVM色

d0360340_08001310.jpg


だいぶ前に書いたドイツ軍戦車のOVM(車載工具)の塗装色に関する記事は、訪れる人も少ないこのブログの人気コンテンツになってるようだ。確かに模型を作っていて悩んだりするもんね。


簡単におさらいすると、大戦前期のパンツァーグレーの車体色の時は工具類はいわゆる「工具色」。 ここでいう「工具色」とは工具の鉄部は黒染めか黒塗装、柄など木部は木生地にニス仕上げという工具の一般的なイメージ。タミヤのキットだと鉄部はメタリックグレー、木部はレッドブラウンで塗ることになってるアレです。

車体色がダークイエローに変更された1943年の夏頃からは、工具類も車体色と同じダークイエローに塗りつぶされた事例が多くなります。その前段階の移行期には、例えばアフリカ戦ではイエローの車体色に対して工具は「工具色」のまま。1942年夏のロシア戦線でイエロー塗装が先行して実施された時もOVMはまだ「工具色」。

それがクルスク戦やイタリア戦の頃に車体色と同じ色で塗りつぶされるようになるのは、おそらくはアフリカ線で米軍車両のOVMが車体色で塗装されていて迷彩効果が高かったのを見たからなんじゃないかと想像してます。イエローベースの工具は現場で塗ったというより工場納品時にあらかじめイエロー塗装された状態で装着されるようになったと思われ、その上から部隊ベースで3色迷彩をしていたのでしょう。

しかし、1944年の秋頃より迷彩塗装が工場出荷時に行われるようになり、グリーンの迷彩の比率が大きくなると、工具の色もイエローベースではなくなっていく傾向が.. というようなことを書いた。


この前、この記事を読んでいただいたみやまえさん:ハードな冒険 から迷彩塗装を現場でする時に「OVMを車体につけたまま迷彩塗装をするか、作業の前に工具を外してから迷彩塗装するか、乗員の性格がでそう」というようなコメントをいただいた。

確かにその通りで、いろいろな事例があったと想像します。面倒臭がりの乗員は絶対に工具つけたまま迷彩塗装したはずだし、むしろその方が迷彩効果が高まっただろうし。

その場合、塗装後に戦場で工具をなくしたりすると、工具が取り付けてあったところだけベースのイエロー色が工具の形で煮るの越されてたりするんでしょうね。例えていうなら、夏が終わった時の日焼けの水着の跡。のような。

d0360340_09121634.jpg

そんな写真はあるかなと探してみたら...ありました ! OVMの痕跡が。
冒頭にも載せた写真はワルシャワ蜂起の際にポーランド国内軍に鹵獲されたヘッツァー駆逐戦車。回収修理されてChwat号と名付けられた車両のバックショット。時を同じく撮られていた動画からスクリーンショットで部分拡大。

イエローベースの車体にグリーンとブラウン縁取りの雲形迷彩。写真のアングルによっては刷毛塗りのハードエッジ迷彩のように見えるものもありますが、この写真を見ると、ボケ足の非常に少ないスプレー塗装であったことがわかります。それも標準装備のOVMを装着した状態で迷彩塗装が行われたことも。

車体後部中央には牽引ロープのタグアイの形が綺麗にマスキングされたように塗り残しの痕跡として。その左側には予備履帯をつけたまま塗装した痕跡も。

d0360340_09204028.jpgこの写真はChwat号ではなく、後期生産型を上から撮った詳細がわかる有名な写真。
車体後部中央には牽引ロープと予備履帯をこんな感じで標準装備していた、ということがよくわかるので引用してみました。

この車両は後期迷彩のグリーンが主体の塗装色で予備履帯は写真で想像する限りは周囲との明度差からグリーンで塗装してあったと推測。ジャッキもイエローではなく、グリーンで塗ってあった可能性が大。
ワイヤーロープはみやまえさんによると、ワイヤーにはオイルを含ませた芯が入ってるとのことで、塗装はのらないから鋼材の生地色か亜鉛めっき色かと思われます。

この写真でちょっと面白いのは、車体側面向かって右のジャッキの上についてるバールが車体の迷彩にあわせてグリーン、イエロー、ブラウンと几帳面に塗り分けられていること。

チェコ人もなかなか几帳面。

おまけで特典映像:Chwat号の回収、修理、お披露目時の動画
Chawat 回収-2 https://imgur.com/7iX8L1c                       

by hn-nh3 | 2019-04-14 10:07 | 資料 | Comments(6)

本町風景

d0360340_19285404.jpeg

相変わらず模型作る暇なし。ひょっとして過労死するかも、という状態は脱しつつあるけど。
そんなこんなで、ちょっぴり気持ちの余裕も出てきたこともあって大阪出張ついでに、ちょっと寄り道してきたよ。

大阪は本町、大きなオフィスビルの並ぶ広い通りから一本入ると、わちゃわちゃとした小さなビルの並ぶ一角が現れて空気がふうっと変わる。青いテントの細い階段が「ホビーランド」の入口。知らなければ不安にかられるような細い階段を登った奥に店がある感じとか、どことなく四谷仙波堂のあり方を思い出します。

d0360340_19373924.jpeg

入口はガラスの扉。商品の並びも整然としていて、どうやら魔窟ではなさそう。ネットショップで見て、ガレージキットの取り扱いの豊富さを知って、一度来てみたいと思ってました。

d0360340_19431525.jpeg

そしてお買い物。新製品はないよ。リリースされてからずいぶん時間のたったレジンキットをあれやこれやと。。またつまらないものばかり買ってしまいました。

d0360340_19474823.jpeg

ハンガリーのメーカー、SBS modelの1/72 Polikarpov I-153 チャイカ用エンジンカウル、エクステリアセット。


d0360340_19541677.jpg
前に飛行機モデラーでもないのに思わずジャケ買いしてしまったICMのキットのアップグレード用パーツですね。

エンジンカウルには、ぐるりと排気管があるのだけど、ICMのキットでは1/72というスケールとインジェクションの金型の制約で表現されていないから、作る時はこれを再現しないとなーと思ってました。

SBSモデルのレジンパーツは、シリコン型の特製を生かして見事にそこを再現できてます。

...そのぐらい自分で工作できるだろ、という声が聞こえないでもないけど、アフターパーツに頼ってちょこっと楽させてもらうつもり。エンジンのシャターや張り線の基部などエッチングパーツで用意されているのもちょっと惹かれましたよ。

d0360340_20025357.jpeg

ロシアのメーカー、タンキ/TANK から、みんな大好きハリコフ戦のフィギュア。1943年春の第三次ハリコフ戦での防寒ヤッケを着たレジンフィギュア2人組。兵士にとって隣り合わせにあるけど、模型世界では巧妙に遠ざけられている死が表現されているフィギュア。これを最初見た時はドキッとしました。果たして模型であえて表現する意味があるのか、露悪的になる必要もないとは思うけど、それ以上に銃弾を受けて崩れ落ちる姿を表現した造形の強さは見事ですね。ジオラマで使うつもりもないけど、これはちょっと欲しいなと思ってたので。

d0360340_21270469.jpeg

シャープな造形。レジンならではの彫りの深いディテール。Miniartのフィギュアがシャープになったような出来ですね。同じ原型師なのかな。

d0360340_21284768.jpeg

PanzerArtのスチュードベーカー用ホイール。ICMのキットはリリースされた時、タイヤのトレッドパターンが本来は左右のトレッドパターンが段違いに並ぶところが、左右揃ってしまっているという間違いが指摘されて、その後直したようですが、このレジンタイヤはもちろんそんな間違いはなし。

d0360340_21325599.jpeg

インジェクションでは表現しきれないリムを止めるビスなども再現。軽め穴のディテールも向こう側のリムとの段差がしっかりと表現されていて好感度大。

あ。本体のICMのスチュードベーカーはまだ買ってません。。

d0360340_21354268.jpeg

チェコのメーカー MMK のストリートセット。ツリーサークルと時計がこのセットの主役なんだろうけど、お目当はゴミバケツ。それこそダイレクトに再現したバリケードセットも出てますが、ゴミバケツはバリケードに欠かせないアイテム。
こんな何の変哲もないバケツの形なんてスクラッチすればいいのだけど、実際のサイズがわかる資料がネットでは見つからないだけに、キットがあると助かります。これを原型に作り込めばいいのだから。

ん、こんなバケツを何に使うかって? それは秘密。

by hn-nh3 | 2019-04-11 22:03 | 日々 | Comments(6)
d0360340_18191029.jpeg

コードロン シムーンの制作、その5。
ワルシャワのケーブルドラムのロゴをドライデカールで自作したものの余白に、サンテックス搭乗機の尾翼のマーキングを配置しておいたものをテスト。感圧式の転写デカールはきれいにつきましたよ。扱いは気を使いますが、文字はシャープで、なにより水貼りデカールのような余白がでないのがいいですね。

隣においた一円玉との比較でもわかるように、非常に小さな文字なのでうまくデカール文字が作成できるか不安だったけど見事に再現、転写した文字の接着強度も実用範囲。

マーキング下段の"Avions Caudron"の文字のAとdの位置がおかしくなっているのは転写でミスをしたから。文字の位置決めが簡単にできるように尾翼の文字を1グループで転写できるようにシートに配置しておいたのですが、転写の際に上部3段の文字を転写している間にシートを押さえる指でうっかり下段の文字を押してしまっていて、一部がずれて転写されてしまった...という顛末。
実際に貼る時はシートを分割してそれぞれに転写したほうが安全かな。いい実験になりました。

ドライデカールの文字は作る時に色を選べるので、実際に貼るバージョンは白で刷ってもらう予定。

d0360340_18331147.jpeg

模型の制作も少しつづ、内部パーツの塗装を済ませました。塗料は水性アクリル系のライフカラーを使用。我が家は非ラッカー環境なので。
椅子の皮シートと主翼をつなぐ2本の桁材は機内色の赤。床は木の色で塗れと組立説明書にあったけど、どんな色調だったのか? ここで悩んでいても進まないので、先に進みます。

d0360340_18373643.jpeg

機体に床板をセット。操縦主席の天井に後部までのびるロッドは水平尾翼調整用と思われるもの。プラストラクトのプラ棒でデッチアップ。
本当は尾翼まで繋がっているのだけど、模型だからもちろん見える範囲だけ。反対側の細かい器具もプラ棒でなんとなく造形。単純化しつつも、それぞれ2つぐらいの形の組み合わせで再現。これを1ブロックの造形に解像度を落とすと急におもちゃっぽくなるので、このあたりの加減がスケールモデルらしさを出すコツですね。

d0360340_18451271.jpeg

ちょっとだけディテールアップ。機体前部側面と下面にはエンジン冷却用?のスリットが実機にはあるのですが、キットはインジェクションの金型の抜きの関係で穴は空いてなかったので、造形用ナイフで掘り込み。刃にアールがついた腹の部分を使って削りこんでいくときれいに穴が開けられます。

d0360340_18491074.jpeg

排気管の穴を開けるのはお約束。キットは排気管がボディと一体成型でエッジがぬるかったので、削り落として、ボディに穴をあけたところから突き出ているように、プラ棒で排気管を再現。0.9mm丸棒に0.5mmの穴、

d0360340_18523453.jpeg

後部車輪が実機同様、軸で回転するようにギミック追加。機体側の軸受けが丸いのはプラ棒の端材利用で他意は無し。

d0360340_18554094.jpeg

機体の貼り合わせ。古いキットなのでビタっとはいかず、段差をなだめすかしつ擦り合わせ。
隙間や段差の目立つ部分はシアノン+ベビーパウダーの「瞬着パテ」を盛り付け、切削。細かい部分の継ぎ目消しはタミヤのイージーサンディングの瞬間接着剤を使ってます。この瞬間接着剤は削りやすいという特徴もあるけど、クリアパーツが曇らないという特徴も。T.F.マンリーコさんが前にブログで紹介してましたね。

機体パーツの接合ラインがくる屋根と底板には凸モールドがあって、これを残しながら継ぎ目を消すのが難儀でしたね。
このモールドは古いキットにありがちな筋彫りが金型の都合で凸モールドになってしまっている、のではなく、実機でも凸モールドになっているもの。木製のボディには屋根に金属板が貼ってあって、板金の端部をかしめてジョイントしているものが盛り上がっているのでしょう。

ボディの貼り合わせが終わって、デカール自作の目処がついて、大きな山を超えた感じがします。
あとは完成に向かってひたすらに走るだけですが、組み立てを終わらせて塗装まで漕ぎ付けるというのが、自分にとっては高いハードルなのよね。

by hn-nh3 | 2019-02-02 19:15 | ヒコーキ | Comments(2)