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断片的思考のメモ


by hn-nh ( or hn )
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MiniartのT-60を作ろう:第264工場編。連載2回目でいきなりピンチ。今回はストレートに作ろうと思っていたのにどうも怪しい雲行き。
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第264工場で生産された車両は、鋼製転輪や砲塔の八角形ハッチ、フェンダーの角形工具箱など他工場の一般的な仕様から外れたユニークな特徴があり、Miniartのキットはその仕様を余すところなく再現しています。しかし一つ問題があって、その特徴の全てを備えたキットのボックスアートのような車両の写真が見つからないのです。

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第264工場で生産された車両と思われるものをあれこれ集めてみました。大きく分類すると、鋼製転輪+砲塔丸型ハッチとスポーク転輪+砲塔八角形ハッチの2つのグループに分かれます。それぞれに砲塔は増加装甲ありとなしのタイプが見られるので、転輪と砲塔ハッチの組み合わせは単純に生産時期の前後と言う話ではなさそう。キットの鋼製転輪+砲塔8角形ハッチのような264工場仕様が「全部入り」の車両は(写真が見つかってないけど)存在したのか、あるいは存在しなかったかは不明。

砲塔八角形ハッチのグループにはディッシュ型転輪のものがあったり、誘導輪にゴムなしの460mmスポーク型を使ってるタイプとディッシュ型を使っているものもあったりして、これまたややこしい。

第264工場では他に先んじて車体側面装甲板のジョイントを溶接するなど生産の合理化も行われています。その他、車体前面のミッション固定リベットと後面の燃料タンク固定?リベットがどのタイミングで廃止されるか、などなど。これらはセータ☆さんが"gizmolog>T-60"にて指摘していることなので、詳しくはそちらを参照。

車体の生産の合理化や装甲増強など他工場とも共通して行われていた変遷とハッチや転輪など第264工場仕様との関係を検証するため、ディテールリストを作りました。当時の記録写真から特徴を抽出していますが複数アングルから撮影された車両は少なく、車両全体の特徴をつかむために博物館の現存車両(生産工場は限定せず)もリストに含めました。

以下3枚。1枚目は現存車両(生産工場不問)、2〜3枚目は第264工場製とされる車両の現存写真から抽出。(いずれも画像クリックで拡大)
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T-60 現存車両(生産工場不問)リスト

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T-60 第264工場製 -1

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T-60 第264工場製 -2

リストで使用した写真:現存車両は”USSR Light tank Register”より。第264工場製の写真の多くはネットで見つかるものです。多くはこのサイト"T-60:modeller11@photofile.ru" から。
リストの車両のうち、エントリーno.16とno.17はセータ☆さんの個人コレクションから。ありがとうございます。

リスト化してわかったことと言えば「一筋縄ではいかない」ということしかなく、現時点での結論はありません。悪しからず。それでもいくつかのディテールについては個別的な考察をしてみたいところ。
記事が長くなってきたので、今回はここまで。(後編に続く)


by hn-nh3 | 2018-01-17 09:03 | T-60軽戦車 | Comments(10)